【レポート】『シャドウバース』の新フォーマット「ヒーローズバトル」を一足先にプレイ! 「エレノア」「テトラ」「アマリリス」らウィッチの情報を中心にお届け!


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は、『Shadowverse(シャドウバース)』(以下、『シャドウバース』)において、新フォーマット&メインストーリー最新アップデート メディア先行プレイ会を開催した。本稿では、424日~5月7日に期間限定で実施されるフォーマット「ヒーローズバトル」のレポートをお届けしていく。

※本プレイ会は4月上旬に実施されたため、記事内の対戦環境はリリース時と異なる場合がある。

期間限定フォーマット「ヒーローズバトル」は、42412:00~5月7日4:59に開催を予定している。対象機能は、ルームマッチ、フリーマッチ、プラクティス、ユーザー大会、グランプリで、42412:00からは「ヒーローズバトル」の開催を記念して「無料カードパックキャンペーン」や「ルームマッチミッション」が、42615:00からは「グランプリ」が開催される予定だ。





【「ヒーローズバトル」開発経緯】

今回、新フォーマット「ヒーローズバトル」を公開する意図については、開発陣から次のように説明があった。5月に更新される「粛清編」の最終章にて、8年続いてきた『シャドウバース』のストーリーが区切りを迎える。そこで、ストーリーにて活躍してきたキャラクターたちに、もう一度ストーリー以外でも華を持たせたいとの想いが込められているという。「ヒーローズバトル」は、リーダーとデッキがセットになっているため、普段から『シャドウバース』のバトルを遊んでいる人はもちろん、しばらくゲームを触っていなかった人でも気軽に楽しめるようになっている。さらに、バトルの仕様にも普段とは異なる体験を追加することで多彩な遊び方ができるようになっているとの話だった。

■登場キャラクターについて

さて、ここからは「ヒーローズバトル」の詳細を紹介していく。「ヒーローズバトル」には、メインストーリーに登場したキャラクターの中から各クラス3人ずつ(計24人)が登場する。登場キャラクターは以下の通り。



▲なお、今回のフォーマットでは自分がリーダースキンを持っていなくてもそのキャラクターを選択するだけでリーダースキンやスリーブを使用することができる。

【エルフ】
ラティカ(CV: 種﨑敦美)
セッカ(CV: 麻倉もも)
カステル(CV: 大空直美)
【ロイヤル】
バニー(CV: 戸松遥)
ナハト・ナハト(CV:茅野愛衣)
タケツミ(CV: 畠中祐)
【ウィッチ】
エレノア(CV: 内田真礼)
テトラ(CV: 悠木碧)
アマリリス(CV: 日笠陽子)
【ドラゴン】
ヴァイディ(CV: 鳥海浩輔)
ドラーク(CV: 細谷佳正)
ミズチ(CV: 生天目仁美)
【ネクロマンサー】
エンネア(CV: 水瀬いのり)
カゲロウ(CV: 福山潤)
アンサージュ(CV: 篠原侑)
【ヴァンパイア】
モノ(CV: 佐倉綾音)
アルザード(CV: 檜山修之)
イツルギ(CV: 藤原夏海)
【ビショップ】
ムニャール(CV: 金田朋子)
セリーナ(CV: 花澤香菜)
ベルディリア(CV: 潘めぐみ)
【ネメシス】
ネクサス(CV: ??)
メイシア(CV: 米澤円)
フローゼス(CV: 金元寿子)

また、キャラクターの選定については、全ストーリーから満遍なく登場させることを意識したとの話だった。

■「ヒーロースキル」について



また、キャラクターにはそれぞれに固有の能力(ヒーロースキル)が付与されており、その能力を駆使しながらバトルを楽しむことができる。ヒーロースキルはHBP(ヒーローズバトルポイント)を使用することで1ターンに1度まで発動することができる。HBPの初期値はキャラによって異なり、ヒーロースキルの中にはHBPを増やすことができるものもある。HBPはスタックして次ターンに持ち越すことができるため、消費が大きいスキルで戦局を大きく動かすか、こまめに消費して常にバトルで優位を取り続けるかなどプレイヤーごとに好みの戦法を取れるようになっている。


▲各リーダー基本的には3つの特殊能力やヒーロースキルを所持しているが、キャラによって持っているスキルの数は異なる。ヒーロースキルの内容は、各キャラの特徴を意識したものとなっている。また、先攻1ターン目はヒーロースキルを使用することができない点に注意。



▲ヒーロースキルを使用しないままターンエンドしようとするとアラートが表示されるため、使い忘れる心配はなさそうだ。相手リーダーをタップすれば、そのキャラが所持している特殊能力やスキルも確認できるようになっている。

■その他「ヒーローズバトル」の特徴について

各リーダーにはそれぞれ構築済みのデッキが用意されており、カードの所持に関わらず誰でもすぐに遊ぶことが可能。今までメインストーリーをプレイしてきた人も、メインストーリーは読んでいないけど新しい戦い方を楽しみたい人も、最近あまり『シャドウバース』を遊んでいなかったという人も、リーダーの能力を使うことでそれぞれの楽しみ方ができる。


▲そのほか、バトルバランスの調整として体力の初期値が25に設定されている。カードとヒーロースキルを組み合わせることで、「ヒーローズバトル」でしか体験できないコンボが体験できるようになっているのも魅力的だ。

■ウィッチ(「エレノア」「テトラ」「アマリリス」)の特徴

次に、先行プレイ会で実際に使用したリーダーやデッキの所感をお届けしていく。プレイできる時間が限られていたこともあり、今回はウィッチの3人(エレノア、テトラ、アマリリス)を中心にプレイ。時間の都合上、3人とも満足に使用することが難しく、回数をより多く体験できたキャラと少ししか体験できなかったキャラで文量に偏りがある点にはご了承いただきたい。

●エレノア


【ヒーロースキル】
1
自分の手札1枚を選択する。それが「スペルブーストされた回数が5回未満のカード」なら、1回スペルブーストする。それ以外なら、同名のカード1枚をデッキに加え、そのコストを-1する。
2スペルブーストを持つ手札のカード1枚を捨てる。スペルブーストを持つカードをランダムに1枚、自分のデッキから手札に加え、捨てたカードの「スペルブーストされた回数」と同じだけスペルブーストする。
3自分の手札の「スペルブーストを持つカード」1枚を選択する。それと同名のカード1枚を手札に加える。加えたカードにスペルブーストをX回行う。Xは「選択したカードのスペルブーストされた回数」である。

エレノアは、環境初期からウィッチの特徴として存在する「スペルブースト」を駆使して戦っていくキャラとなっている。まずはヒーロースキルやカードを引ける効果でスペルブーストが付与されているカードを引き込みつつ、手札にあるカードのスペルブーストを進めていこう。序盤は強力なフォロワーを展開しにくいため、逆に展開が早い相手には《マジックミサイル》など盤面に干渉できるカードを保持しておくことがポイントになる。

中盤は、《ウーシンマスター・クオン》を中心に、コストが下がった《チャクラムウィザード》を共に展開していきたい。また、手札にスペルブーストが進んだ《プリズムブライト・ジオース》があるのであればヒーロースキルで増やすのも有効な手だ(※手札の《プリズムブライト・ジオース》が3枚以下の場合しか効果が発動しないので増やしすぎには注意)。

そして終盤に《クロノウィッチ》で攻撃力・体力が高いフォロワーを並べて一気に相手リーダーの体力を削り切るのが大まかな流れとなるだろう。ヒーロースキルでスペルブーストが進んだ《クロノウィッチ》を増やすことができれば次のターンに連打することも難しくないため、盤面のフォロワーが枯渇する心配もない。


▲《クロノウィッチ》が場に出るところまで耐えられれば一気に攻勢を仕掛けられる。

気を付けたいのは、手札を増やせるカードや能力が多いため、手札が上限枚数に達して必要なカードを墓場に送ってしまわないようにしたいということだ。また、序盤はどうしても守りが弱くなってしまうため、進化時にスペルブーストを2回行いながら、自分のリーダーが「次に受けるダメージを0にする」能力を付与できる《エイル》をどこで使用するかも重要なポイントになるだろう。

●テトラ


【ヒーロースキル】
自分が後攻なら、自分のHBPを+1する。自分のターン終了時、このターン中に機械・カードを1枚以上プレイしていたなら、自分のHBPを+1する。2枚以上なら、+1ではなく+2する。
0《リカバリー》1枚を手札に加える。
1ターン終了まで、自分の手札の機械・カード1枚のコストを-1する。
8自分の手札2枚を捨てる。《万緑の回帰・ラティカ》1枚と《蒼の放出》1枚を手札に加える。

テトラは、自身がロボットであるということもあり、機械・カードを使うことでさまざまな恩恵が受けられるキャラとなっている。また、ヒーロースキルには機械・カードを使用しやすくなるような内容のスキルが揃っている。

分かりやすく勝利を目指せるところとしては、9コストの《始原の機械神》がある。このカードは、「ファンファーレで相手のフォロワーすべてと相手のリーダーにXダメージを割りふって与える。Xは「(これを含めず)このバトル中にプレイした自分の機械・カードの枚数」である」という効果を持っているため、如何にPP9になるまでに機械・カードを多く使えるかが重要だ。それを考えると、ヒーロースキルで毎ターン《リカバリー》を加えられるので、手札に機械・カードがないタイミングでも1枚も使えないという事態を避けられるのは嬉しいところ。

また、スペルブーストを持つカードが複数採用されているため、《運命の導き》や《刃の魔術師》、《クラッシュレイン》、《ローズパレスメイジ》とスペルブーストで十分にコストが下がったカードが手札に揃っていて、1ターン中に12枚のカードを使用できる算段があるのであれば、ヒーロースキルで《万緑の回帰・ラティカ》と《蒼の放出》を手札に加えて試合を決めることもできるだろう。

●アマリリス


【ヒーロースキル】
11)《知恵の光》(2)《エンジェルスナイプ》
上記のカード1枚を順に手札に加える。そのコストを0にする。
1進化していない自分のフォロワー1体は「自分のターン終了時、消滅する」を持ち、進化する。(進化時能力は働かない)
3自分の手札のフォロワー1枚のコストを1にして、攻撃力/体力を1/1にする。

アマリリスは、条件を満たしていれば進化するもの、バトル中の進化回数が一定数であれば能力が発動するものなど、進化に関わる能力が発動するカードが数多く組み込まれている。それに伴い、ファンファーレで「自分のEPを上限まで回復」といった能力を持つ《箱庭の追憶・オリヴィエ&シルヴィア》も採用されているため、如何に毎ターン進化で強力な能力を発動できるかが勝利のカギとなる。

序盤は、スペルをプレイしたときに進化する《フラワリングマジシャン・マリー》や、ファンファーレで自分の場に進化後フォロワーがいるなら進化する《ディテクティブガール》など、条件を満たすことで進化できるフォロワーを展開してEPを消費せず進化回数を稼ぎたい。初手が悪ければ、ヒーロースキルで場に出ているフォロワーを進化させるのもひとつの手だ。ただし、その場合、進化時能力が働かないうえ、自分のターン終了時に消滅してしまうため、なるべく進化時能力のないフォロワーを選択したい。

中盤には、ファンファーレでこのバトル中に自分のフォロワーが進化した回数が3回以上なら進化する《不定の輝き・オケアノス》や、ファンファーレでランダムな相手のリーダーか相手のフォロワー1体に2ダメージを与えられる《虚無ノ哭風・グリームニル》を準備しておきたい。特に、《虚無ノ哭風・グリームニル》はバトル中に自分のフォロワーが進化した回数が5回以上なら能力も5回発動するため、かなり優秀なカードだ。

また、進化回数を十分に稼いでから、HBP3で使うことが出来る「アマリリスの奥義」で《至高神・ゼウス》をプレイし、能力を多く働かせて一気に相手の体力を削り取ることもできるだろう。

アマリリスに関しては、毎ターンEPを消費しながらコンスタントに攻めて勝利を目指せるキャラであるという印象を受けた。ある程度、理想の手札にならずとも雑にフォロワーを進化して相手のフォロワーに攻撃できるため、大崩れしにくい。今回、使用した3キャラの中では始めから最も使用しやすく感じたので、ウィッチを使いたいけど『シャドウバース』をプレイするのが久々、またはバトルに中々勝てないという方はまずアマリリスから使用してみることをオススメしたい。


▲場が常に進化後フォロワーで埋まるため、攻撃力/体力ともに高いフォロワーが並びやすく、登場したターンから相手フォロワーに攻撃できるのが強みになっている。

なお、今回はあくまでも各キャラ12回を使用しての所感となっているため、繰り返しプレイすればまだまだ新たな戦法やコンボ、強みも見つかっていくだろう。ヒーロースキルという新たな要素が追加されたことで、1ターンにできることも格段に増えているため、いつもより骨太なバトルが楽しめることは間違いない。先述した通り、426日からはグランプリも開催される予定とのことなので、まずはいろんなキャラを触って新たなフォーマットを楽しもう!

■開発陣によるエキシビジョンマッチを実施

イベントの終盤には、開発陣によるエキシビジョンマッチが行われた。ここでは、連携ロイヤルのデッキを使用したリーダー「バニー」と、機械ネクロマンサーのデッキを使用したリーダー「エンネア」の戦いを見ることができた。

各キャラの特徴を簡単に説明しておくと、「バニー」はフォロワーを展開しながらヒーロースキルで攻撃力を上げながら戦っていく、初心者にも非常に使いやすい効果を持ったリーダーとなっている。一方、「エンネア」はヒーロースキルで《蒼の先導者・テトラ》と《真紅の挑戦者・モノ》を手札に加え、この2枚の効果を活かして3姉妹で協力して勝利を目指すようなリーダーとなっていた。

【質疑応答】

最後に、開発陣への質疑応答が行われたので、その内容についても以下でお届けしていく。

Q.新フォーマットの発想はどこから生まれたのでしょうか?

A.
当初からストーリーキャラクターを中心に活躍できるフォーマットを目指して開発をしていました。その後、企画を進めていく中で過去に実施していたリーダーに特殊能力を持たせて戦う「連戦バトル」の開発時に想定していた、将来的にオンラインバトルで実施するというアイディアを組み合わせられることにたどり着いたのです。

その発想をもとにストーリーキャラクターの個性を出すことを意識することで、ストーリーキャラクターを選ぶとリーダースキンを所持していなくてもそのリーダースキンが使える仕組みにすること、それぞれのキャラクターが異なる特殊能力「ヒーロースキル」やデッキを持つ仕組みにすることが決まり、新しい遊び方やプレイ体験を生んだうえでストーリーキャラクターを活躍させる今回のフォーマットの仕様が生まれました。

Q.新フォーマットの開発にあたって最も苦労した点を教えてください。

A.「ヒーロースキル」の能力の内容を決めることに一番苦労しました。キャラクターの設定や世界観に合わせつつ、バトルのバランスやゲームの面白さを担保しながらスキルを決めていくところが難しかったです。作成した案をプロジェクト内で何度もテストプレイしていたのですが、内容は面白いけど強すぎたり、バランスは良いけど面白味がイマイチということもあり、多くの案が変更になりました。ギリギリのタイミングまで調整を行って決めた内容となっているので、是非皆さんに楽しんでいただきたいです。

 


繰り返しになるが、期間限定フォーマット「ヒーローズバトル」は、42412:00~5月7日4:59に開催される。8年間続いてきたストーリーの区切りとしてお祭り的なイベントになっており、誰でも参加できる仕様になっているため、普段から『シャドウバース』を楽しんでいる人はもちろん、久々に遊んでみようかなと思っている人まで、ぜひプレイしてみていただきたい。

※本プレイ会は4月上旬に実施されたため、記事内の対戦環境はリリース時と異なる場合がある。


(取材・文 編集部:山岡広樹)

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