【ゲーム株概況(5/2)】アク抜けのスクエニHDが続伸 上方修正のタカラトミーが高い コーエーテクモHDが連日の年初来安値更新

5月2日の東京株式市場は小幅続落。日経平均株価は、前日比37円98銭安の3万8236円07銭で取引を終えた。明日から4連休を控えていることもあり、積極的に動きづらく、ポジション調整の売りが優勢だった。ただ、米国連邦公開市場委員会を通過した安心感や円高の一服を受けて底堅さが見られた。

こうしたなか、ゲーム関連株を見ると、全体相場と同じく連休前ということや、連休明けに決算発表を控えている銘柄が多いこともあって積極的なポジションが取りづらく、高安問わず小動きに終止する銘柄が目立った。

その中でも221億円のコンテンツ廃棄損を計上すると発表したスクエニHD<9684>がアク抜けから続伸となった。マーケットの関心は、すでに悪材料が出尽くした2024年3月期の結果よりも、2025年3月期のガイダンスに注がれているかもしれない。

また前日に2024年3月期の業績予想と配当予想の上方修正を発表したタカラトミー<7867>が高い。タカラトミーは、24年3月期の営業利益の予想を170億円から185億円に引き上げた。期末配当も1株あたりの25円50銭から32円50銭とした。

このほか、coly<4175>やドリコム<3793>、アエリア<3758>も高い。

他方、コーエーテクモHD<3635>が前日に続いて年初来安値を更新した。4月30日に発表した2025年3月期の業績予想で、営業利益が300億円と中期計画の目標値を下回る見通しとなっていたことが嫌気されたようだ。

同様にカバー<5253>やHEROZ<4382>、アクセル<6730>も年初来安値を更新した。サイバーエージェント<4751>やGENDA<9166>、まんだらけ<2652>なども売られた。