data.ai、「2024年版 モバイル市場年鑑」を公開 国内消費者支出の新作トップは『崩壊:スターレイル』、既存タイトルは『モンスト』が4年連続首位に

data.ai(旧App Annie)は、本日(2月6日)、各国のアプリ利用の傾向を分析したレポート「2024年版 モバイル市場年鑑」を公開したことを発表した。

レポートでは、各国のパブリッシャーが鎬を削り、ユーザー獲得競争が年々激化するモバイルゲーム市場の最新の姿が明らかになった。今回はその中から主な注目ポイントを抜粋して紹介する。

■日本でのゲームアプリのダウンロード数は増加した一方、消費者支出が減少

日本における、2023年1月~11月のモバイルゲームのダウンロード数は、137億4800万ダウンロードとなり、前年同期間比で2.5%増加した。その一方、消費者支出は26億7700万ドル(39億4,365万円※)となり、前年同期間比で2.6%減少した。

■国内の消費者支出は、2023年にリリースされたタイトルでは『崩壊:スターレイル』がトップ、既存のタイトルでは『モンスターストライク』が4年連続首位に

2023年にリリースされたタイトルの国内消費者支出トップは『崩壊:スターレイル』、次いで『呪術廻戦 ファントムパレード』『モンスターハンターNow』となった。また、既存のタイトル(2023年以前にリリースされたタイトル)における消費者支出トップは『モンスターストライク』、次いで『Fate/Grand Order』『ウマ娘 プリティーダービー』」となった。『モンスターストライク』は、2020年から4年間にわたり消費者支出のトップを独走し続けている。

■日本の消費者支出トップのジャンルは「RPG」 韓国、中国でも同傾向に

ゲームアプリのダウンロード数トップのジャンルは、ハイパーカジュアル、次いでRPG、シミュレーションの順となった。また、消費者支出ではRPGがトップとなり、日本人の”RPG好き”が改めて窺える結果となった。国外では、韓国、中国の2ヵ国も日本同様にRPGが消費者支出トップのジャンルとなっており、東南アジア地域がRPGジャンルの収益を牽引している状態であると言える。なかでも韓国は、RPGが全ゲームアプリの消費者支出の7割超を占めており、際立って人気の高いゲームジャンルとなっている。

■国産タイトルのリリース数は減少傾向にあるものの、RPGは増加に転じる

2023年にリリースされたタイトルは、2022年比2%減の136タイトルとなった。ゲームアプリのリリース総数は、2019年のリリースタイトル数(計200タイトル)から年々減少傾向にあるものの、RPGは、2023年に昨年比14%増加となる89タイトルがリリースされており、この点からも日本でのRPG人気の高さを窺い知ることができる。

■RPGジャンルでは、リリース後2年以上のタイトルが消費者支出の7割を占める

2023年にリリースされたタイトルと、既存のタイトルの国内消費者支出(ともに平均値)を比べると、既存のタイトルの方が約1.7倍高い結果となった。一方、RPGジャンルにおける国内消費者支出のシェアでは、リリース後2年以上のタイトルが約70%、1~2年のタイトルが約20%となっており、1年未満のタイトルでは約10%となっている。この結果から、日本ではRPGジャンルの人気が非常に高いものの、新規参入タイトルは収益が軌道に乗るまでに多くの時間を要していることが窺える。

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https://www.data.ai/jp/insights/market-data/state-of-mobile-2024/

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