ゲーム会社のユニークな福利厚生を紹介(3) Silbirdの「パワーライス」…土鍋で炊いたご飯を食べながらミーティング



ゲーム会社各社は、様々な特色ある福利厚生制度を導入しているが、今回、不定期連載としてゲーム会社のユニークな福利厚生制度を紹介していく。第3回目は、Silbirdで行っているパワーライスを取り上げる。土鍋を使ってご飯を炊いて、それを食べながらミーティングを行っているとのことで、今回、Silbird社長で、エグゼクティブプロデューサーの金子翔氏と、エンジニアの岸本直也氏に話を聞いた。



――:よろしくお願いします。まず御社の紹介をお願いします。

金子氏:当社は、2013年に創業したモバイルゲームの企画・開発・運営を行う会社で、gloopsにいた頃の仲間と立ち上げました。『タワーオブドラゴン』『星喰 -ホシクイ-』『ダンまち -クロス・イストリア-』の3タイトルを手がけており、現在、MobageやAmeba、dゲームなどマルチプラットフォーム展開を行っているところです。直近では、『ダンまち』が一定の評価をいただいており、業界内でも徐々に知られるようになってきたと感じています。社員数は25名で、新作も開発しておりますし、業容拡大を進めているところです。


――:ありがとうございます。さて、本題に入りますが、どういった取り組みをされているんでしょうか。

岸本氏:当社では、「パワーライス」と呼んでいる取り組みを行っています。一言で言えば、土鍋でご飯を炊いて、みんなで食べながら特定の議題についてミーティングをしようというもので、毎週開催しています。お弁当を買ってくるミーティングもそれはそれでいいですが、同じ釜の飯を食べながら、ゲームのPDCAサイクル(PDCA cycle、plan-do-check-act cycle)を回したり、ゲームの改善について話し合ったりして、次につなげています。

金子氏:パワーランチというものがありますが、それを超えるものとして考えました(笑)

 
▲ミーティングしている様子。


――:どういった方が参加できるんでしょうか。

金子氏:誰でも参加可能です。経営陣や社員はもとより、派遣社員、アルバイトなど希望すれば歓迎しています。ただ、ご飯を食べるだけでなく、参加する以上は積極的に議論に参加するように求めています。


――:お米は誰が炊いているんですか?

岸本氏:はじめは、金子が自ら炊いていましたが、最近ではエンジニアやデザイナーが交代でやっています。人によって個性が出ますね。混ぜご飯を作って失敗したこともあります(笑) 炊き加減が意外と難しくて、ご飯が硬かったり、柔らかかったり…。お焦げを狙ってうまくできた時は、社内のテンションがすごく上がります(笑) 柔らかいときはまだいいですが、硬い時は大変ですね。

 
▲土鍋で炊きあがったご飯。ふっくらと仕上がっていてとても美味しそうだ。


――:導入の経緯を教えて下さい

金子氏:去年の12月頃、パワーランチをやりたいという声が社内であがりまして、それでやってみることにしました。ちょうどその頃、私が土鍋を購入しまして、それで炊いたご飯を食べたいという希望が出たので始めました。土鍋はご飯を炊くためだけでなく、おでんを作ったり、年越しそばをゆでたり、といった使い方を考えていました。お弁当を購入するくらいなら、ちょっと手間がかかっても、手作り感を出したいと考えていました。


――:導入後の効果についてはどう評価されていますか?

金子氏:効果に関しては上々だと思っています。ミーティングで話し合ったら、すぐに改善に動いて、次の施策にもすぐに反映することができます。有意義な時間になっていると思います。小さい規模の会社ですし、機動力を発揮できていると思います。また、スタッフ同士の親睦を深めたり、体験入社の方も当社を知るのに役立っています。期待通りにワークしています。


――:体験入社の方もいらっしゃるのですか。

金子氏:はい。当社では、社員が入社する際、書類選考や面接だけでなく、体験入社や社員飲みも実施して、仕事の内容だけでなく、会社の雰囲気や"色"を知っていただくようにしています。入社前後のギャップをなくしたいと考えているからです。今回ご紹介した「パワーライス」は、当社のことをより知っていただく機会にもなっていると思います。今日も1人いらしてますね。

 
▲おかずは外から買ってきているそうだ。


――:今後の課題や展開を教えて下さい。

金子氏:真面目な雰囲気と楽しい空気のバランス取りがなかなか難しいですね。ミーティングに集中しすぎると楽しくご飯を食べられないですし、逆もまた然りです。

岸本氏:土鍋で炊いたご飯は美味しいと好評ですが、手間がかかるので準備が大変ですね。勝手がわかってきましたので、土鍋にずっと張り付いているわけではないですが、一連の流れで1時間くらいはかかると思います。あと、洗い物が面倒です(笑) おかずなども別途用意するのですが、特に役割分担をしなくても、「今回、私はこれをやる」と自主的に動いてくれるため、チームワークも良くなっていると感じます。

金子氏:あとは、お米の銘柄をもっと良くしていきたいですね。毎回、お米の銘柄を少しずつアップグレードしているんです。いまは5kgで3000円する「ゆめぴりか」という美味しいお米を使っています。入社を希望する方はぜひご賞味ください。


 
(編集部 木村英彦)
 
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https://silbird.jp/

会社情報

会社名
株式会社Silbird
設立
2013年8月
代表者
代表取締役CEO 金子 翔
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