【カンター調査】タブレット端末の浸透率は日本18%、米国37%…日本の非保有者の6割が「1年以内にタブレットを買わない」

市場調査会社のカンター・ジャパンは4月8日、日米のタブレット機器の浸透率に関する調査結果を公表した。2013年10~12月に16歳以上の男女を対象に日本(月1万人)とアメリカ(月2万人)で調査したところ、タブレットの浸透率は日本が18%、米国が37%となったことがわかった。タブレットを保有していない人に直近1年以内のタブレットの購入意向を尋ねると、「買わないと思う」と回答した人が日本で62%、アメリカで53%を占めた。
 

■日本のタブレット浸透率は18%

日本とアメリカの消費者にタブレットの保有状況を質問し、「保有している」と回答した人の割合を「タブレットの浸透率」と定義。昨年末時点のタブレットの浸透率は、日本が18%、米国が37%だった。日本のタブレット浸透率は、昨年6月末で15%だったので、半年で3%伸びたことになる。
 
(図1)タブレット浸透率
 

■日本のタブレット非保有者の6割強は、1年以内にタブレットを買わないと回答

タブレットを保有していない人が1年以内にタブレットを買おうと思っているかどうかを調べたところ、「買わないと思う」と回答した人が日本では62%、アメリカでは53%、「わからない」と回答した人が日本では28%、アメリカでは34%という結果になった。
 

(図2)1年以内のタブレットの購入意向

1年以内にタブレットを「買わないと思う」と回答した理由について、「現在のPC(パソコン)で満足している」と回答した人が日米ともに最も多く、それぞれの割合は89%、72%だった。
 

(図3)タブレットを買わないと思う理由

1年以内にタブレットを買うかどうか「わからない」と回答した人に、理由について尋ねると、「デバイスの価格が高すぎる」と回答した人の割合が日本(42%)でもアメリカ(47%)でも最も高かった。
 

(図4)タブレットを買うかどうかわからない理由


アップル社が初代iPad(アイパッド)を発売した2010年から約4年が経ち、アメリカでのタブレット浸透率は4割、日本は2割に近づいた。カンター・ジャパンは、日米ともにタブレットの非保有者に「現在のPCで満足」と考える人々が多く存在すると見られ、タブレットにPCとは異なる価値や必要性を見いだせない消費者の姿が見えてくるとして、調査結果をまとめている。