​IMAGICA GROUP、9月中間期は26億円の営業赤字 新型コロナの影響で映像制作中心に苦戦

IMAGICA GROUP<6879>の9月中間期の連結決算は、売上高358億3500万円(前年同期比24.4%減)、営業損失26億2800万円(前年同期は営業利益2億7500万円)、経常損失29億2800万円(前年同期は経常損失1億9200万円)、最終損失19億5200万円(前年同期は最終利益8億6500万円)と減収・営業赤字転落となった。

セグメント別の状況は以下のとおり。

1)映像コンテンツ事業
売上高71億9000万円(同53.5%減)、営業損失7億1200万円(前年同期は営業損失2600万円)となった。

第2四半期末に公開した劇場映画作品があったものの、その他の映画作品は公開延期に伴い、売上計上が第3四半期以降に延期となった。TVCMの撮影業務は徐々に再開をしているが、一方で音楽ライブ等の収録は依然として中止や延期が継続している。TVアニメはシリーズの制作本数減少に加え、TV放送スケジュールの変更も発生した。これらの結果、映像コンテンツ事業全体で減収減益となった。


2)映像制作サービス事業
売上高207億1900万円(同12.7%減)、営業損失22億2400万円(前年同期は営業損失7億5100万円)となった。

国内の映像技術サービス分野においては、TV番組向けポストプロダクションサービスは継続的に受注を確保した。TVCM向けポストプロダクションサービス、デジタルシネマサービス、撮影・配信、アーカイブサービス等の受注は第1四半期に比して回復基調にある。

海外の映像技術サービス分野においては、新型コロナウイルス感染症の拡大防止を目的とした欧州や北米各国のロックダウン(都市封鎖)に伴い、新作案件の制作停止が発生、受注が減少した。

人材サービス分野においては、企業の新規採用活動の抑制により、人材派遣・紹介事業については需要が前年を下回った。一方でデジタルコンテンツ事業においては、デバッグ事業で稼働が減少するも、ゲームの3DCG制作においては、制作環境のリモート化の対応により売上は前期並みに推移した。


3)映像システム事業
売上高84億9500万円(同5.1%減)、営業利益5億5800万円(同55.3%減)となった。

映像システム分野においては、CMオンライン送稿が好調に推移しているものの、放送局向け案件の納品延期により売上計上が第3四半期以降となった。イメージング分野においては、ハイスピードカメラは国内や欧米で販売苦戦が続くも、アジア地域では回復基調となっている。モバイルソリューション分野では、引き続きモバイルデータ通信の国内需要拡大により売上が伸長し、また台湾・中国向け映像・画像処理LSIの販売も順調に推移した。
株式会社IMAGICA GROUP
https://www.imagicagroup.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社IMAGICA GROUP
設立
1935年2月
代表者
代表取締役会長 長瀬 文男/代表取締役社長 社長執行役員 長瀬 俊二郎
決算期
3月
上場区分
東証プライム
証券コード
6879
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