Super Evil Megacorp、『Vainglory』を中国でサービス開始決定 韓国では公式リーグ発足、さらに2,600万ドルの資金を新たに調達


『Vainglory(ベイングローリー)』の開発社であるSuper Evil Megacorpは、世界最大のeスポーツ放送局である韓国OnGameNet(OGN)と提携し、初めてのVainglory公式リーグであるVainglory国際プレミアリーグ (Vainglory International Premier League=IPL)を開始すると発表した。

また、中国で『Vainglory』をリリースするため、ゲーム会社Giant Interactiveと戦略的パートナーシップを締結。さらに、Index Venturesの主導の下、2,600万ドルの資金調達ラウンドを実施。これらは、『Vainglory』のグローバルコミュニティとSuper Evil Megacorpをさらに拡大させるための大きな一歩となる。

本作は、日本国内で今年4月にiOS向けにローンチされた。日本のプレイヤーは世界でも最も熱心なコミュニティの一つで、世界の平均プレイ時間80分に対し日本のプレイ時間は110分。また、先月行われた韓国の世界大会では日本代表チームDivine Brothersも参戦し、決勝戦に進出した。決勝戦の結果については、8月14日に放送される。

<以下、プレスリリースより>
 

1.Vainglory国際プレミアリーグ(Vainglory International Premier League=IPL)発足
先月行われたVainglory世界大会(Vainglory World Invitational)の成功に続くべく、世界最大のeスポーツ※放送局であるOnGameNet(OGN)と提携し、今月から韓国にてVainglory国際プレミアリーグを開始いたします。Vainglory国際プレミアリーグは世界のトップチームを対象とし、韓国国内のチームだけでなく世界大会でシード権を得たヨーロッパ、北米、中国のチームも参戦し、賞金総額7万ドル(約870万円)を懸けて競います

この度始まる第一シーズンは予選が8月2日から開始しており、勝ち抜いたチームの試合は8月16日から2週間にかけて週2回韓国のテレビにてゴールデンタイムに生放送されます。また、大会の動画は世界各地のパートナーの配信によって何百万人へと広がります。出場が確定している海外チームUnknown-O(欧州)、Gankstars(北米)、Hunters(中国)は第一回目のVainglory国際プレミアリーグに参加するため、韓国に長期滞在します。

OGNは10年以上前、コンピューターゲーム『StarCraft』のプロシーンを作り出すことによって現在のeスポーツの概念を確立した第一人者です。この度OGNは『Vainglory』およびタッチデバイスでのeスポーツを全面的に支援し、再びeスポーツの未来を開拓します。

Super Evil Megacorpは本日発表の公式リーグに加え、世界各地で実施されるユーザー主導のリーグや大会、イベントを引き続き支援していきます。なお、現在順次動画が配信されている、日本代表チームも出場したVainglory World Invitationalの動画はこちらからご覧いただけます:



なお、8月14日(金)15:30からは日本代表チームDivine Brothersと韓国代表チームInvincible Armadaが世界王者の座を懸けて対戦する決勝戦が放送されます: http://live.nicovideo.jp/gate/lv228883885
※eスポーツ(エレクトロニック・スポーツ)…ゲームを競技として捉え、従来のスポーツのようにプレイおよび観戦する際の名称
 

2.中国Giant Interactive社と提携、『Vainglory』中国国内リリースへ
Super Evil Megacorpは本日、中国のゲーム会社であるGiant Interactive社との提携を発表します。本提携に基づき、年内に中国国内でiOS・Android向けに『Vainglory』をリリースする予定です。先日、中国では初めてのファンミーティングを上海で行われたゲーム展示会ChinaJoyにて開催しました。

3.タッチ画面向けコアゲームの開発とeスポーツの普及を目指し2,600万ドルを新たに資金調達
Super Evil Megacorpは、新たな資金調達ラウンドを実施し、2,600万ドルを調達しました。今回の資金調達は既存の投資者であるSignia Ventures、General Catalyst、Raine Ventures、Initial Capital、Cross Cutに加え、Index Ventures (投資先:Supercell, Skype他)が主導し、Yuri Milner氏(Facebook、Alibaba、Xiaomi)、Jim Breyer氏(Facebook早期投資家)、そして韓国最大のベンチャーキャピタルKorea Investment Partnersが参加しました。今回の追加資金によって、Super Evil Megacorpはタッチ画面に最適化されたコアゲームの開発を継続し、海外進出をさらに加速させます。これは、『Vainglory』を世界初のメジャーなeスポーツ競技に進化させるという、当社の夢に向けた大きな前進です。

■Index VenturesのBen Holmesは以下のようにコメントしています。
「革新的なモバイルおよびタブレット向けゲームを開発する素晴らしい会社をいくつか今まで支援し、いずれも大成功でした。Super Evil Megacorpも同様であり、この業界で大胆かつ先駆的なアプローチを取っています。Index VenturesはSuper Evil Megacorpの旅を応援させていただくことになり、大変光栄です」

■General Catalyst PartnersのManaging DirectorであるAdam Valkinは以下のようにコメントしています。
「9か月前、『Vainglory』はタッチ画面にMOBAというジャンルを最適化するという大胆な実験でした。そして現在、『Vainglory』は独自のスター選手、韓国でのテレビ放送、そして世界中で一日一時間以上プレイする何百万人ものプレイヤーを抱えた、世界的な競技のプラットフォームとなりました。Super Evil Megacorpはeスポーツの未来はモバイルにあり、『Vainglory』こそが最先端だと証明しています」

■Super Evil MegacorpのCOO兼執行役員であるKristian Segerstraleは以下のようにコメントしています。
「『Vainglory』の発展のためにやらねばならないことはまだ山積みされています。私たちは、日々アップデートを計画しながらも、遥か未来のことを夢見ています。本日の発表は私たちだけでなく、タッチデバイスを使ったeスポーツ全体にとってとても画期的な出来事です。この機会に、『Vainglory』のプレイヤー、配信者、YouTuberの皆さまに感謝の気持ちを示したいと思います。私たちはたくさんのことを計画しており、これから皆さんに順にお見せしていくのを楽しみにしています。また、皆さんと協力し、『Vainglory』のコミュニティをさらに強いものにしたいと思っています」
 

■『Vainglory(ベイングローリー)』