バンダイ、韓国大手WEBTOONスタジオのYLABの日本法人であるYLAB STUDIOSに15億円を出資 WEBTOON原作IPの獲得を強化

バンダイは、本日(12月21日)、韓国大手WEBTOONスタジオのYLABの日本法人であるYLAB STUDIOSに15億円を出資し、WEBTOON原作IPの獲得を強化することを発表した。

世界中で急速に人気が高まっているWEBTOON作品をリードする韓国において、大手WEBTOONスタジオであるYLABは、「新暗行御史」「復活する男」「鉄槌教師」「スタディー・グループ」などの大ヒット作を輩出している。日本においても、LINEマンガ 2023上半期ランキングにおいて、「鉄槌教師」は4位と人気を誇っている。

同社は「CREATIVE FIRST.」を掲げ、WEBTOON制作だけでなく、韓国初となるWEBTOON制作人材の育成機関を設立、加えて、原作の映像化、翻訳および海外への流通体制を同社内に確立している点が強みだ。2023年7月には、韓国の株式市場である KOSDAQ(コスダック)にWEBTOONスタジオを母体とする企業として初めて上場した。

YLAB STUDIOSは、YLABの日本法人として日本発IPのグローバル展開を目的に2022年3月に設立されたグローバル拠点。韓国で培ったWEBTOON制作人材育成の知見を活かし、日本においてもクリエイターを数多く採用・育成し、WEBTOON企画・制作体制を今後強化していく。また、同社は「スーパーストリング -異世界見聞録-」を現在7エリアで展開しており、翻訳および海外への流通体制についても韓国のリソースと連携することで、日本発IPをグローバル展開していく。

バンダイは、本出資によりYLAB STUDIOSとの協業によるIPを制作する。創出したIPは、アニメ化、フィギュア・雑貨などの商品化のほか、バンダイナムコグループが持つ幅広い出口を活用し、IP価値の最大化を目指す。

バンダイナムコグループは、2023年8月にバンダイナムコフィルムワークスの完全子会社となったエコーズを含め、縦スクロールマンガの企画・制作体制を引き続き構築するとともに、外部パートナー企業との連携・投資を進め、IP創出の強化に取り組んでいく。

▼YLAB STUDIOS代表取締役CEO ユン・イナン氏コメント
今回の資金調達を通じて仲間となったバンダイは、IP事業におけるグローバルリーディングカンパニーであり、YLAB STUDIOSのオリジナルIPを活用した二次IP事業の強力なパートナーになってくれると思っています。オリジナルIPの制作から流通、そして二次IP事業まで一貫して事業を行うことで、グローバルコンテンツプロバイダーとして成長してまいります。引き続きご関心とご協力をよろしくお願い申し上げます。

▼バンダイ代表取締役社長 竹中一博氏コメント
弊社は、年間約350IPの商品・サービスを展開しておりますが、その中でもワールドワイドに展開できているIPはまだ少ないという課題があります。WEBTOON事業にはIP投資という観点から参入しましたが、本出資はその一環として行われます。YLAB STUDIOS様との協業を通じて、世界中の人々に楽しさと感動を届けるIPを創出していきます。

株式会社バンダイ
http://www.bandai.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社バンダイ
設立
1950年7月
代表者
代表取締役社長 竹中 一博
決算期
3月
直近業績
売上高1491億5500万円、営業利益122億4100万円、経常利益134億4600万円、最終利益99億4700万円(2023年3月期)
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