アイフリークモバイル、9月中間決算は営業損失5200万と赤字転落…コンテンツクリエイターサービスのベースアップやコンテンツ改修費用が響く

アイフリークモバイル<3845>は、11月14日、2024年3月期 第2四半期累計(23年4月~23年9月)の連結決算を発表し、売上高12億6200万円(前年同期比1.2%増)、営業損失5200万円(前年同期は3400万円の利益)、経常損失4000万円(同6400万円の利益)、最終損失4000万円(同6300万円の利益)だった。

・売上高:12億6200万円(同1.2%増)
・営業損失:5200万円(同3400万円の利益)
・経常損失:4000万円(同6400万円の利益)
・最終損失:4000万円(同6300万円の利益)

売上高については、第1四半期から実施されているエスティーエーグループからの事業一部譲受け等の影響により増収となったものの、コンテンツクリエイターサービス(CCS)事業における従業員を対象とした給与水準の引き上げ(ベースアップ)、及びコンテンツ事業におけるサービス改修費用等の影響により、利益については減益となっている。

セグメントの業績は、次のとおり。

 

■コンテンツ事業

売上高は1億0600万円(同21.8%減)、セグメント損失は2100万円(同700万円のセグメント利益)となった。

デジタル絵本アプリでの新作配信及び知育アプリにおける施策に注力した。デジタル絵本に関しては、吉本興業所属の人気芸人制作の絵本2作品を「森のえほん館」で配信し、知育アプリ「九九のトライ」では、同社グループがサポーティングカンパニーを務めるJ2リーグサッカークラブ「ジュビロ磐田」のマスコットキャラクター「ジュビロくん」と「ジュビィちゃん」の5つの秘密をゲットできるコラボコンテンツを配信した。

また、メタバースをはじめとするVR、AR及びMR技術を包括する「XR領域」をより身近に感するための取組みとして、NFT/XR クリエイターOmayu氏と、同社グループが運営するクリエイター育成支援プラットフォーム「CREPOS」がコラボしたアバターの無料配信を行った。

 

■コンテンツクリエイターサービス(CCS)事業

売上高は11億5600万円(同4.0%増)、セグメント利益は1億0700万円(同30.6%減)となった。

国際的な情勢不安の長期化、エネルギー価格の高騰による物価上昇及び金融資本市場の変動等も相まって先行き不透明な状況が続いているが、コロナ禍によるDX化の推進等により受注状態は引き続き好調であることから、稼働率は比較的高い水準で推移した。

一方で、優秀な人材を確保するための施策の一環として、CCS事業の従業員を対象として、給与水準の引き上げ(ベースアップ)を行った結果、人件費が増加しているが、同事業における営業体制の連携の強化等を実施することで効率的な事業運営に努めている。

さらに、グループとかねてより取引関係にあり、ゲーム関連のソフトウェア開発業務に精通したスタッフを豊富に抱え、安定的なサービス提供を行っているスマートテックグループと同社子会社であるIFREEK GAMESとの間で、同グループの事業の一部を譲り受ける旨の事業譲渡契約書を8月31日に締結した。

 

■2024年3月期の業績見通し

2024年3月期の業績は、売上高29億3100万円(前期比12.5%増)、営業利益9200万円(同8.9%増)、経常利益8600万円(同42.5%減)、最終利益8200万円(同44.4%減)、EPS4.63円を見込む。

・売上高:29億3100万円(前期比12.5%増)
・営業利益:9200万円(同8.9%増)
・経常利益:8600万円(同42.5%減)
・最終利益:8200万円(同44.4%減)
・EPS:4.63円