カヤック、第3四半期(1~9月)決算は売上高9%増、営業益20%減に 不振の直前四半期から復調傾向に ハイパーカジュアルゲームは3本を正式リリース

  • カヤック<3904>は、11月13日、2023年12月期の第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表、不振の直前四半期から復調し、第3四半期期間(7~9月)での過去最高業績を達成したものの、第3四半期累計では増収減益での着地となった。

    売上高125億9400万円(前年同期比9.1%増)
    営業利益7億3600万円(同20.3%減)
    経常利益8億2700万円(同17.1%減)
    最終利益4億8900万円(同24.3%減)

    サービス別の状況は以下のとおり。

    ①面白プロデュース 売上高12億9400万円(前年同期比15.1%減)
    コロナ禍を背景とした顧客のマーケットの動向や需要の変化などにより、顧客数の減少がみられた。

    ②ゲームエンタメ 売上高77億7500万円(同13.8%増)
    ハイパーカジュアルゲームで第3四半期期間に新作タイトル『Rolling Orb Crash』『Wrecking Smash』『Ragdoll Break』の3本を正式にリリースした。新作タイトルを3本リリースしたものの、モバイルゲームのダウンロード数の成長速度が鈍化し、ダウンロード数は前年同期比では43.5%増となったが、直前四半期比では10.1%減の約8022万件となった。

    なお、第1四半期期間よりメタバース専門部隊をその他サービスよりゲームエンタメサービスに変更している。

    ③eスポーツ 売上高17億7500万円(同6.4%増)
    第四半期連結会計期間におけるトーナメントプラットフォーム「Tonamel」の大会開催数は、コミュニティに寄り添った運営と海外市場での大会開催数の大幅な増加により、直前四半期比121.6%増の3万5570件となった。一方、ウェルプレイド・ライゼスト<9565>では、eスポーツ市場は引き続き堅調な成長を見せる中、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和され、eスポーツを含むエンターテインメント全般のオフラインイベントが復活した結果、スポンサー企業のプロモーション戦略におけるeスポーツの占める割合が相対的に縮小傾向となったことにより、下期に開催を予定していた一部の案件において、クライアント企業に起因した案件の中止や規模の縮小が発生した。

    ④ちいき資本主義 売上高5億6200万円(同85.5%増)
    第3四半期連結会計期間末時点で、移住プラットフォームサービス「SMOUT」の累計登録ユーザー数は直前四半期末比4.1%増の5.3万人となり、順調に拡大した。「SMOUT」の導入地域数も第3四半期連結会計期間末時点で直前四半期末比0.4%増の923地域となり、市場の上限である自治体数約1,700地域対しての導入率が54.3%となった。また、第3四半期連結会計期間末時点での「まちのコイン」の累計登録ユーザー数は、直前四半期末比13.0%増の8.8万人と、こちらも順調に増加した。

    ⑤その他サービス 売上高11億8600万円(同1.8%減)
    ブライダルプラットフォーム「プラコレWedding」は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、2020年上半期に業績が悪化した後、緩やかな回復基調にある。不動産業である鎌倉R不動産による季節要因なども影響した。

  • ■通期予想は据え置き

  • 2023年12月期の通期業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。

    売上高182億円(前期比10.3%増)
    営業利益13億5000万円(同11.4%増)
    経常利益13億5000万円(同10.7%増)
    最終利益8億5000万円(同8.5%増)

株式会社カヤック
http://www.kayac.com/

会社情報

会社名
株式会社カヤック
設立
2005年1月
代表者
代表取締役CEO 柳澤 大輔/代表取締役CTO 貝畑 政徳/代表取締役CBO 久場 智喜
決算期
12月
直近業績
売上高174億6700万円、営業利益10億2100万円、経常利益10億3800万円、最終利益5億1100万円(2023年12月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3904
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