NJHD、第1四半期決算は営業利益1億4800万円と黒字転換　自社開発ゲームの権利譲渡など一時要因でゲーム事業黒字化　携帯電話販売も改善

エヌジェイホールディングス<9421>は、11月10日、2024年6月期 第1四半期(23年7月～23年9月)の連結決算を発表し、売上高27億6700万円(前年同期比14.6%増)、営業利益1億4800万円(前年同期は8600万円の損失)、経常利益1億5300万円(同8900万円の損失)、最終利益1億4200万円(同8800万円の損失)だった。

・売上高:27億6700万円(同14.6%増)
・営業利益:1億4800万円(同8600万円の損失)
・経常利益:1億5300万円(同8900万円の損失)
・最終利益:1億4200万円(同8800万円の損失)
　

■売上について

ゲーム事業においては、前期から人員体制を拡大してきた運営サポート分野の受注が堅調に推移したことに加え、自社開発を進めていたゲームタイトルの権利譲渡や既存案件の開発進捗に伴う売上の計上により、増収となった。モバイル事業においては、来店者数の前年度割れが続いており、前期末に実施した採算悪化店舗の撤退もあって、販売台数は減少したが、端末価格の上昇により売上は増加した。この結果、売上高は、27億6700万円と前年同期と比べ3億5200万円(14.6%増)の増収となった。

■営業利益について

ゲーム事業では、自社開発を進めていたゲームタイトルの権利譲渡に伴う売上の計上や開発原価の減少等の一過性の要因が重なったことにより、利益が増加した。モバイル事業では、キャリアショップ部門においては、周辺商材の販売強化等による1顧客当たりの獲得利益の増加、販売店部門においては、前期末に実施した採算悪化店舗の撤退により、部門損益は黒字に転換した。

■セグメントの業績

・ゲーム事業
ゲームスタジオ、トライエース、ウィットワン、ウィットワン沖縄及びテックフラッグでゲームの開発受託及び運営受託等を行っている。

売上高については、前期から人員体制を拡大してきた運営サポート分野の受注が堅調に推移したことに加え、自社開発を進めていたゲームタイトルの権利譲渡や既存案件の開発進捗に伴う売上の計上により、22億7800万円と前年同期と比べ3億2700万円(16.8%増)の増収となった。

セグメント利益については、自社開発を進めていたゲームタイトルの権利譲渡に伴う売上の計上や開発原価の減少等の一過性の要因が重なったことにより、利益が増加した。この結果、2億1200万円のセグメント利益と前年同期と比べ2億1000万円(9,375.9%増)の増益となった。

・モバイル事業
当セグメントでは、ネプロクリエイトでauショップ等のキャリアショップ及び複数の通信事業者の端末・サービスを取り扱う販売店PiPoPark(ピポパーク)を運営している。

売上高については、来店者数の前年度割れが続いており、前期末に実施した採算悪化店舗の撤退もあって、販売台数は減少したが、端末価格の上昇の影響により、4億7500万円と前年同期と比べ2700万円(6.2%増)の増収となった。

セグメント損益については、キャリアショップ部門においては、周辺商材の販売強化等による1顧客当たりの獲得利益の増加、販売店部門においては、前期末に実施した採算悪化店舗の撤退により、部門損益は黒字に転換した。この結果、1000万円のセグメント利益(前年同期は1900万円のセグメント損失となった。

■2024年6月期の業績見通し

2024年6月期の業績は、売上高103億7000万円(前期比2.4%増)、営業利益2億円(前期は2億3900万円の損失)、経常利益1億8000万円(同2億6000万円の損失)、最終利益1億2000万円(同4億6900万円の損失)を見込む。

・売上高:103億7000万円(同2.4%増)
・営業利益:2億円(同2億3900万円の損失)
・経常利益:1億8000万円(同2億6000万円の損失)
・最終利益:1億2000万円(同4億6900万円の損失)
・EPS:22.67円

通期計画に対する進ちょく率は、売上高26.7%、営業利益74.0%、経常利益85.0%、最終利益118.3%となっている。

・売上高:26.7%
・営業利益:74.0%
・経常利益:85.0%
・最終利益:118.3%