NJHD、23年6月期決算は売上高4%減、2.3億円の営業赤字を計上 ゲーム事業の運営売上の漸減傾向が続く モバイル事業の販売台数も計画を下回る

  • エヌジェイホールディングス<9421>は、8月14日、2023年6月期の連結決算を発表、ゲーム事業の運営売上の漸減傾向が続いたほか、モバイル事業の販売台数も計画を下回り、減収となった。

    一方、利益面については、前年のような巨額の原価増加が発生しなかったことで赤字幅が縮小したが、最終損益は減損損失9700万円や店舗閉鎖損失1900万円を特別損失として計上したこともあり、やや膨らんだ。

    売上高101億3100万円(前々期比4.9%減)
    営業損益2億3900万円の赤字(前年同期8億6900万円の赤字)
    経常損益2億6000万円の赤字(同8億6500万円の赤字)
    最終損益4億6900万円の赤字(同12億3100万円の赤字)

    主なセグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①ゲーム事業 売上高79億9500万円(前々期比1.6%減)、セグメント利益4300万円(前々期6億900万円の赤字)
    運営サポート分野にて、新規リリースタイトルや海外向けローカライズ対応などに係る受注が好調に推移したが、運営売上の漸減傾向の影響から減収となった。一方、開発分野にて、前期のような巨額の原価増加は発生せず、見積原価総額の増加による利益率の低下や運営売上の漸減に伴う利益の減少に対しては、運営サポート分野での好調な受注によりカバーした。第4四半期において複数の開発案件の中止が発生したことから、セグメント利益を伸長できなかったものの、黒字転換を果たした。

    ②モバイル事業 売上高20億7000万円(同16.1%減)、セグメント損益1400万円の赤字(前々期4600万円の黒字)
    来店者数の前年度割れが続くなか、集客イベントなどの実施に取り組み、販売機会の創出に努めたが、販売台数は計画を下回った。来店者数の下げ止まりの兆しが見えないなか、キャリアショップ部門においては、1顧客当たりの利益の増加に取り組んだが、販売台数の減少による利益減少を埋めきれず、また、価格訴求を中心としている首都圏の販売店部門においては、部門損益が大きく悪化した。

  • ■24年6月期は増収・黒字転換を見込む

  • 2024年6月期通期の連結業績予想については、以下のとおり。

    売上高113億7000万円(前期比2.4%増)
    営業利益2億円
    経常利益1億8000万円
    最終利益1億2000万円

株式会社エヌジェイホールディングス(NJHD)
https://www.njhd.jp/

会社情報

会社名
株式会社エヌジェイホールディングス(NJHD)
設立
1991年12月
代表者
代表取締役社長 筒井 俊光
決算期
6月
直近業績
売上高106億5200万円、営業損益8億6900万円の赤字、経常損益8億6500万円の赤字、最終損益12億3100万円の赤字(2022年6月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
9421
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