ハシラス、パーソナルモビリティ型VRライドデバイス「キックウェイ」を「デジタルコンテンツEXPO 2019」に出展!!


ハシラスは、同社のパーソナルモビリティ型VRライドデバイス「キックウェイ」が、一般財団法人デジタルコンテンツ協会主催「Innovative Technologies 2019」に採択されたと発表した。「キックウェイ」は11月13日〜15日に開催される「デジタルコンテンツEXPO 2019」に出展する。

■ 「キックウェイ」とは
「キックウェイ」はVR(バーチャル・リアリティ)コンテンツ向けのライドデバイスです。VR向けライドとしては珍しいパーソナルモビリティライクな立ち乗り型となっており、省スペースなボディに必要十分な体感発生機能を備えています。VR内で移動するタイプのコンテンツ、とりわけVRジェットコースターなどの走行系コンテンツにおける臨場感を高め、VR酔いを軽減することを目的に開発した。現在、特許を国際出願(PCT出願)している。
 
 
「VR酔い」の多くは、VR空間内で体験する動きと現実世界での体感が一致しないことが原因というの主張が現在主流となっている。同社ではこの問題を解決するため「VRコンテンツと体感型ハードウェアの自主開発」に取り組んでいるが、「キックウェイ」は現時点での集大成的な成果となるという。

「キックウェイ」は、前後加速度および左右旋回加速度の発生機構を搭載する。「加速度の体感」がVR酔いに対する効果的な解決方法であることはハシラスの長年の研究開発によって明らかになっていた。そのための機構を立ち乗り型の省スペースなライドデバイスに搭載したことが、「キックウェイ」における大きなイノベーションとのこと。

■コンパクトでも多彩な体感を提示
一般的なVR向けライドハードウェアはヨー/ピッチ/ロールの3軸の動きが中心となるが、キックウェイは前後加速度および左右旋回加速度という2軸で体感を発生できる。走行の発進時や加減速時、コーナリング時に適切な加速度を与えるだけでVRの体感が大きく改善し、VR酔いを低減できる。
 
 
また、送風装置を用いることで、さらに酔いを低減できるという。搭乗部底面には振動ユニットを搭載し、地面の凸凹などの感覚が足に伝わり、リアルな走行感を実現可能となる。

・立ち乗り型ならではのメリット
「キックウェイ」は乗り降りが簡便なため、施設等での運用に際してはアテンドのコストを抑えられるというメリットがある。また、座席に座るタイプのVRライドはVRヘッドセットを装着したままで乗降するのは困難だが、キックウェイであればVRヘッドセットをつけたまま、VR内に滞在したままの乗り降りが可能となる。

加えて、立位で搭乗するライドは、これまでにない浮遊感やスリリングな体験を生み出します。可動はストロークが短く、しかも水平方向のみで傾く動きがないため、転落の恐れも少なく安全性にも優れている。 
 

・幅広い活用範囲
「キックウェイ」は、エンターテインメントやビジネス、観光など多彩な分野での活用を想定している。ゴーグル型のVRでは、VR空間内での移動が中心となるVRコンテンツ全般に用いることができる。また、VR内でのシームレスな乗り降りが可能なため、VR空間内で自由に歩き回れるフリーロームVRと組み合わせることも容易となる。

頭部の位置変化が大きいヨー/ピッチ/ロール3軸方式のライドと異なり、頭部が常にほぼ同じ位置にあるため、一般的な360度映像など3DoFのVRコンテンツも違和感なく楽しめる。ゴーグル型のVR以外にも、大型の液晶ディスプレイやドーム型プロジェクターなどとの組み合わせもできる。