見渡す限りがパーティクル、日本科学未来館で開催した「VR to Dome実験 Rez Infinite」をレポート


Enhance Gamesは、6月3日、東京・お台場にある日本科学未来館のイベントにおいて、世界最大規模のゲームアワード The Game Awards 2016でBest VR Gameを受賞した『Rez Infinite』をドームシアターで体験する"VR to Dome実験 Rez Infinite"を開催した。

同プロジェクトは、ドームシアターで100名が同時に『Rez Infinite』を体験するとどうなるか?という新しい試みだ。本稿では『Rez Infinite』の新たな第一歩となる、同プロジェクトのレポートを行う。
 

■HMD以外のVRの可能性、見渡す限りがパーティクルの新たなエクスペリエンス
 

まずは、Enhance Gamesのクリエイター・Founderの水口 哲也氏(写真)が登壇、今回のプロジェクトについて語った。イベントはPS4Proを使って『Rez Inifinite』を日本科学未来館内にあるドームシアターにおいて投影するというものだ。水口氏は来場への挨拶とイベントの趣旨を説明した後、今後の展開に関しては、HMD以外の”VR”の可能性について触れ、色々な試みをしていきたいと発言した。

 
そしていよいよVRの鑑賞だ。今回、びっくりするくらいの倍率の中から選ばれた幸運な当選者の操作で『Rez Infinite』を体験。直径約15mのドーム型シアターに表示された「Area X」はまさに圧巻だ。
 

今回のプレイにあたっては20分という制限時間があったが、無事にAREA Xをクリアし、プレイヤーは会場からの拍手を浴びた。


体験終了後、プレイを行った当選者曰く、見ている人の酔いに気を使ってあまり早い移動を行わないように気を使ったと明かした。また水口氏は「最初に言っておくべきでしたが」と、前置きした上で、酔いそうになったら画面から視線を外すなどしてくださいね、と照れ臭そうに語っていた。

今後は、複数のPlayStation4の使用を検討しているなど様々な観点から新しい体験の模索をしているようだ。

今回はPS4Proを単純に繋いだだけではあるが、『Rez』自体のドーム用の調整や、解像度の向上、3Dを使った奥行き、そのシアターに併せた音響のセッティング、といった表現を追加するとどうなるのだろう、とイメージがイメージを呼びどんどん頭の中で膨らんでいく、そんな体験をすることができた。

『Rez』がどのような進化をしてまた我々の前に姿を表すか楽しみに待っていよう。そこまではそんなに遠くない未来のはずだ。


なお、会場ではゲーム関連のスタイリッシュアイテムが揃う「iam8bit」で販売されている『Rez Infinite』コンプリートパックの見本やシナスタジアスーツの展示を行っていた。

また、ソニー・インタラクティブエンターテイメントの協力により、PlayStationVRを使った『Rez Infinite』の体験デモも開催していた。