App Annie、「App Annie Index 1月号」を公開…12月のアプリストアは急成長 NHNやガンホーの存在感高まる

App Annieは、App Annieインテリジェンスを使ったマーケットデータをまとめた「App Annie Index 1月号」を公開した。App StoreとGoogle Playの売上の推移のほか、パブリッシャー・アプリ別のダウンロードランキング、売上ランキングをまとめているなど興味深い資料となっている。

それによれば、2012年10~12月期のマーケット全体の収入は、Google Play、App Storeともに大きく伸びた。Google Playの伸びが2倍になった一方、App Storeは20%増加したことが明らかにした。12月のApp Storeの売り上げは、Google Playの3.5倍以上になるという。

 

 

iOSアプリ市場では、12月のホリデーシーズンに大きく収益を伸ばしており、12月の収益は11月に比較して35%の伸びになったという。2011年にも25%伸びた実績がある。App Annieでは、新しいiPhoneとiPadが多くの国でプレゼントされたことにより、アプリのダウンロードと収益が増加したと推測している。

 

 

国別シェアでは、アメリカ、日本、イギリス、オーストラリア、カナダで全体の60%を占める。中国のランクアップも目立っており、10月の8位から6位まで順位を上げてきているとのこと。

Google Playについては、10-12月期は前四半期と比較して2倍となったが、これは日本、韓国によってけん引されたものと指摘している。市場シェアは日本、米国、韓国の順となっている。日本と韓国の伸びは主にゲームアプリの伸びによるものと指摘している。

 

 

 

■パブリッシャー別ランキング

パブリッシャーとアプリランキングも公開されている。パブリッシャーランキングについては、12月のiOSのダウンロードランキングは、Apple、Google、EAと続いているが、6位にはNHNがランクイン。これはよく知られているように「LINE」の爆発的な普及による。

 

 

月間収益ランキングは、EA、Supercell、Gameloftと続いており、日本企業ではグリーが4位、ガンホー・オンライン・エンターテインメントが11位から5位にランクアップした。またスクウェア・エニックスやNHNなども順位を上げている。ガンホーの躍進は『パズル&ドラゴンズ』によるもので、NHNは『LINE』の伸びによる。

 

 

またGoogle Playでは、Facebookが1位、NHNが2位、Rovioが3位となっている。『LINE』を展開するNHNは、Google Playでも存在感を高めており、2ランクアップとなった。

 

 

売上ランキングについては、NHNが首位となり、ディー・エヌ・エーが2位、ガンホーが3位となった。グリーは4位、コロプラが5位となっている。先ほど日本と韓国がGoogle Play市場の拡大をけん引していることが示されたが、日本と韓国企業が上位を占めている。

 

 

■アプリの月間売上ランキング

ゲームの月間売上ランキングについてもまとめている。iOSアプリについては、1位は、Supercellの『Clash of Clans』で、2位はEAの『The Simpsons: Tapped Out』、3位はガンホーの『パズル&ドラゴンズ』となった。『Candy Crush Saga』が33位から5位まで順位を上げたとのこと。「拡散性ミリオンアーサー」もトップ10に入った。

 

 

他方、Google Playでは、ガンホーの『パズル&ドラゴンズ』が首位となった。つまり世界で一番売れているAndroidアプリということである。2位にはカカオトーク連携アプリの『DragonFlight for Kakao』、3位にはLINE連携アプリの『LINE POP』となった。『LINE POP』は32ランクアップとなった。

 

 

なお、App Annieの桑水氏によれば、パブリッシャー売上げランキング(iOS/Google Play)、パブリッシャーダウンロードランキング(iOS/Google Play)、アプリ(ゲーム)売上げランキング(iOS/Google Play)、アプリ(ゲーム以外)売上げランキング(iOS/Google Play)は毎月更新していくとのこと。

 

「App Annie Index 1月号」

 

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