クエリーアイ、日米スマホアプリ市場の売上ランキングの推移を公表

クエリーアイは、スマートフォン・アプリのマーケティング分析システム「QuerySeeker Analyze」の新機能「ベンダーランキング」の月間ベンダー売上げランキング・ベスト5の推移を公開した。2011年9月~2012年8月までの1年間となっている。 このベンダーランキングは、App StoreやGoogle Playで公表されているアプリの「売上ランキング」を元に集計したもので、1日1回基準時間のランキングに登場したアプリ上位300位までを対象に、1位のアプリに300点、2位のアプリに299点、300位のアプリは1点などと順位毎に点数付けを行い、ベンダー毎に点数を合計したという。   ■日米AppStore/Google Playの売上ランキングの分析 ランキング上位に入るアプリの数が多くなるほど、そのベンダーのランキングは上位に入る。売上ランキングをベンダーで集計することで課金型アプリビジネスで成功しているベンダーとその傾向をつかむことができる、としている。 同社によると、日米の市場ではゲームなどの特定のエンターテイメント関連企業が上位を占め、順位の変動も比較的緩やかな動きで寡占化が進行していると指摘している。 興味深いデータなので、公表されたランキングをみていこう。まず、iPhone日本市場では2011年9月にはカプコンが1位だったが、徐々に順位が下がりはじめ、グリーが9ヵ月月連続1位を継続した。また直近ではスクウェア・エニックスやポケラボ、ボルテージがポジションを上げている。 また、Androidではコロプラが5ヵ月連続1位を継続。2011年10月-2012年3月までトップだったカイロソフトが3位に順位を落とす一方、ボルテージが順位を上げたほか、ゲームヴィル、Com2usといった韓国系のメーカーが台頭してきたことがわかる。 他方、米国市場のiPhone売上ランキングでは、エレクトロニック・アーツが2011年9月-2012年1月までトップを維持したものの、2012年2月以降、Zyngaが7ヵ月連続1位を継続。TeamLavaが8月には2位に順位を上げた。またディズニーも5位となったことも注目される。 Android市場については、Glu mobileが8ヵ月連続で1位が続いた後、直近2ヶ月ではGameloftが1位になっている。クエリーアイでは注目点としては、Android米国市場でMobageが急速に順位を上げており、2012年8月は2位となった点をあげている。     なお、クエリーアイでは、スマートフォン・アプリのマーケティング分析システム「QuerySeeker Analyze」にauスマートパス、Docomo Dメニューのランキング集計機能も追加しており、それぞれ初期費用、月額利用料が14万8000円で提供するとのこと。東京ゲームショウでも出展しているとのことで、興味のある方は見に行ってはいかがだろうか(ブース番号5-N9)。   ■関連サイト 「QuerySeeker Analyze」   Copyright (c) 2012 QueryEye Inc.