Retty、5500万円の債権の取立不能または遅延が発生する可能性…貸付先のジンユウが破産開始手続き開始で

Retty<7356>は、4月2日、貸付先のジンユウが破産開始手続きを開始したことを受けて、債権の取立不能または取立遅延の発生する可能性があると発表した。貸付金額は、5560万6635円で、2021年9月期第1四半期末の純資産に対する割合は3.8%に相当するとのこと。

ジンユウは、飲食店向け仕入れサイトの運営を行っており、同社も出資を検討していたという。そうしたなか、両社で基本合意書を締結の上、買収監査を開始するに当たり、2月26日と3月5日に2回に分けて運転資金の補填として貸付を行っていた。

買収監査を行う中、ジンユウの提出した業績実績に虚偽報告があったことが判明したため、出資検討を中止し、貸付金の早急な返還を求めていたところ、4月2日に破産手続きを開始する旨の通知があったと説明した。

同社では、引き続き債権回収に努める一方で、取立不能見込額については第2四半期の決算でその全額を貸倒引当金繰入額に計上する予定。2021年9月期の業績予想については精査中としている。

なお、マネーフォワード<3994>も子会社マネーフォワードケッサイの持つ同社に対する債権5000万円が取立不能になる恐れがあるものの、保険で保全していることから損失額の1割に該当する500万円が負担額となる見込みと発表した。