ケイブ、1Q(6~8月)は1600万円の営業黒字に転換 『ゴ魔乙』が引き続き業績をけん引 スマホゲームアプリ受託開発も収益に寄与

ケイブ<3760>は、10月13日、2021年5月期の第1四半期(6~8月)の連結決算を発表、売上高4億3700万円、営業利益1600万円、経常利益1800万円、最終利益500万円となった。

2020年5月期の第2四半期より連結決算に移行しているため、前年同期比較はないものの、前年同期の単独決算は営業損益7300万円の赤字経常損益7300万円の赤字、最終損益7300万円の赤字を計上しており、黒字転換を果たしたことになる。なお、最終利益は、共用資産であるソフトウェア500万円について減損損失として特別損失に計上している。
 

主力サービスであるスマートフォンゲーム『ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい』が、2020年4月に5周年を迎え、2020年7月には累計500万ダウンロードを突破した。同タイトルは、固定ファンを飽きさせないイベント運営を継続することでユーザー数全体を維持しており、安定的に売上を計上し、広告宣伝費をはじめとしたコストを抑えた運営にもかかわらず、グループの業績を引き続きけん引している。

また、この第1四半期より開始したスマートフォンゲームアプリ受託開発についても、開発が進捗することによって受託金額の規模が拡大しており、グループの売上拡大に貢献している。

一方で、同社グループは2020年5月期まで4期連続の営業赤字を計上しており、業績回復および企業価値の増大を目指すにあたり、「ゲーム領域以外の事業の創出」が急務となっている。そのため、2019年11月に連結子会社capableを設立し、マルチチャンネルネットワークビジネスに進出した。同社は、有名タレントの動画配信マネジメントを中心に事業を展開しているが、現在はまだ投資先行段階にある。今後は有名タレントの動画チャンネルを企業のプロモーションなどに活用してもらうことで業績を拡大し、グループ業績に寄与することを期待しているという。

■通期予想は非開示
2021年5月期の連結業績予想については非開示。現時点においては信頼性の高い通期および半期の業績予想数値を算出することが困難であり、当面の進捗状況を踏まえ、合理的な業績見通しの算定が可能になった時点で速やかに開示するとしている。

なお、新型コロナウィルス感染症予防対策の影響が日本経済に大きな影響を及ぼしているが、同社グループの事業に対する影響は現時点では軽微であると認識しているとのこと。
株式会社ケイブ
http://www.cave.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ケイブ
設立
1994年6月
代表者
代表取締役社長 秋田 英好/代表取締役CFO 伊藤 裕章
決算期
5月
直近業績
売上高69億6300万円、営業利益2億4300万円、経常利益2億1300万円、最終利益25億7900万円(2023年5月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3760
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