【詳報】ブロッコリー、2Q(3~8月)の営業益は82%増に…劇場版「うたプリ」の収益配分が2Qも寄与 10周年で関連グッズ売上も前年上回る

ブロッコリー<2706>は、10月9日、2021年2月期の第2四半期累計(3~8月)の決算(非連結)を発表、売上高29億9100万円(前年同期比9.4%増)、営業利益6億2000万円(同82.0%増)、経常利益6億3600万円(同83.1%増)、最終利益4億3800万円(同58.2%増)となった。

昨年6月公開の「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム」(製作委員会運営)の収益配分を第1四半期に加えて第2四半期も引き続き受けたことが、上半期の売上高・売上総利益に大きく寄与した。
 

「うたの☆プリンスさまっ♪」の関連グッズは、7月より10周年を記念して、ST☆RISH・QUARTET NIGHT・HE★VENS が一堂に会したスペシャルコンセプトショップ「All-Star Shop」を開催。入場制限や体温測定等の感染予防・拡散防止を講じながら安全運営を心がけた結果、購入者数は前年の「SHINING STORE」を下回ったものの、顧客単価が前年を上回り、売上高・売上総利益で前年上半期を上回った。

関連ゲームアプリ『うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live』は、8月に3周年を記念した「Shining Live 3rd Anniversary」を開催。上半期の売上高・売上総利益を前年並みに確保した。

関連CDでは、「うたの☆プリンスさまっ♪『Another World~WHITE&BLACK~』」のテーマソングを4月に発売。8月にはHE★VENS 初の本格ドラマCD計4作品を発売し、見込みを大きく超える受注数となったが、上半期の売上高・売上総利益では、劇場版関連CDを発売した前年を超えるに至らなかった。

他社ライセンスグッズは、新型コロナウイルス感染症の感染対策に伴い、他社開催のリアルイベントなどが延期や中止になった時期だったが、オンラインライブの他社通販向け売上もあり、売上高・売上総利益ともに前年上半期並みで推移した。他社ライセンスフィギュアは、生産委託先の中国工場からの入荷が順調に行われ、計5作品を発売。前年上半期に倍増した好調な売上高を確保した。

トレーディングカードゲーム「Z/X -Zillions of enemy X-(ゼクス ジリオンズ オブ エネミー エックス)」(以下、「Z/X(ゼクス)」)は、新型コロナウイルスの感染対策によるカードショップなどの営業自粛や時短営業の影響を受けながらも、オンラインイベント開催や関連グッズの通販強化を行ったことから前年上半期並みの売上高・売上総利益を確保した。

■通期予想は据え置き 「ジャックジャンヌ」販売延期も好調な上期業績などから判断
なお、2021年2月期通期の予想は、従来予想から変更なく、売上高73億円(前期比12.7%増)、営業利益9億円(同32.2%増)、経常利益9億3000万円(同32.2%増)、最終利益6億円(同58.6%増)の見込み。

12月に発売を予定していたニンテンドースイッチ用ソフト「ジャックジャンヌ」は諸般の事情により来年3月に発売延期とし、この影響も含めた通期の業績見通しを精査したが、当上半期の好調な業績と、現時点の入手可能な情報に基づき、現時点において通期業績予想および配当予定の変更はないとしている。
 

 
株式会社ブロッコリー
http://www.broccoli.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ブロッコリー
設立
1994年3月
代表者
代表取締役社長 鈴木 恵喜
決算期
2月
直近業績
売上高65億6300万円、営業利益2億8300万円、経常利益3億1200万円、最終利益1億6800万円(2022年2月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
2706
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