ポールHD、7月中間期は営業利益20%減の12.7億円 新型コロナで一部業務の停止・後ろ倒しに 『アリアクロニクル』が1万DL突破

ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス<3657>の7月中間期の連結決算は、売上高123億9900万円(前年同期比0.0%減)、営業利益12億7600万円(同20.8%減)、経常利益14億7400万円(同4.4%減)、最終利益9億0300万円(同5.3%減)となった。

ネットサポート事業が大きく伸びたものの、主力のデバッグ・検証事業で新型コロナで一部業務の停止、後ろ倒しが発生したことなどが響いた。

 


セグメントごとの経営成績は、次のとおりである。

①デバッグ・検証事業
売上高92億4300万円(前年同期比1.3%減)、営業利益10億9000万円(同25.2%減)となった。

国内外グループ会社の連携を図ることで、国内外ゲームソフトメーカーのグローバル展開サポートに努め、デバッグ、ローカライズ、カスタマーサポート(海外)、音声収録等のゲームソフトメーカー向けアウトソーシングサービスの受注拡大を推進した。ゲーム市場では海外現地企業との取引が拡大し、ノンゲーム市場では第三者検証サービスの受注が増加したが、感染症拡大に起因し、一部顧客企業の業務について停止や後ろ倒しが発生した。

また、CRESTでは7月にSteam版「ARIACHRONICLE – アリアクロニクル -」をリリース後2日で1万ダウンロード以上販売し、今後、ニンテンドースイッチ版で配信することも決定している。

なお、PTWジャパンとエンタライズの決算日を12月31日としたことにより、両社財務諸表の連結財務諸表に対する反映が2月から6月までの5か月間となっている。


②ネットサポート事業
売上高30億5500万円(前年同期比4.7%増)、営業利益2億2700万円(同96.4%増)となった。

QRコード決済や仮想通貨等のフィンテック関連サービスにおける不正モニタリング、本人確認手続き、アンチマネーロンダリングや振る舞い検知サービスの受注が増加した。

また、巣ごもり生活によるEコマース拡大により、Eコマースサイトにおける出品物モニタリング、商品やサービスに関する電話・メール・チャット・チャットボットによるカスタマーサポート(国内)等のアウトソーシングサービスの受注が増加した。

デバッグ・検証事業との営業連携により、ゲーム市場向けのカスタマーサポートの受注も増加した。


③その他
売上高1億円(前年同期比14.6%減)、営業損失6800万円(前年同期は200万円の損失)となった。

Palabraにおいて、今後の映像バリアフリー化時代を見据え、テレビ番組や映画のバリアフリー字幕や音声ガイド制作のサービスを提供しているが、感染症拡大に起因し、映画の新規制作が停滞し受注が減少した。

アイメイドにおいて、医療機関で働く外国人人材のビザ取得や就学等、国内生活手続きをサポートするサービスを提供している。


 
■2021年1月通期の見通し

2021年1月通期は、売上高287億4400万円(前期比10.0%増)、営業利益35億8700万円(同1.6%増)、経常利益35億7600万円(同2.9%増)、最終利益23億4100万円(同30.9%増)を見込む。

 
ポールトゥウィンホールディングス株式会社
https://www.phd.inc/

会社情報

会社名
ポールトゥウィンホールディングス株式会社
設立
2009年2月
代表者
代表取締役会長 橘 民義/代表取締役社長 橘 鉄平
決算期
1月
直近業績
売上高469億8000万円、営業利益4億400万円、経常利益5億900万円、最終損益19億6700万円の赤字(2024年1月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3657
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