【発表会】アカツキ、仕事と選手活動を両立させるeスポーツ実業団「Team UNITE」を発足 活動第1弾タイトルはTCG『マジック:ザ・ギャザリング』


アカツキ<3932>は8月6日、アカツキ“eスポーツ実業団”発足発表会見をオンライン上で開催した。

eスポーツキャスターの平岩康佑氏を司会進行役に迎えて行われたこの日の会見では、同社取締役Head of Gamesの戸塚佑貴氏が登壇し、eスポーツ実業団構想について説明した。


▲司会を務めたeスポーツキャスターの平岩康佑氏。


▲アカツキ取締役Head of Gamesの戸塚佑貴氏。

それによると、eスポーツ実業団に対してアカツキが、遠征費や活動費、練習時間の提供などスポンサード全般を支援。

そしてeスポーツのプロを目指す選手はゲーマー特性を活かし、アカツキのゲーム事業の現場で不具合調整やバランス調整などの業務をパートタイムで行いつつ、残りの時間を練習などゲームに熱中できる時間にあてる、とした。



「eスポーツ産業は世界的な盛り上がりを見せており、ゲーム企業も注目している」と戸塚氏。

しかし、どんな産業でも成立するまでに最初は時間がかかる。その意味でまだ発展途上で、様々な改善や工夫が必要であり、eスポーツもその過程を経て成長していく、と戸塚氏は考える。

そこで同氏は、「陸上やサッカーで選手を企業が支援する実業団という事例があり、アカツキもそこに注目した」そうだ。

今回発足したアカツキのeスポーツ実業団には、ゲーマーとしての実力を持ち、eスポーツ選手を志す人材が在籍。高い品質が求められるモバイルゲーム事業におけるテストプレイやバランス調整などの仕事は「ゲーマーの鋭い感覚と相性が良い」(戸塚)という。

アカツキのeスポーツ実業団に所属する選手は、パートタイム(4~5時間)で働きながら選手として活動。そういった両立を実現する環境として今回実業団を提案した、と戸塚氏は語った。
 

■アカツキeスポーツ実業団チーム「Team UNITE」誕生


では、具体的にアカツキのeスポーツ実業団とはどのようなものなのか? それについて、アカツキ eスポーツチームオーナーの渡辺佑太郎氏が、チームロゴやコンセプトムービーを交えながら説明していった。


▲アカツキ eスポーツチームオーナーの渡辺佑太郎氏。

まず、今回設立するTeam UNITEは実業団である。

UNITEという名は、「一体化・統合」という意味を持ち、"「本来の自分」と「偽りの自分」の心を1つに。"というコンセプトのもと、「乖離した2人の自分を、たった1人の自分に戻して"本来の自分でいられる場所"になるように」(渡辺)との想いが込められているそうだ。




▲様々なバックボーンを持つ選手がTeam UNITEに集い、夢に向かって挑戦するというコンセプトムービー。



▲「市場規模は加速度的に右肩上がり」「約8割が働きながら選手として活動している」と、国内eスポーツの現状がデータとして紹介された。
 

■Team UNITEの活動第1弾タイトルはTCG『マジック:ザ・ギャザリング』


続いて、アカツキのeスポーツ実業団「Team UNITE」が活動する第1弾タイトル、および所属選手とコーチが発表された。

まず、第1弾タイトルとして挙げられたのが、『Magic:The Gatherring(マジック:ザ・ギャザリング)』。全世界で2千万人以上のプレイヤーとファンを持つと言われる、世界最高の戦略トレーディングカードゲームであり、同タイトルにて「Team UNITE」が活動することとなる。

そして、『マジック:ザ・ギャザリング』で活動するメンバーとして、森山真秀選手、井上徹選手、片山英典コーチが紹介され、3名が意気込みを語った。



「入団のキッカケは、昨年の大会で渡辺オーナーにスカウトされたことでした。仕事をしながら競技に全力で取り組む、という環境が非常に魅力的に感じ参加を決めました。しっかり練習を積んで、将来は世界一のタイトルを獲りたいと思います」(森山選手)



「これまでも仕事と選手活動を両立させてきましたが、今回は実業団ということで、今まで以上にプレイヤーへの理解のある環境を用意していただき感謝しています。また、コーチの存在も大きく、自分にとっては最高の環境です。そういったメリットを活かしてがんばりたいです」(井上選手)



「私自身、以前はプレイヤーとして大会に出場しておりました。プレイヤーとしての道も刺激的で充実した毎日でしたが、いつの頃からか私自身が培ってきたスキルやノウハウを後世に継いでいきたいと思うようになりました。渡辺オーナーと自分たちがプレイヤーだった時代の事を語り合ったとき、私の展望を語らせていただいた事がキッカケとなり、今回コーチを任せていただける事となりました。責任を感じつつ、新しい挑戦にワクワクしています。また、優秀な選手達と共に、形は違えど再び第一線で戦えることを非常に楽しみにしております」(片山コーチ)


▲左から、森山真秀選手、片山英典コーチ、井上徹選手。

その他、渡辺オーナーから「UNITE」のユニフォームの紹介や、アパレル展開、グッズ展開の考えがあることが明らかにされた。


▲ユニフォームは、「UNITE」のキーカラーである紺色をベースとしたシンプルなデザインに。

さらにユニフォームに関しては、男女ともに人気の高いアパレルブランドのnano・universeとコラボした新ユニフォームを制作中であることも発表。新ユニフォームは、2020年秋に発表予定とのこと。



また、今後について、渡辺オーナーから第2弾タイトルが『Apex Legends』であることが発表され、あわせて同タイトルで活動する選手3名を募集するとした。募集の詳細については、「UNITE」の公式サイトや公式Twitterをチェックしてほしい。


※募集ページはこちら:https://hrmos.co/pages/aktsk/jobs/0000196


▲会見の後半にはトークセッションが行われ、井上、森山両選手が、子供の頃の事や『マジック:ザ・ギャザリング』との出逢いなどを語った。

 

公式サイト

公式Twitter

公式チャンネル

株式会社アカツキ
http://aktsk.jp/

会社情報

会社名
株式会社アカツキ
設立
2010年6月
代表者
代表取締役CEO 香田 哲朗
決算期
3月
直近業績
売上高243億3600万円、営業利益57億円、経常利益52億700万円、最終利益13億4200万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3932
企業データを見る