サイバーエージェント、第3四半期の営業益は22%増の285億円と増益達成 ゲームとネット広告伸長、ABEMAは赤字同規模も売上2ケタ増

サイバーエージェント<4751>の2020年9月期の第3四半期累計(19年10月-20年6月)の連結決算は、売上高3577億0800万円(前年同期比4.6%増)、営業利益は285億1100万円(同21.9%増)、経常利益284億6300万円(同22.8%増)、最終利益58億7900万円(同230.9%増)と増収増益を達成した。

中長期の柱に育てるため「ABEMA」への投資を引き続き行う一方で、ゲーム事業とインターネット広告事業が伸び、全体として増益を達成した。「ABEMA」は赤字幅は前年並だが、売上も順調に伸びている。最終利益が大きく伸びたが、前年同期に計上した減損損失が減少したことが主な要因だ。

 


セグメント別の経営成績は次のとおり。

①メディア事業
メディア事業には、「ABEMA」、「Ameba」、「タップル誕生」等が属している。「ABEMA」への投資をしつつ、売上を伸ばし、売上高は394億3700万円(同15.0%増)、営業損失は132億8800万円(前年同期は132億3400万円の損失)となった。

②ゲーム事業
ゲーム事業には、Cygames、Craft Egg、サムザップ等が属している。主力タイトルが堅調に推移し、売上高は1168億1500万円(同2.0%増)、営業利益は231億4200万円(同21.6%増)となった。

③インターネット広告事業
インターネット広告事業には、インターネット広告事業本部、CyberZ等が属している。巣ごもり需要が見込める広告主へ営業強化を行い、売上高は2044億1900万円(同5.8%増)、営業利益は171億3000万円(同16.4%増)となった。

④投資育成事業
投資育成事業にはコーポレートベンチャーキャピタル、サイバーエージェント・キャピタルにおけるファンド運営等が属しており、売上高は36億7500万円(同41.8%減)、営業利益は29億3100万円(同39.6%減)となった。

⑤その他事業
その他事業には、CAM、マクアケ、ゼルビア等が属しており、売上高は143億6700万円(同2.3%増)、営業損益は12億6400万円(同132.3%増)となった。


 
■2020年9月通期の見通し

2020年9月通期の業績は、売上高4650億円(前期比2.5%増減)、営業利益280~320億円(同9.2%減~3.8%増)、経常利益280~320億円(同8.2%減~4.9%増)、最終利益80~100億円(同372.1~490.1%増)の見通し。従来予想からは据え置きとなる。

 
株式会社サイバーエージェント
http://www.cyberagent.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社サイバーエージェント
設立
1998年3月
代表者
代表取締役 藤田 晋
決算期
9月
直近業績
売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4751
企業データを見る