ブロッコリー、第1四半期は営業益294%増と驚異の伸び 『うたプリ』劇場版やゲーム、CDけん引 『Z/X』も貢献 新型コロナで苦戦のグッズをカバー



ブロッコリー<2706>の第1四半期の決算は、売上高が前年同期比で0.4%減の12億7500万円と横ばいだったものの、営業利益が同294.5%増の2億4300万円と大幅な増益を達成した。新型コロナウイルスの影響でイベント中止が相次いだこともあり、グッズ売上が低下したが、『うたの☆プリンスさまっ♪(うたプリ)』や『Z/X(ゼクス)』など自社コンテンツが好調に推移した。
 


収益の伸びをけん引したのは『うたプリ』だ。利益率の高い劇場版の収益配分が行われ、ロイヤリティ収益が200.0%増の1億6800万円と伸びたほか、ゲームソフト弾『うたの☆プリンスさまっ♪Amazing Aria&Sweet Serenade LOVE for Nintendo Switch』が9800万円の売上を計上した。

このほか、ゲームアプリ『うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live』は前年を下回ったが、『うたの☆プリンスさまっ♪』関連CD『うたの☆プリンスさまっ♪「Another World~WHITE&BLACK~」』が貢献し、CD売上が倍以上に伸びた。

もう一つの柱であるTCG『Z/X(ゼクス)』も好調だった。4月に発売したブースターパック『異界探訪編(コード:ドリームワールド) 夢装<イデアライズ>』より新システム「ゲート」「イデアライズ」がファンからの支持を集めて売上を伸ばした。

新型コロナウイルスの対策で自社及び他社開催のイベントの多くが中止となったこともあり、他社ライセンスグッズ、『うたプリ』関連グッズともに売上を落とした。他社ライセンスグッズが22.3%減の3億6600万円、『うたプリ』関連グッズが41.6%減の2億7600万円と大きく減ったが、他の品目でカバーした格好だ。
 


なお、2021年2月期通期の業績は、売上高73億円(前期比12.7%増)、営業利益9億円(同32.2%増)、経常利益9億3000万円(同32.2%増)、最終利益6億円(同58.6%増)を見込む。従来予想から変更はない。
 
 
株式会社ブロッコリー
http://www.broccoli.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ブロッコリー
設立
1994年3月
代表者
代表取締役社長 鈴木 恵喜
決算期
2月
直近業績
売上高65億6300万円、営業利益2億8300万円、経常利益3億1200万円、最終利益1億6800万円(2022年2月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
2706
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