ブロッコリー、1Q(3~5月)は営業益3.9倍に 前期放映の劇場版「うたプリ」の収益配分が大きく寄与 イベントは新型コロナの影響が響く

ブロッコリー<2706>は、7月10日、2021年2月期の第1四半期(3~5月)の決算(非連結)を発表、売上高12億7500万円(前年同期比0.4%減)、営業利益2億4300万円(同3.9倍)、経常利益2億5200万円(同4.1倍)、最終利益1億7300万円(同4.1倍)となった。

「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム」(製作委員会運営)の収益配分がこの第1四半期において全て行われたことにより、売上高・売上総利益に大きく寄与した。
 

・「うたの☆プリンスさまっ♪」関連
「うたプリ」関連グッズは、2月から開催のイベント『うたの☆プリンスさまっ♪「Another World~WHITE&BLACK~」』が2月末にて会期途中で終了になったことに加え、6月に10周年記念企画の発表を控えた時期となり、前年同期を下回って推移した。7月より10周年を記念し、ST☆RISH・QUARTET NIGHT・HE★VENSが一堂に会したスペシャルコンセプトショップ「All Star Shop」を、感染予防及び拡散防止措置を講じることを前提に原宿・名古屋・大阪・福岡の4都市にて開催する予定だ。

関連ゲームソフトでは、Nintendo Switchへの参入ソフト第2弾『うたの☆プリンスさまっ♪Amazing Aria&Sweet Serenade LOVE for Nintendo Switch』を5月に発売。売上高・売上総利益ともに好調な結果となった。関連ゲームアプリ『うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live』の売上は、前年同期を下回って推移した。

関連CDでは、『うたの☆プリンスさまっ♪「Another World~WHITE&BLACK~」』のテーマソングを4月に発売、前年同期を大きく上回る売上高・売上総利益となった。また、5月より同社の人気タイトルなどの楽曲をサブスクリプション(サブスク)方式にて配信している。

・他社ライセンス関連
他社ライセンスグッズは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、他社開催のライブイベントなどが延期や中止となったことから、売上高・売上総利益ともに前年同期を下回った。他社ライセンスフィギュアは、生産委託先の中国工場の再稼働に伴い、入荷も順調に行われた結果、好調な売上高・売上総利益を確保した。

・トレーディングカードゲーム「Z/X」
トレーディングカードゲーム「Z/X -Zillions of enemy X-(ゼクス ジリオンズ オブ エネミー エックス)」(以下「Z/X」)は、4月に発売したブースターパック「異界探訪編(コード:ドリームワールド) 夢装<イデアライズ>」より新システム「ゲート」「イデアライズ」を搭載、5月に竜の巫女たちの「ゲート」「イデアライズ」が登場するエクストラパック「もえ ♡ ドラ」を発売したことで、カードゲームファンの人気を集めたことにより、前年を大きく上回る売上高・売上総利益となった。

■2021年2月期通期予想は変更なし
なお、2021年2月期通期の予想は、従来予想から変更なく、売上高73億円(前期比12.7%増)、営業利益9億円(同32.2%増)、経常利益9億3000万円(同32.2%増)、最終利益6億円(同58.6%増)を見込む。
 
株式会社ブロッコリー
http://www.broccoli.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ブロッコリー
設立
1994年3月
代表者
代表取締役社長 鈴木 恵喜
決算期
2月
直近業績
売上高65億6300万円、営業利益2億8300万円、経常利益3億1200万円、最終利益1億6800万円(2022年2月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
2706
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