マーベラスが中国テンセントと資本提携 テンセント子会社Image Frame Investmentが筆頭株主に 新株発行で約49億円を調達

マーベラス<7844>は、5月25日、中国Tencent Holdings(テンセント)の子会社Image Frame Investmentとの間で資本業務提携を締結することを発表した。

同社とテンセントは、これまでもゲーム事業において連携をとっており、2019年3月には、『牧場物語』(英語名『STORY OF SEASONS』)のモバイルゲーム展開について、テンセントの子会社であるTencent Technology(テンセントテクノロジー)とライセンス契約を締結した。

同社は、5Gの導入など技術の高度化や多様化する市場ニーズへの対応力もより一層求められ、それに伴う投資も膨らんでいくものと考えられる中、今後予想される事業環境の変化、既存IPの強化や世界的レベルの新規IP創出などへの投資を見据え、テンセントグループと業務提携だけに留まらず資本提携による強固な関係を築くことで、大型投資を可能とし、新たな事業機会への挑戦とエンターテイメント市場におけるプレゼンスの向上、そして持続的な成長を可能とするための体制構築が必要であると判断し、今回の資本業務提携を決定した。

マーベラスは、保有IPのさらなる育成とグローバル展開を推進し、また新規IPへの大型投資とともに新規事業への投資も加速させていく。一方、テンセントグループは、グローバル展開可能な新規IPの創出、また日本特有のユニークな文化を基にしたビジネスモデルの習得とその中国展開を図っていく。

具体的な資本提携の内容は、Image Frame Investmentにマーベラスが発行する新株式(普通株式862万3300株、増資後の発行済株式総数に対する割合13.86%)を割り当てるほか、Image Frame Investmentがマーベラスの議決権の20%程度の株式を取得するため、マーベラスの主要株主であるアミューズキャピタルと中山隼雄氏の賛同も得て、その保有普通株式354万3100株を売出しにより、Image Frame Investmentに譲渡する。これにより、マーベラスはテンセントの持分法適用会社となり、Image Frame Investmentがマーベラスの筆頭株主となる予定だ。

なお、新株発行による調達資金は49億6702万800円となり、その手取り概算額49億702万800円は新規IP創出および新規事業展開や、既存IPのグローバル展開に充当するとしている。


株式会社マーベラス
https://www.marv.jp/

会社情報

会社名
株式会社マーベラス
設立
1997年6月
代表者
代表取締役社長 執行役員 兼 デジタルコンテンツ事業本部長 佐藤 澄宣
決算期
3月
直近業績
売上高253億4100万円、営業利益24億8800万円、経常利益29億3100万円、最終利益19億2500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7844
企業データを見る
Tencent(テンセント)

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会社名
Tencent(テンセント)
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