カカクコム、3四半期連続の2ケタ増収増益 メディア事業、ファイナンスなど全セグメントで好調に推移

カカクコム<2371>は、2月5日、第3四半期累計(4月〜9月)の連結決算(IFRS)を発表し、売上収益452億5600万円(前年同期比13.5%増)、営業利益208億8500万円(同14.8%増)、税引前利益205億3400万円(同13.8%増)、四半期純利益13億9790万円(同15.8%増)だった。
 

同社では、『価格.com』、『求人ボックス』及び『食べログ』の飲食店販促の売上収益の伸びが主な増収増益の要因だったと説明している。

セグメント別には、主力であるインターネット・メディア事業の売上収益は436億7300万円(同13.0%増)、セグメント利益は203億5900万円(同14.3%増)と好調に推移した。

「価格.com」ショッピング事業
ショッピング事業は、パソコン及び大型家電を中心に耐久財の売上が増加したため売上収益は69億3700万円(同8.7%増)となった。

「価格.com」サービス事業
「価格.com」のサービス事業は、金融及び通信の各領域の売上が増加したため売上収益は72億5000万円(同16.7%増)となった。

「価格.com」広告事業
「価格.com」の広告事業は、家電メーカーの広告出稿が増加したため売上収益は35億1100万円(同9.1%増)となった。

[食べログ]飲食店販促事業
飲食店販促事業は、新規契約の獲得により9月時点で新料金プランの契約店舗数が5万9100店舗になったこと、ネット予約契約店舗の増加によりネット予約人数が進捗し、売上収益は161億6500万円(前年同期比15.2%増)となった。

[食べログ]ユーザー会員事業
ユーザー会員事業は、有料サービス加入者数の減少により売上収益は17億8800万円(同19.2%減)となった。広告事業は、バナー及び記事広告の売上が増加で売上収益は19億200万円(同6.8%増)となった。

[新興メディア・ソリューション]
『求人ボックス』は月間利用者数及び送客率の増加により手数料収入が増加した。さらに『スマイティ』は物件の問い合わせ数の増加により手数料収入が増加、売上収益は61億2000万円(同40.3%増)となった。

また、ファイナンス事業の売上収益は15億8200万円(同29.2%増)、セグメント利益は5億2200万円(同37.2%増)となった。カカクコム・インシュアランスが運営する『価格.com保険』は生命保険及び損害保険のオンライン契約申込数が増加したことにより手数料収入が増加した。

 
2020年3月期の連結業績予想

2020年3月通期は、売上収益620億円(前期比13.1%増)、営業利益267億円(同6.5%増)、税引前利益265億円(同6.7%増)、最終利益180億円(同7.8%増)と従来予想から変更はない