AbemaTV、開局以来初の映画製作 ボクシング映画『アンダードッグ』を20年冬公開 森山未來、北村匠海、勝地涼出演 「全裸監督」の武正晴監督が放つ熱い人間ドラマ



インターネットテレビ局AbemaTVは、開局以来初となる本格映画作品『アンダードッグ』を東映ビデオと共同製作し、2020年冬予定で劇場用映画および「AbemaTV」で配信することを発表した。

『アンダードッグ』は、「AbemaTV」と東映ビデオが共同で製作する本格映画作品で、劇場用映画および「AbemaTV」プレミアム会員向け配信を、2020年冬に予定している。

“アンダードッグ"とはボクシング界では〝咬ませ犬〟を意味する言葉。スターダムに駆け上がっていく選手たちの陰で〝咬ませ犬〟として踏み台にされながらも這い上がろうともがく崖っぷちのプロボクサー・末永晃を主演の森山未來さんが演じる。

ボクサー役が初となる森山さんは撮影が始まる半年以上前から本格的なボクシング練習を開始し、現在では武正晴監督が「もはやプロボクサーにしか見えない」と語るほど、動き、肉体共に鍛え上げているという。

共演する北村匠海さんは児童養護施設で育った経歴を持つ成長著しい若手ボクサー・大村龍太を演じ、勝地涼さんはテレビ番組の企画でボクシングに挑戦する鳴かず飛ばずの芸人ボクサー・宮木瞬を演じる。

北村さん、勝地さん共に森山さんとリングで対決する役。2人もまた森山さんに負けじとボクシング練習を重ねてきた。三者三様の生き様を抱えた男たちが、互いのプライドを賭けて拳を交える。


■『百円の恋』 製作チームが放つ ボクシング映画の新たな金字塔
メガホンを取るのは、2019年多くの話題を呼んだドラマ「全裸監督」(Netflix)の総監督を務め、『百円の恋』(2014)では日本アカデミー賞、ブルーリボン賞など数々の映画賞を総なめにし、米アカデミー賞では外国語映画部門の日本代表にも選出された武正晴監督。『百円の恋』以来、再びボクシングを題材にした作品に挑む。
オリジナル脚本を手掛けるのは『百円の恋』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した足立紳氏。その他、プロデューサー、音楽、撮影、照明、美術など『百円の恋』の製作チームが再集結して新たなボクシング映画の金字塔を世に放ちる。すでに2020年1月初旬より撮影を開始。2月にはボクシングの聖地・後楽園ホールなどでクライマックスの試合シーンなどの撮影が行われる予定で、大人数のエキストラ出演者も募集中。


■キャストコメント
森山未來 さん(末永 晃 役)
リングに倒れたまま、そこを降りることも立ち向かうこともできず、身動きのとれない男。
意識はあるのに動けない。

満たされない心だけがふらふらとさまよう。
それでもいつかは立ち上がらなければならない。
負けを自覚して、そこから前に進む道もあるのだと思います。
お楽しみに。


北村匠海 さん(大村 龍太 役)
出演が決まった時は確実に自分への挑戦状だと思い、そのリングに上がらない訳がないと気持ちが熱くなりました。
龍太は何かを背負い、抱えているけど誰かの為に強い拳を前に突き出せる男。
共にぶつかり共に立ち上がり共に成長出来たらいいなと思います。
武監督のもと素晴らしいキャストの皆様と同じ時間を過ごせることがとても楽しみです。


勝地 涼 さん(宮木 瞬 役)
台本を読ませて頂いた時、登場人物の男達のそれぞれの生き様に惹かれるものを感じました。
決してクリーンでもなく、良い人でもない男達が描かれているのですが、その泥臭さ、人間臭い生き方が格好いいと思えました。
挫折を味わいながら、人はどんな人生を選択していくのか?
作品を通して、色々なメッセージを受け取ってもらえるはずです。
自分が演じる宮木については、“何者かになりたい”という想いを捨てきれずにいる男という印象です。
芸人として才能がないことを分かっている男が、ボクシングと出会い、芸人としてどう輝くのかという所を大事に演じていきたいです。
どんな作品になるのか、楽しみにしていてください。


■監督コメント
武 正晴 監督
拙作「百円の恋」から6年。観ていただいた皆様のおかげで、再びボクシング映画に挑む機会を与えていただいたことに感謝します。
ボクシングになぜ魅せられてしまうのか。1ラウンド3分、1時間にも満たない試合に魅了されてしまうのは、リング上に人生の縮図を垣間見せられる刹那があるからだと考える。憎くもない相手と殴り合う因果のボクサー達にとって、リングという領域は勝敗を超えた何かを掴み取れる場所だと考える。
この非情の世界には「噛ませ犬」と呼ばれるボクサー達が存在する。対戦相手からも観客からも敗北を期待されているボクサーだ。初めから負けるつもりでリングに上がるボクサーは一人としていないはずだ。人生も同じだ。
そんな「噛ませ犬」と揶揄されるロートルボクサーが本作の主人公だ。5時間に渡るシナリオを、足立紳さんが1人で書き上げてくれた。必然的にこの素晴らしいシナリオに、素晴らしいスタッフ、キャスト、才能達が集結してくれた。主人公のロートルボクサー役の森山未來さんを筆頭に、ボクサー役の北村匠海さん、勝地涼さんの献身的なトレーニング姿は我々スタッフの力となり、作品の推進力となっている。彼ら3人のボクサーを取り巻く人間模様を描くべく素晴らしいキャスト達が集結してくれた。
タイトル「アンダードッグ」が「負け犬」という意味ではなく、人間の持つ底力、人間力の可能性を知らしめるタイトルへと変貌する作品に仕上げることが、自分の本懐であり、使命だと考えている。

【武 正晴 プロフィール】
1967年生まれ、愛知県出身。
明治大学時在学中より、映画研究会に所属し自主映画を多数制作。卒業後、映画業界へ入る。
工藤栄一監督を筆頭に、崔洋一、石井隆、中原俊、井筒和幸など、数々の名監督の助監督を務める。
2007年、『ボーイ・ミーツ・プサン』 で監督デビュー。2014年、唐沢寿明主演の『イン・ザ・ヒーロー』を監督。
同年、安藤サクラ主演の『百円の恋』を監督し、第39回日本アカデミー賞優秀監督賞、最優秀主演女優賞など、国内外で数多くの賞を受賞した。
2018年1月、中井貴一、佐々木蔵之介W主演の『嘘八百』を監督し、中規模公開ながらスマッシュヒット。
2020年1月31日には続編『嘘八百 京町ロイヤル』の公開も決定している。
現在、世界190カ国に向けて配信中のNetflixドラマ『全裸監督』では総監督を務め、大きな話題を集めている。


■作品概要
『アンダードッグ』(劇場用映画&「AbemaTV」配信映画)
出演:森山未來 北村匠海 /勝地涼
監督:武正晴(「全裸監督」、『百円の恋』)
原作・脚本:足立紳(『百円の恋』、『喜劇 愛妻物語』)
企画・プロデュース:東映ビデオ
製作プロダクション:スタジオブルー
配給:東映ビデオ
製作:AbemaTV 東映ビデオ
公式Twitter:@Movie_UNDERDOG
株式会社AbemaTV
https://abematv.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社AbemaTV
設立
2015年4月
代表者
代表取締役社長 藤田 晋
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