【イベント】2019年『シャドウバース』の頂点はsasamumu選手に決定! ランクのルール改修やアニメ化など新情報も公開!


Cygamesは、12月27日に大宮のソニックシティホールにて、『Shadowverse (シャドウバース)』のトッププレイヤーを決める世界大会「Shadowverse World Grand Prix 2019 GRAND FINALS」を開催した。本稿では、その様子をレポートしていく。

「Shadowverse World Grand Prix 2019」には、2019年に世界各地で開催された、『シャドウバース』の大会「RAGE」で優秀な成績を残したプレイヤーたちが集った。2日前(12月25日)にはDay1大会が開催されており、そこで勝ち上がった8名の選手が、グランドファイナルに駒を進めている。出場した選手は以下の通りだ。

■「Shadowverse World Grand Prix 2019 GRAND FINALS」出場選手
Tabata/SHG
jupi/Qwert
pazuu
Zenx
Tsubaki
sasamumu
yoyo
AzuleCloud

■「Shadowverse World Grand Prix 2019 GRAND FINALS」選手情報&使用デッキ掲載ページ
https://esports.shadowverse.com/wgp/players/2019?lang=ja

また、当日はMCとして福澤朗さん、佐藤梨那さん、実況に平岩康佑さん、友田一貴さん、解説にはまるさん、海老原悠さんが招かれている。実況と解説は、試合ごとに交代で担当し、あらゆる視点から試合展開を解説していた。



会場となったソニックシティホールには、年の瀬の平日にも関わらず、世界最強が決まる戦いの行く末を見届けるべく、あふれんばかりの人が訪れていた。


▲試合会場となっていたホールで入場規制が実施されるほどの人が集まっていた。ホールに入れず、外のモニターから試合を観戦している人も多く見られた。

「Shadowverse World Grand Prix 2019」の会場では、本大会以外のサイドイベントが開催されていた。プレイエリアでは、第15弾カードパック「Ultimate Colosseum / アルティメットコロシアム」のすべてのカードをプレイでき、参加者にはリアルプロモーションカードも配られた。

来場者同士で対戦する2Pick大会も開催され、10時から試合が始まり、グランドファイナルが行なわれているホールの外でも、熱い戦いは繰り広げられていた。

 

グランドファイナルの方は、シングルエリミネーション方式の3回戦。試合形式はローテーション(BO5)で行なわれた。こちらは朝9時から始まり、1回戦の第1試合目は、DAY1を8位で通過したyoyo選手と、1位通過したTabata/SHG選手が激突した。



どちらも現環境で使用率の高いデッキを使用。構成はほぼミラーと言って差し支えない。違いを挙げるのであれば、yoyo選手はドラゴンデッキに「シヴァ」を採用している点だ。


▲最初のラウンドを落としたものの、その後に3連勝したyoyo選手が1回戦を勝ち抜いた。

第2試合目は4位通過のpazuu選手と5位通過のsasamumu選手の対戦となった。pazuu選手は、グランドファイナル出場者のなかで、唯一ロイヤルデッキを採用していることもあり、ロイヤルの使用者たちからは支持の声もあがっていた。


▲しかし、健闘したもののpazuu選手のデッキは思うように回らず、sasamumu選手に軍配が上がった。

第3試合目では、2位通過のZeNX選手と7位通過のTsubaki選手による対決が繰り広げられた。エルフ、ドラゴン、ビショップとリーダーのチョイスは同じだが、Tsubaki選手の自然エルフに対し、ZeNX選手はアマツエルフ。どちらも現環境では人気の高いデッキ構成であり、このデッキの違いがどういった結果を生むのか、非常に気になる対決だった。


▲勝負は最終ラウンドまでもつれ込み、いよいよエルフ対エルフでの対戦となった。どちらも相手のライフを削り合う接戦となったが、「フェアリー」で召喚回数を稼ぎ、デッキから「アクティブエルフ・メイ」を直接召喚するという、自然エルフのセオリーを活かしきったZeNX選手が勝利をもぎ取った。

一回戦最終の第4試合では、3位通過のAzureCloud選手、6位通過のjupi/Qwert選手の対戦になる。デッキはまたしてもエルフ、ドラゴン、ビショップと同じリーダーだが、こちらもエルフデッキがアマツエルフと自然エルフに分かれた。

この試合も最終ラウンドまで続く長い戦いとなったが、最終的に相手の手札内に除去系のカードが少ないことを読み切ったjupi/Qwert選手がフォロワーを展開していき、数で圧倒する形でセミファイナルへの進出を決めた。

セミファイナル1回戦は、yoyo選手とsasamumu選手の対戦からスタート。いきなりドラゴンのミラーマッチから始まり、この試合を制した方が流れを掴むだろうと予測したまる氏の解説通り、ミラーマッチを制したsasamumu選手が3連勝し、決勝戦へと歩を進めた。



2回戦は、ZeNX選手とjupi/Qwert選手の対戦。とてつもなくハイレベルな試合が繰り広げられ、3ラウンドでは一度は苦境に立たされたjupi/Qwert選手が一気に形勢逆転し、そこからさらにZeNX選手の逆転勝利が見えたところで、痛恨のプレイミングが発生。1億1千万円をかけた世界大会に潜む悪魔に魅入られる結果となってしまった。



決勝戦の前に、今回の「Shadowverse World Grand Prix 2019 GRAND FINALS」開催に、会場の提供などで協力した、埼玉県知事の大野もとひろ氏が登壇し、今後『シャドウバース』がさらに盛り上がってほしいとエールを送った。



続けて、RAGE総合プロデューサーの大友真吾氏が登壇し、2020年のRAGEに関する新情報を公開した。春に開催される予定の「RAGE Shadowverse 2020 Spring」では、「みんなでギネス世界記録に挑戦」というキャンペーンを開催することを告知した。

これは、オンライントレーディングカードゲームを同時に同一会場でプレイした最多人数という記録への挑戦であり、そのために大会参加者をこれまでの6000人規模から、一気に1万人に増やすとのことだ。

 
▲ちなみに、会場では公式参加認定証の販売も決定している。これは、ギネス記録達成に貢献した人のみが購入できるもので、ギネス記録樹立に協力した証となるものだ。

また、すでに出場者全員に「1万レッドエーテル」、「プレミアムオーブ1個」がプレゼントされることが発表されているが、そこからさらに抽選で「100万レッドエーテル」、「第15弾カードパックチケット100枚」、「プレミアムオーブ10個」がプレゼントされるキャンペーンも開催されることが明かされた。

 
▲恒例となっている「しゃどばすチャンネル」出張版も、会場内のステージで催される予定とのこと。

来たる2月16日には、「RAGE シャドウバースプロリーグ 19-20 Season」のチャンピオンシップが、秋葉原UDXにて開催される。入場無料となっているので、興味のある方は気軽に足を運んでみてほしい。



大友氏のあとには、『シャドウバース』プロデューサーの木村唯人氏も登壇。まずは、2020年4月から『シャドウバース』のTVアニメが放送されることを発表した。

 
 
▲テイストはゲームの『シャドウバース』とはだいぶ異なっているが、とても面白いものに仕上がっていると、木村氏は自信満々といった様子でアニメを紹介した。

 
 
 
 
▲公開されたメインキャラクターのビジュアルとメインキャストの一覧。

ゲーム内の大きな更新として12月28日のアップデートで新たな称号の追加やグランドマスターランクのルール変更と、さらなる上位ランクが追加されることが告知された。また、2020年の展開として『アイドルマスター シンデレラガールズ』、『ニーアオートマタ』とのコラボが決定したことも発表された。これらの情報の詳細は関連記事を参考にしてほしい。

【関連記事】
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新情報の発表も終わったところで、いよいよ世界最強を決める決勝戦が執り行われた。ここまで勝ち残ったのは、sasamumu選手とjupi/Qwert選手のふたり。


▲sasamumu選手。


▲jupi/Qwert選手。

奇しくも試合はミラーマッチの連続。ラウンド1のドラゴン対ドラゴンをjupi/Qwert選手が勝ち抜くと、sasamumu選手もデッキを変更し、ラウンド2ではエルフ対エルフとなった。

 
▲このエルフ対決はsasamumu選手が勝利。

3ラウンド目では、どちらもここまで選んでいないビショップを選択。3ラウンド続けてのミラーマッチという展開となった。


▲途中でプレイングミスと思われる部分もあったものの、順調に立て直したsasamumu選手がこのラウンドを勝利。

sasamumu選手は残るドラゴンでの挑戦。これに対しjupi/Qwert選手はエルフで対抗する。


▲手数で劣るなかでも、フォロワーを展開していくsasamumu選手に対し、最後は手札を使い切りながら、残った6点をきっちり削り切ったjupi/Qwert選手が勝利。まさしくすべてが計算づくであるかのような勝利だった。

最終ラウンドでは、じわじわと追いつめられるような試合展開で、sasamumu選手にとっては非常に苦しい試合展開となった。しかし、最後の最後でタイムリーな「暴竜・伊達政宗」を引き当てたことで、状況を一気にひっくり返し、世界の頂点を勝ち取った。




大会の全行程が終了後、優勝者のsasamumu選手へのインタビューが実施された。その内容を抜粋して掲載する。



――:この度は優勝おめでとうございます、率直に今のお気持ちをお聞かせください。

sasamumu選手:試合中はすごく興奮していましたが、今こうして冷静になってみると、非常に疲れました。

――:今大会で優勝できた勝因などはどこにあったと思われますか?

sasamumu選手:私自身は優れたプレイヤーというわけではありませんが、勝因があるとすれば気持ちに余裕があったからかもしれません。今大会でも重要な場面でミスをしてしまいましたが、それでも焦らず冷静に対応したことが勝利につながったと思います。

――:今大会を振り返っていちばん苦しい瞬間はどこでしたか?

sasamumu選手:決勝3ラウンドのビショップのミラーマッチで、勝てる手を見逃してしまったのは本当に苦しかったです。

――:今回の戦いで活躍したカードどれですか?

sasamumu選手:ミュースプリンセス・ミルフィです。もうここから勝つには、ミルフィを引くするしかないと思い、強く祈っていました。それで本当にドローできたので、彼女に感謝しています。彼女だけでなく、今大会ではずっと画面に映るカードたちに「運を分けてください」と祈りながらのぞんでいました。

――:優勝賞金の使い道ですが、どのようにお考えですか?

sasamumu選手:基本は貯金ですけれども、家族を連れておいしい料理を食べにいきたいと思います。ちなみに、これまでの大会での優勝賞金もすべて貯金にまわしています。

――:今後の目標があればお聞かせください。

sasamumu選手:今後も『シャドウバース』の大会に参加し、また世界大会に選手として出場したいです。日本と違い、まだ私の国では難しいかもしれませんが、機会があれば『シャドウバース』のプロ選手になりたいと考えています。


自分は実力のある選手ではなく、今回は恵まれていたのだといった内容を繰り返す謙虚なsasamumu選手だったが、今後の大会へ熱意は強く見えた。今後も『シャドウバース』を盛り上げていくひとりとなるのは間違いないだろう。

以上で、「Shadowverse World Grand Prix 2019」の全工程が終了。2019年の『シャドウバース』のグランプリは幕を閉じた。来年はどんな選手が、どんなデッキで活躍するのか、ギネスへの挑戦やアニメ展開など、さらなる挑戦を続ける『シャドウバース』の動向にはこれからも目が離せなくなりそうだ。



 
(取材・文 ライター:宮井春馬)


 
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