ソニー・ピクチャーズ、Game Show Networkを完全子会社化…AT&Tが所有する持分を約414億円で取得 

ソニー<6758>は、11月19日、子会社のソニー・ピクチャーズ エンタテインメントがAT&Tが所有するGame Show Networkの持分となる42%分を約3億8000万米ドル(約414億円)で取得したことを発表した。これにより、Game Show Network はソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの100%子会社となった。

Game Show Networkは、オリジナル番組を含む人気のクイズ番組を、米国のケーブルネットワーク経由で多くの会員に配信するマルチメディアエンタテインメントカンパニー。また、Game Show Network傘下のGSN Gamesは、オンラインやモバイルのゲームを多くのユーザーに提供している。本取引後も、Game Show Networkチャンネルは引き続きDIRECTVで放映される。

AT&Tの持分売却は、レバレッジの解消と保有株の消却により、非戦略的資産の資金化を行うという同社の戦略に沿うもの。本取引前までは、Game Show Networkの持分のうち58%をソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが、残りの42%をAT&Tが所有していた。本取引に関連して、AT&T は、持分売却の対価としての3億8000万米ドル(価格調整前)および受取配当金1億3000万米ドルの金額の合計として、約5億米ドルを受領した。

Game Show Networkは、引き続き、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント傘下のソニー・ピクチャーズ テレビジョンが運営し、マーク・フェルドマンが会長 兼CEOを務めることになる。この買収によりソニー・ピクチャーズ テレビジョンは「Jeopardy!」や「Wheel of Fortune」などのGame Show Networkで初放送の人気クイズ番組シリーズを豊富に保有しており、この買収はそれらの番組ライブラリーをさらに強化し、米国におけるテレビクイズ・ゲーム番組ビジネスをけん引していく。

なお、Game Show Network傘下のGSN Gamesのモバイルゲームには、『GSN Casino』『Bingo Bash』『Wheel of Fortune Slots』『Solitaire TriPeaks』『WorldWinner』などがある。