コーエーテクモHD、2Qは売上高4%減、営業益26%減 一部タイトルの販売が計画を下回る 米Marvelと組んだ初の海外有力IPタイトルも発売

コーエーテクモホールディングス<3635>は、10月25日、2020年3月期の第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表、売上高165億6400万円(前年同期比4.8%減)、営業利益34億3900万円(同26.6%減)、経常利益60億7700万円(同29.2%減)、最終利益59億3100万円(同5.7%減)となった。
 

大型タイトルの発売を第3四半期以降に予定していることに加え、上半期において一部タイトルの販売が計画を下回ったことで減収減益で着地した。なお、主力のエンタテインメント事業は、売上高148億7300万円(前年同期比5.0%減)、セグメント利益30億2300万円(同27.7%減)となった。

・「シブサワ・コウ」ブランド
任天堂<7974>およびインテリジェントシステムズとタッグを組んで開発した『ファイアーエムブレム 風花雪月』(Nintendo Switch用)が、7月末にワールドワイドで発売された。スマートフォンゲームでは、シリーズ5年ぶりのナンバリングタイトルとなる『大航海時代Ⅵ』(iOS、Android用)を9月末に日本、台湾で配信開始ました。IPを許諾したタイトルでは、『新三國志』が引き続き収益に寄与した。9月には、『三国志・战略版』(iOS、Android用)が中国本土でサービスを開始し、好調なスタートとなった。

・「ω-Force」ブランド
7月に『進撃の巨人2 -Final Battle-』(PS4、Xbox One、Nintendo Switch、Windows(Steam)用)を全世界で発売し22万本の販売となった。米Googleの「Stadia」でもローンチタイトルとして今後配信を予定している。同社が開発を担当したスクウェア・エニックスの『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』(PS4、Nintendo Switch用)が7月に欧米向けにリリースされた。

・「Team NINJA」ブランド
Nintendo Switch専用ソフト『MARVEL ULTIMATE ALLIANCE 3: The Black Order』が、7月に任天堂よりワールドワイドで発売された。本作は、同社のコラボレーション戦略において初となる海外有力IPとの作品で、米Marvel Entertainmentと密接に協働しながら開発した。『仁王 Complete Edition』(PS4、Windows(Steam)用)は、リピートが引き続き堅調に推移している。

・「ガスト」ブランド
グラフィック、システム、バトルの各要素を一新したアトリエシリーズ最新作『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』(PS4、Nintendo Switch用)を9月末に国内、アジアで発売した。16万本を販売し、セルスルーでシリーズ歴代最高の出足となった。

・「ルビーパーティー」ブランド
シリーズ25周年を記念したイベント「ネオロマンス25th Anniversary」や「アンジェリーク メモワール2019」など合計で4つのイベントを開催した。

・「midas」ブランド
新規スマートフォンゲームの開発に注力している。

なお、2020年3月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、売上高430億円(前期比10.3%増)、営業利益120億円(同0.8%減)、経常利益160億円(同12.6%減)、最終利益130億円(同5.1%減)の見込み。
 
コーエーテクモホールディングス株式会社
http://www.koeitecmo.co.jp/

会社情報

会社名
コーエーテクモホールディングス株式会社
設立
2009年4月
代表者
代表取締役会長 襟川 恵子/代表取締役社長 襟川 陽一
決算期
3月
直近業績
売上高784億1700万円、・営業利益391億3300万円、経常利益398億9900万円、最終利益309億3500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3635
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