IGポート、第1四半期の営業益は1.71億円と黒字転換を達成 アニメ制作の採算性改善、版権の減価償却費も減少

IGポート<3791>は、10月11日、第1四半期(6月~8月)の連結決算を発表し、売上高19億7500万円(前年同期比6.9%減)、営業利益1億7100万円(前年同期1億4100万円の赤字)、経常利益1億6900万円(同1億4500万円の赤字)、最終利益9100万円(同1億3400万円の赤字)だった。

 


① 映像制作事業
売上高は13億1900万円(同17.7%減)、営業利益は1億2500万円(前年同期は144万円の赤字)だった。テレビアニメ「歌舞伎町シャーロック」「ヴィンランド・サガ」「真・中華一番!」等、その他ゲーム用・CM用アニメを制作した。引き続きCG制作費や外注費の高騰、制作期間の長期化により厳しい状況が続いているが、納品した一部の作品について改善がみられた。


② 出版事業
売上高は2億4000万円(同6.0%増)、営業損益2000万円の赤字(前年同期は78万3000円の赤字)だった。月刊誌「コミックガーデン」、コミックス「リィンカーネーションの花弁 10巻」「まもって守護月天!解封の章 4巻」等、定期月刊誌3点、並びに新刊コミックス・書籍22点を刊行した。また、既刊コミックスの「リィンカーネーションの花弁」「転生貴族の異世界冒険録」は、特に販売好調だったが、コミックスの販売月の変更により出版売上が減少したほか、マンガドア(漫画配信)のアプリ版が2019年6月より本格稼働しており、先行投資が続いている。


③ 版権事業
売上高は3億6500万円(同71.4%増)、営業利益は1億2300万円(8800万円の赤字)だった。版権事業では、版権事業に係る減価償却費が前年同期と比べ1億4100万円減少したことが主な黒字転換の要因だった。「銀河英雄伝説 Die Neue These」「宇宙戦艦ヤマト」「進撃の巨人」「B: TheBeginning」「風が強く吹いている」等のシリーズタイトルを中心に、二次利用による収益分配を計上した。


④ その他
売上高は4900万円(同37.8%減)、営業損益3800万円の赤字(前年同期は2900万円の黒字)だった。雑誌のイラストやキャラクターの商品化、スマートフォン向けアプリなどを展開した。


 
■2020年5月通期の見通し

続く2020年5月通期は、売上高108億3900万円(前期比22.2%増)、営業利益2億2100万円、経常利益2億2000万円、最終利益1億3800万円を見込む。

 
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