【詳報】サイバーエージェント、第3四半期の営業益は12%減の233億円 ゲームとネット広告が減益、メディアで先行投資続く コスト削減奏功し通期は上方修正

サイバーエージェント<4751>は、本日(7月24日)、第3四半期累計(2018年10月-2019年6月)の連結決算は、売上高3418億円(前年同期比9.6%増)、営業利益233億円(同11.9%減)、経常利益231億円(同7.8%減)、最終利益17億円(同64.5%減)だった。

投資育成事業での利益が大きく伸びたものの、メディアの先行投資が続いているうえ、ゲームとネット広告の減益となったことが響いたようだ。

 


セグメント別の状況は以下のとおり。

①メディア事業
売上高は281億9800万円(前年同期比24.1%増)、営業損益は138億7500万円の赤字(前年同期は123億9200万円の赤字)だった。

②ゲーム事業
既存タイトルが好調に推移し、売上高は1144億9900万円(同4.4%増)、営業損益は190億3700万円の利益計上(前年同期比9.2%減)となった。

③インターネット広告事業
売上高は1956億0200万円(同9.0%増)、営業利益153億5800万円(前年同期比8.7%減)となった。新規広告主の開拓に注力した。

④投資育成事業
売上高は63億1800万円(同101.5%増)、営業利益48億4900万円(同140.6%増)だった。コーポレートベンチャーキャピタル、サイバーエージェント・キャピタルにおけるファンド運営などがある。

⑤その他事業
売上高は140億4000万円(同8.7%増)、営業利益5億4400万円(同64.8%減)だった。CAMとウエディングパークが所属している。


 
■2019年9月通期の業績予想を上方修正

2019年9月期の業績予想を上方修正し、営業利益を200億円から290億円、経常利益を190億円から285億円に引き上げた。そのほか、売上高は4400億円、最終利益は20億円として従来予想から変更はないとのこと。従来予想からの修正率は、営業利益が45%増、経常利益が50%増となった。

広告事業およびゲーム事業における売上高の動向が想定よりも下回ったため、期初の予想から下方修正したが、全社的にコスト構造の見直しを実施したことにより、営業利益、経常利益を予想を上回る見込みになった、としている。最終利益については、ゲーム事業、広告事業、メディア事業における終了予定サービス等の減損損失57億4000万円、本社移転等の費用15億3000万円を特別損失に計上したため、予想を据え置いたという。

 
株式会社サイバーエージェント
http://www.cyberagent.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社サイバーエージェント
設立
1998年3月
代表者
代表取締役 藤田 晋
決算期
9月
直近業績
売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4751
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