ブロッコリー、第1四半期は営業益47%減の6100万円 『うたプリ』減収も好調のTCG『Z/X』がカバー 新PJへの先行投資や人件費増が減益要因に

ブロッコリー<2706>は、本日(7月12日)、第1四半期(3~5月)の決算を発表し、売上高12億7900万円(前年同期比3.6%増)、営業利益6100万円(同47.7%減)、経常利益6100万円(同47.7%減)、最終利益4100万円(同40.1%減)と大幅な減益となった。

トレーディングカードゲーム『Z/X -Zillions of enemy X-』が好調に推移したものの、「新プロジェクト『ジャックジャンヌ 』」の広告・宣伝に係る販促費の増加、及び中期経営計画推進に基づく人員拡充に伴う人件費、教育研修費などが増加したことで、大幅な減益となった。

 


『うたの☆プリンスさまっ♪』関連では、イベントで3月から6月まで洋菓子店「CAFE OHZAN」とのコラボレーションイベント「うたの☆プリンスさまっ♪ Secret Garden Party」を開催、4月からは「ブロッコリーガールズショップ2019春」を開催(於:東京、大分、大阪)、春イベントの充実を図ると共に、各会場及び自社通販にて限定グッズの販売を行った。

また、6月上映の『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム』向け関連商品の出荷による売上高も計上し、事前通販及び劇場販売への準備を進めてきた。

これらの結果、関連グッズの売上高は、第1四半期累計期間の全体売上高・売上総利益に多大に寄与した。加えて、関連CDでは、劇場版に併せて、HE★VENSミニアルバム「アンセム フォー ジ エンジェル」を発売。劇場版の上映を開始した6月以降も、HE★VENSのファン層を拡げている。

また、ゲームアプリ『うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live』は、4月に大型アップデートを行い、昨年9月に大好評を博したイベント「雪月花」の衣装登場等により、人気を集めた結果、前年を上回るロイヤリティ売上高を計上した。

次にトレーディングカードゲーム『Z/X -Zillions of enemy X-』は、4月にシリーズ累計出荷数28百万パックを突破、売上高も順調に回復し、売上総利益は前年同期比倍増を達成した。

他社ライセンスグッズは、他社イベント用のグッズ卸売上に加え、「ちゅんコレ」シリーズも好調であったことから上述の『うたの☆プリンスさまっ♪』グッズ同様、売上高・売上総利益に多大に寄与した。

なお、コンテンツ別の売上構成を示したスライドとなる。『うたの☆プリンスさまっ♪』関連の比率が前年同期の56.9%から49.4%に低下した。これに基づいて計算すると、その売上高は前年同期比10%減の6億3100万円となる。一方、TCG『Z/X 』については同62.7%増の1億6600万円となった。
 


減益要因となった販売費及び一般管理費(販管費)については、3月に発表した「新プロジェクト『ジャックジャンヌ 』」の広告・宣伝に係る販促費の増加、及び中期経営計画推進に基づく人員拡充に伴う人件費、教育研修費等の増加などが響き、8200万円増加したとのこと。
 


 
■2019年2月期の見通し

2019年2月通期は、売上高61億円(前期比2.1%増)、営業利益7億円(同13.5%減)、経常利益7億3000万円(同12.5%減)、最終利益5億3000万円(同3.7%減)を見込む。

 
株式会社ブロッコリー
http://www.broccoli.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ブロッコリー
設立
1994年3月
代表者
代表取締役社長 鈴木 恵喜
決算期
2月
直近業績
売上高65億6300万円、営業利益2億8300万円、経常利益3億1200万円、最終利益1億6800万円(2022年2月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
2706
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