スクエニ、19年3月期の営業利益は37%減の198億円 家庭用ゲーム新作の費用増やスマホゲーム新作が想定下回る MMOも拡張パッケージなく

ゲームソフト大手のスクウェア・エニックスの2019年3月期の決算が明らかになった。売上高が前の期の9.9%減の1732億円、営業利益が37.7%減の198億円、経常利益が38.1%減の211億円、最終利益が53.4%減の130億円だった。

スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>の決算によれば、家庭用ゲーム機向けタイトルは、『KINGDOM HEARTS III』『SHADOW OF THE TOMB RAIDER』『JUST CAUSE 4』などの新作を発売し、前期比で増収となった。一方で、新作タイトル投入に伴う各種費用の増加により、前期比で減益となった。

スマートデバイス・PCブラウザゲームは、前期および上期にサービスを開始したタイトルの多くが同社の想定を下回り、既存有力タイトルの売上高に上乗せをするに至らなかった。また、ライセンス収入の減少によって、前期比で減収減益となった。

多人数参加型オンラインロールプレイングゲームは、前期に『ファイナルファンタジーXIV』と『ドラゴンクエストX』の拡張パッケージの発売があった反動により、前期比で減収減益となったが、継続課金収入は好調を維持したという。

同社の業績推移は以下のとおり。久々の減収となったものの、売上高は増加基調にある。他方、営業利益については年によって変動が大きいが、2015年3月期以降、コンスタントに100億円以上を稼いでいる。

 
株式会社スクウェア・エニックス
https://www.jp.square-enix.com/

会社情報

会社名
株式会社スクウェア・エニックス
設立
2008年10月
代表者
代表取締役社長 桐生 隆司
決算期
3月
直近業績
売上高2428億2400万円、営業利益275億4800万円、経常利益389億4300万円、最終利益280億9600万円(2023年3月期)
企業データを見る