ビクターエンタテインメント、『Tokyo 7th シスターズ』で「The QUEEN of PURPLE 1st Live “I'M THE QUEEN, AND YOU?"」のライブレポートを公開!


JVCケンウッド・ビクターエンタテインメントは、『Tokyo 7th シスターズ』において、6月9日(土)にZepp Tokyoでユニット「The QUEEN of PURPLE」初の単独ライブ「The QUEEN of PURPLE 1st Live “I'M THE QUEEN, AND YOU?"」を開催した。

本記事では当日のオフィシャルライブレポートをお届けする。

<以下、オフィシャルライブレポート>

「Tokyo 7th シスターズ」は西暦2034年の“アイドル氷河期と呼ばれる時代”に、次世代アイドル劇場型スタジオ『スリーセブン(通称ナナスタ)』の二代目支配人となり、新たなアイドルを育てプロデュースしていくゲーム。今回のライブはその中でも激しいロックを基調としたバンドユニット『The QUEEN of PURPLE』の初の単独ライブ公演となる。

当公演では全編を通してバンドのエモーショナルが詰まった熱いライブが繰り広げられた。なお、『The QUEEN of PURPLE 1st Live “I'M THE QUEEN, AND YOU?“』は2DAYSの開催となっており、2日目公演を2019年6月14日(金)に控えている。また、Tokyo 7th シスターズとしても5th Anniversary Liveを開催することが決定しており、そちらは2019年7月13日(土)・14日(日)に幕張メッセで行う。

開演を待ち騒めく会場内に、会場諸注意アナウンスとして4Uの九条ウメ(CV:山下まみ)、鰐淵エモコ(CV:吉岡茉祐)、佐伯ヒナ(CV:長縄まりあ)の声が流れ出すと、会場には大きな歓声が広がる。The QUEEN of PURPLE(以後QOP)から直接開演前諸注意の説明を頼まれたという4Uメンバーのトークは、声だけでも姿が浮かぶほど4Uらしさにあふれたもので開演前の会場を温めた。会場前諸注意が終わるとメンバー紹介を兼ねたOPムービーが始まり、ついにライブが始まった。







OPムービーは紫色の光が印象的な使われ方をした、映画の始まりを彷彿とさせるクールなもの。ムービーにあわせて流れる音楽は5月22日(水)にリリースしたばかりの1st ALBUM『I’M THE QUEEN』に収録された1曲目『I’m queen,Bitch?』をアレンジしたもので、もちろんバンドによる生演奏だ。開幕からクールにぶちかましてくれた後は同じく『I’M THE QUEEN』に収録された楽曲『Majesty』へと舞台は移る。歌い奏でるメンバーたちはアルバムジャケットの装いを再現した衣装に身を包み前のめりに会場を盛り上げる。

間髪入れずの次曲は『THUNDERBOLT』だ。ボーカルの越前ムラサキ(CV:野村麻衣子)の挑発じみた声に引き連れられ「Tap on the top!! Top of the rock!!」と会場中が大合唱を巻き起こしながら始まった曲では、間奏でストロボの演出が挟まれたりと出し惜しみがなく、最高潮のQOPの姿に会場中が燃え上がる1曲となった。そして3曲目『TRIGGER』だ。CD音源とは違いメンバーそれぞれが交互にメインメロディーを歌い、これぞライブといった生だからこその演出が挟まれる。デビュー曲でもある『TRIGGER』は当然練度も高く、曲の最後にはメンバー全員が息を合わせて飛び上がり会場を揺らした。

怒涛の3曲が終わるとMCタイムだ。越前ムラサキの少し憂いを含んだようなクールな挨拶から始まったMCではメンバーの個性が際立ったトークが展開。後半ではキャスト自身の言葉でもトークも繰り広げられ、全員でアルバムジャケットの再現ポーズをとったりと、歌唱中とは打って変わって楽しい雰囲気だ。そんな雰囲気にとうとうQOPのライブが始まったのだと改めて実感させられる一幕となった。

MCが終わっての4曲目は『KID BLUE~裸の王様~』だ。ここからの3曲は前の3曲とは違いミドルテンポの楽曲ゾーン。『KID BLUE~裸の王様~』ではメンバー達の表情やしぐさが際立ち、彼女たちのキャラクターが存分に堪能できた。その上で独自のVJ演出が行われたり、間奏のギターソロやベースが際立つ落ちサビなど、見所が満載であった。

それに続いたのは『Purple Raze』だ。『Purple Raze』はムラサキが退場して瀬戸ファーブ(CV:広瀬ゆうき)がベースボーカルとなり3人での披露。ファーブの歌声は会場の熱量を更に高め、途中挟まれたベースソロのスラップなどからも、フロントマンだけではない、QOPの楽器隊の頼もしさを感じることができた。

ここまでくれば会場の全員が理解していただろうが、今回のライブのセットは先行して発売したALBUMのセットリストを意識して組まれているようだ。だが決してALBUMの再現なんてレベルで収まるものではなく、QOPの生の”バイブス”が大いにあふれていた。




3人でのMCを挟んで次の楽曲は『R.B.E』『Wake Up Heroine』だ。このパートも楽器隊3人が演奏に加えボーカルを披露するパートとなった。『R.B.E』はギターの堺屋ユメノ(CV:山本彩乃)がボーカルを務める楽曲で、ムラサキのクールさとは違ったユメノのキュートさが際立った。だがキュートなだけではもちろんなく楽曲は切れ味鋭いロックで、リズム隊の重低音とユメノの高音の歌声が調和を生み出したQoPのロックであった。

続く『Wake Up Heroine』はドラムの三森マツリ(CV:巽悠衣子)がボーカル。激しいリズムを刻みながら歌う彼女の姿は、普段は最年長としてバンドを後ろから支えている彼女の内にある熱さや激しさを感じさせてくれるに十分なもので、そんな彼女の姿に会場は大きく盛り上がった。




ムラサキが戻ってきて小休止のMCを挟んで次は『Clash!!!』だ。開幕のムラサキの「踊れー!!」の声に牽引され、ステージはもちろん客席も激しく体を揺らす。間奏ではロックバンドらしくメンバー紹介が展開。各自のテクニックを見せつける演奏と、ムラサキのクールながらもメンバーへの愛溢れる紹介の言葉に会場からはZepp Tokyoを揺るがすほどの声が上がった。

そして『I AM』へ。会場全体をさらなる高みへと連れていく疾走するようなギターのイントロから始まった楽曲は終盤戦にふさわしく、エモーショナルに歌うムラサキの姿も強く印象に残る1曲となった。そして本編ラストナンバー『DAYS』だ。ムラサキから会場にいる観客への呼びかけから始まった『DAYS』では、「あなたの歌、聞かせてください」と言うムラサキの言葉にこたえて観客からも大合唱の声が上がった。会場にはまるでたくさんの星がちりばめられたかのよう幻想的な光景が広がる。

さらに歌詞の通りQOPから観客へと強く手を伸ばすアクションが起される場面では、それに応える観客からも手が延ばされ、ステージと客席が一つになり最高のステージが作り上げられ、ラストナンバーにふさわしい盛り上がりの楽曲となった。

そうして幕を閉じた本編だが、観客の熱はまだまだ冷めやらないようで会場中から大きな『QOP』コールが巻き起こる。

と、そこで唐突にゆるーいアニメーション『きゅいーんおぶぱーぷりゅ』が流れ出す。QOP4人のSDキャラクター達がライブに至るまでのあれやこれを振り返る動画は、嘘と妄想満載のふわふわしたコメディで、クールなQOPからの意表を突くゆるーいアニメーションは会場中から大きな歓声と笑いで迎え入れられ、QOPの新たな一面が楽しめる一幕となった。

『きゅいーんおぶぱーぷりゅ』が終わるとTシャツに着替えたメンバー達が再登場し、アンコール演奏が本格的に始まった。アンコールパートではサプライズとなる楽曲の披露もあったので、ここでは割愛させていただくが、会場を本編以上の熱気が包んだことは言うまでもない。

かくしてQOPというユニットの確固たる力を証明することとなった『The QUEEN of PURPLE 1st Live “I'M THE QUEEN, AND YOU?"』は大盛況の中幕を閉じた。本編からアンコールの最後の一曲まで雷鳴のごとく駆け抜けたライブであったが、満員の会場に駆けつけたファンの顔には終演後もさわやかな笑顔が浮かんでおり、これぞロックバンドのライブと言うにふさわしい2時間となっていたことが伺えた。今週14日(金)には豊洲ピットにて早くも2日目の公演も控えている彼女たち。2日目の公演にもさらなる期待をしたい。




カメラマンクレジット:松﨑祐士(foto)、三浦真琴(maco,foto)