ネクソン、18年12月期は売上高8%増、営業益8%増での着地に 中国向けの『アラド戦記』が業績けん引 北米などで『メイプルストーリーM』も収益寄与

ネクソン<3659>は、2月12日、2018年12月期の連結決算を発表、売上収益2537億円(前々期比8.0%増)、営業利益983億円(同8.7%増)、最終利益1076億円(同89.7%増)となった。
 

中国、北米およびその他の地域の事業のけん引により売上収益が前々期比で増加した。中国は、主力PCオンラインゲーム『アラド戦記』の旧正月アップデート(1月)、10周年アップデート(6月)、国慶節アップデート(9月)などの主要アップデートがユーザーの好評を博し、売上収益が前期比で増加した。

韓国は、主力PCオンラインゲーム『メイプルストーリー』 や、モバイルゲーム『OVERHIT』が増収に寄与した一方で、『EA SPORTS FIFA Online 3』(以下『FIFA Online 3』)と『EA SPORTS FIFA Online 3M』(以下『FIFA Online 3M』)から『EA SPORTS FIFA ONLINE 4』(以下『FIFA ONLINE 4』)と『EA SPORTS FIFA ONLINE 4M』(以下『FIFA ONLINE 4M』)へのサービス移行の影響によりPCおよびモバイルの売上収益が前期比で減少した結果、売上収益が前々期比で減少した。

北米およびその他の地域は、第4四半期連結会計期間に連結子会社となったピクセルベリー・スタジオズが配信する『Choices:Stories You Play』(以下『Choices』)、第3四半期連結会計期間に配信を開始した『メイプルストーリーM』、第2四半期連結会計期間に配信を開始した『Darkness Rises』からの寄与により売上収益が前々期比で増加した。

一方、費用面では、ゲームのラインアップの増加に伴いクラウドサービス費用が増加した。また、販売費および一般管理費は、主にストック・オプション費用の増加や、『FIFA ONLINE 4』や『KAISER』および『メイプルストーリーM』など等の新規タイトル、『Choices』のプロモーションに係る広告宣伝費が増加した。

なお、その他の費用として、第2四半期連結会計期間において連結子会社ネクソン・コリア・コーポレーションがナット・ゲームズ・カンパニー・リミテッド株式を取得した際に認識したのれんおよび無形資産について減損損失を計上している。

なお、2019年12月期通期の見通しについては、第1四半期の連結業績予想のみを開示しており、売上収益796~873億円(前年同期比12.0~3.4%減)、営業利益406~474億円(同25.7~13.3%減)、最終利益379~436億円(同18.6~6.3%増)、EPS42.40~48.83円の見込み。
 

 
株式会社ネクソン
http://www.nexon.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ネクソン
設立
2002年12月
代表者
代表取締役社長 イ・ジョンホン(李 政憲)/代表取締役CFO 植村 士朗
決算期
12月
直近業績
売上収益4233億5600万円、営業利益1347億4500万円、最終利益706億0900万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3659
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