10月1日～10月5日のApp Store売上ランキングの動きを振り返ってみたい。いわゆる月末月初の施策によるランキングの大幅な入れ替わりからスタートした今週だが、そうした中で直近リリースのタイトルの存在感も目立つ1週間となった。
任天堂<7974>とCygamesが9月27日にリリースした『ドラガリアロスト』は、10月5日に4位まで順位を上げており、着実にその存在感を増している。今回の上昇については、新キャラクターの追加がその原動力となった格好だが、今後も同様に施策をきっかけにトップ3をうかがう展開が期待されるところだ。
また、NHN PlayArtとコーエーテクモゲームスが10月3日にリリースした最新作『アトリエ オンライン ～ブレセイルの錬金術士～』が早くもトップ30入りを果たす好スタートを切った。人気シリーズである『アトリエ』シリーズの錬金術オンラインRPGとなる本作が好スタートを切ったことで、コーエーテクモの持つIPの活用の展望が歴史ものだけでなくさらに広がる可能性が出てきたことは大きな評価材料と言えそうだ。
■10月1日
上位陣では、3位に前日の55位からCraft Eggとブシロードの『バンドリ！ ガールズバンドパーティ！』が急浮上してきた。『ガルパ』は、9月30日15時より、「777万人突破記念ドリームフェスティバルガチャ」と「ドリームフェスティバルスペシャルセット10回ガチャ」を開催（関連記事）しており、一気に売り上げを伸ばす格好になったようだ。
また、ガンホー<3765>の『パズル＆ドラゴンズ』が前日の61位から8位に急上昇した。『パズドラ』は、9月30日12時より、「禁窟の大魔女・マドゥ」や「執行者・メタトロン」らがピックアップ対象となったゴッドフェスを開催していることが順位上昇の原動力となったもよう。ただ、今回のランキング変動においては、ゴッドフェスの開催前の買い控え的な動きなどでトップ30圏外まで大きく順位を落としていたことも気になるところ。
■10月2日
ランキングの動きで目立ったのは、コナミデジタルエンタテインメントの『ウイニングイレブン2018』が前日の64位から12位まで浮上したことだ。『ウイイレ2018』は、9月に世界中を熱狂させた選手たちを中心にピックアップしたスペシャルエージェント「Best of September」が10月1日より登場していることが売り上げを伸ばす要因となっているようだ。
一方、任天堂<7974>とCygamesが9月27日にリリースした『ドラガリアロスト』は、この日も11位と横ばいの推移が続いている。現在ゲーム内では、ピックアップ対象のキャラ・ドラゴン・竜輝の護符の提供割合がアップした「レジェンド召喚」を開催期間を延長して開催中だが、ここから一段上をうかがうには、何らかのきっかけになるような施策が待たれるところか。
■10月3日
トップ10圏内では、任天堂<7974>とCygamesの最新作『ドラガリアロスト』が8位と過去最高順位を更新した。
ランキングの動きで目立ったのは、前日の38位から16位まで上昇したコナミデジタルエンタテインメントの『プロ野球スピリッツA』だ。『プロスピA』は、10月2日より、「2018 Series2」にSランク捕手とAランク抑え選手が新登場しており、それらの選手の出現率がアップした「戦力強化スカウト」を開催していることが順位を押し上げたようだ。
また、allfuzと10ANTZの『乃木恋～坂道の下で、あの日僕は恋をした』が前日の52位から28位まで上昇し、トップ30に復帰した。『乃木恋』は、10月2日15時より、「第12回彼氏イベント」の特効ガチャ第2弾となる「ふたりで歩く恋の道セレクトパネルガチャ」を開催しており、売り上げを伸ばしたもよう。
■10月4日
順位の上昇が目立ったのは、前日の151位から29位に上昇し、トップ30に復帰したグレンジの『ポコロンダンジョンズ』だ。『ポコロンダンジョンズ』は、 10月3日12時より、人気アニメ「幽☆遊☆白書」とのコラボを開始しており、コラボガチャに「浦飯幽助」ら「幽☆遊☆白書」のキャラクターたちが登場していることが売り上げを伸ばす要因となっているようだ。
また、この日の最大のトピックスは、NHN PlayArtとコーエーテクモゲームスが前日10月3日にリリースしたばかりの最新作『アトリエ オンライン ～ブレセイルの錬金術士～』が30位に登場したことだ。「アトリエ」シリーズにオンラインの要素を加えた錬金術オンラインRPGとなる本作は、事前登録者数50万人を突破するなど期待が高いタイトルだったが、まずは順調なスタートを切ったと言えそうだ。
なお、ゲーム内では、現在、「ロロナ」「マリー」「ベルガモット」「キャットニップ」「タンドリオン」「マジョラム」らの出現確率がアップしたリリース記念ガチャを実施している。
■10月5日
2位には前日の7位からバンダイナムコエンターテインメントとアカツキ<3932>の『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』が浮上した。『ドッカンバトル』は、10月4日より、「ドッカンフェス」を開催中で、「【凶悪魔人の羽化】魔人ブウ(悪)【SSR】」が新SSRとして登場していることが売り上げを伸ばす要因となっているようだ。
また、任天堂<7974>とCygamesの『ドラガリアロスト』も前日の8位から4位に上昇し、これまでの最高順位を更新した。『ドラガリアロスト』は、レジェンド召喚「氷国よりの花 溟海よりの怒涛」を10月4日15時より開催しており、ピックアップキャラとして★5キャラ「リリィ」（CV：井口裕香）、ピックアップドラゴンとして★5ドラゴン「リヴァイアサン」が登場していることがその原動力となったもよう。
