CRI・ミドルウェア、3Qは売上高14%増、営業利益2.4倍で着地 スマホゲーム向けライセンス売上が堅調 期中にウェブテクノロジの完全子会社化も

CRI・ミドルウェア<3698>は、8月7日、2018年9月期の第3四半期累計(10~6月)の連結決算を発表、売上高10億9100万円(前年同期比14.4%増)、営業利益2億3800万円(前年同期比2.4倍)、経常利益2億4600万円(同2.5倍)、最終利益1億6900万円(同2.6倍)と大幅な増益を達成した。
 

2018年5月31日にウェブテクノロジを完全子会社化し、これまでの音声・動画処理技術に加えて、同社が強みを有する静止画・アニメーション関連技術も含めて、幅広い顧客のニーズに対応すべく研究開発に取り組んでいる。ゲーム分野では、国内市場において同社製ミドルウェア「CRIWARE(シーアールアイウェア)」の大手顧客向け包括契約の獲得やスマホゲーム向けライセンスの新規受注を積極的に進めており、ライセンス売上として安定的な収益基盤になっている。また、海外市場においては、成長著しい中国市場においてシェア拡大を優先した施策、特別条件での提案を進めており、収益化に一定の時間がかかる見込みではあるものの採用件数は着実に増加した。

組込み分野では、業務用エンターテインメント機器向けの技術提供や音響機器向けの開発案件など、独自のサウンド関連技術提供による受注が伸びた。医療ヘルスケア分野では、クリニック向け開発案件の受注が順調に進み、おおむね計画通りに進捗した。新規分野では、資本業務提携先であるTerafence社のIoTデバイス向けセキュリティソリューションと同社の動画圧縮技術「CRI DietCoder(シーアールアイダイエットコーダー)」を統合した製品開発を進めている。

なお、2018年9月期通期の予想については、連結子会社化したウェブテクノロジの収益などを反映した予想に修正しており、売上高15億5000万円(前期比23.1%増)、営業利益3億1500万円(同2.6倍)、経常利益3億1500万円(同2.6倍)、最終利益2億1700万円(同2.7倍)の見込み。
 
株式会社CRI・ミドルウェア
http://www.cri-mw.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社CRI・ミドルウェア
設立
2001年8月
代表者
代表取締役会長 鈴木 正彦/代表取締役社長 押見 正雄
決算期
9月
直近業績
売上高28億4000万円、営業利益9700万円、経常利益1億3800万円、最終損益3億3900万円の赤字(2022年9月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3698
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