メディア工房、2Qは売上高16%増、営業益4倍で着地 ルイスファクトリーのセカンダリー事業を軸にゲームコンテンツ事業が黒字化

メディア工房<3815>は、4月6日、2018年8月期の第2四半期累計(9~2月)の連結決算を発表、売上高10億5100万円(前々期比16.0%増)、営業利益1600万円(同4.9倍)、経常利益1700万円(前年同期ゼロ)、四半期純利益300万円(前年同期比94.8%減)となった。
 

電話占いを中心に、一部においては増収増益となったが、月額課金コンテンツなどの不調により占いコンテンツ事業全体としては減収減益となった。ゲームコンテンツ事業に関しては、第1四半期連結会計期間より、子会社の売上から手数料などを控除して計上していることや、前連結会計年度末におけるゲーム事業の事業整理により純粋に前年同期比較が可能ではないものの、営業黒字で着地した。今期より本格的に開始したメディア事業に関しては、1月より営業利益にて黒字化し、事業年度中の収益基盤化を強化している。新規事業にかかる先行投資が営業利益を押し下げたものの、VR関連事業において新たに中国企業と事業提携を締結するなど、着実に事業を推進した。

各セグメント別の状況は以下の通り。

①占いコンテンツ事業…売上高8億8100万円(前年同期比1.4%増)、営業利益2億5000万円(同7.6%減)
Oneto One Marketing事業においては引き続き安定的な収益増となったものの、プラットフォーム向けに占いコンテンツに関しては、コンテンツ市場全体のフリーミアムへの流れが影響し、月額課金コンテンツにおける会員費および従量課金の減少が緩やかながらも継続し、広告宣伝費の増加に対して効果が現れなかったことから、減収減益となった。

②ゲームコンテンツ事業…売上高1億7500万円(同31.5%減)、営業利益900万円(前年同期5000万円の赤字)
ルイスファクトリーの主軸事業である国内セカンダリー事業を中心として事業を推進した。一部コンテンツのクローズや、新規の運営移管タイトルの未獲得および売上から手数料を控除して計上していることにより売上の減少となったが、既存運営移管タイトルのプラットフォーム展開の拡張により、利益ベースでは増加した。ブルークエストに関しては営業損失を計上しており、今後は、事業規模縮小による赤字圧縮を行い、ゲームコンテンツ事業の収益の安定的な黒字化を目指すとしている。

③メディア事業…売上高200万円(同42.7%増)、営業損益4100万円の赤字(前年同期1500万円の赤字)
3月に北京凌宇智控科技有限公司と、同社が開発・製造しているVRコントローラー端末「NOLO」の日本における販売総代理権、および同社が運営するVRコンテンツプラットフォーム「NOLO HOME」の、日本におけるプラットフォーム運営権に関する業務提携契約を締結した。中国子会社においても売上が立ち始めたものの、事業計画に伴う人員増などにより、第2四半期連結累計期間における利益寄与には及ばなかった。

なお、2018年8月期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、売上高23億5000円(前期比4.4%増)、営業利益7000万円、経常利益6000万円、当期純利益1500万円の見込み。
 
株式会社メディア工房
https://www.mkb.ne.jp/

会社情報

会社名
株式会社メディア工房
設立
1997年10月
代表者
代表取締役社長 長沢 一男
決算期
8月
上場区分
東証グロース
証券コード
3815
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