ブロッコリー、18年2月期通期予想を下方修正…売上高・利益とも従来のレンジ予想の下限を下回る 『うたプリ シャニライ』の収益寄与が開始 

ブロッコリー<2706>は、1月12日、2018年2月期通期の業績予想の修正を発表、売上高は従来予想57億~62億円から54億円、営業利益は同7億~9億円から5億4000万円、経常利益は同7億~9億円から5億5000万円、当期純利益は同5億~6億円から3億6000万円といずれも従来のレンジ予想の下限を下回る見通しとなった。
 

第4四半期に売上面・利益面を上積みする年間計画としていたが、第3四半期の業績結果をかんがみ、第4四半期の各部門売上・利益・経費を慎重に見直した結果、第4四半期は第3四半期を下回る営業利益見込みとなったという。

また、同日発表した第3四半期累計(3~8月)の決算(非連結)は、売上高38億4100万円(前年同期比1.3%増)、営業利益3億6500万円(同7.4%減)、経常利益3億7900万円(同6.3%減)、四半期純利益2億5700万円(同1.5%減)となった。
 

主力コンテンツの「うたの☆プリンスさまっ♪」は、9月9日・10日には7周年記念イベント『うたの☆プリンスさまっ♪ 7th Special Anniversary』を開催した。また28日には、舞台「劇団シャイニング」2作目「マスカレイドミラージュ」の公演を行うなど積極的にイベントを開催した。コンテンツ関連グッズ 累計の売上・利益については、前年実績には至らなかったが、イベントチケット販売分も含め、全社売上高の向上・営業利益の黒字化に大きく貢献した。

ゲーム関連では、KLab<3656>運営のスマートフォン向けリズムアクションゲーム『うたの☆プリンスさまっ♪Shining Live』が8月28日より配信開始となり、200万ダウンロードを達成した。売上・利益では、11月発生分までを第3四半期にて計上している。また、10月には、PS Vita専用ソフト『うたの☆プリンスさまっ♪Amazing Aria & Sweet Serenade LOVE』を発売したが、計画した出荷本数を下回った。

CD関連では、11月1日にHE★VENSの新曲とドラマパートを収録した「HEAVEN SKY」エピソードCDを発売、同月15日には『うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live』のミュージックビデオフルVer.を収録した「Sining LiveテーマソングCD」「Shining☆Romance ver.」「FORCE LIVE ver.」「通常盤」の3種を発売し、全CD共にオリコン上位にランクインを果たした。しかし、通期においては、前年並みの売上は確保する予定だが、利益は前年割れになる見込みとなった。

他社ライセンスグッズ部門は、同社発のヒットアイテム「ちゅんコレ」や、新規アイテム「にゃーコレ」の開発注力にシフトした結果、前年同期は上回る売上高・利益を確保し黒字を継続しているが、期初に計画していた営業利益からは下回って推移した。

フィギュア部門は、他社ライセンス獲得と品質向上に注力したことで、計画並みに推移した。

カードゲーム部門のトレーディングカードゲーム「Z/X-Zillions of enemy X-(ゼクス ジリオンズ オブ エネミーエックス)」は、期初に計画した製品発売を継続し、全国カードショップで開催したZ/X対戦イベント「ゼクスタ」では、月間の店舗イベントにおける集客数も上昇したが、カードゲーム市場全体の縮小傾向が続く中、構造的な原価上昇も重なった結果、通期で営業赤字となる見込み。今後は、原価改善に取り組み、集英社の「Vジャンプ」マンガ連載・新規アニメ化を軸として売上向上・利益改善に取り組んでいく。

カードゲーム関連のサプライ製品は、他社ヒットライセンスの獲得継続により、前年同期水準には至らないものの営業利益面は黒字としている。

 
株式会社ブロッコリー
http://www.broccoli.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ブロッコリー
設立
1994年3月
代表者
代表取締役社長 鈴木 恵喜
決算期
2月
直近業績
売上高65億6300万円、営業利益2億8300万円、経常利益3億1200万円、最終利益1億6800万円(2022年2月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
2706
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