コナミHD、1Qは売上高12%増、営業益34%増と2ケタ増収増益に 『ウイイレ2017』や韓国向け『デュエルリンクス』配信でスマホゲームが伸長

コナミホールディングス<9766>は、7月28日、2018年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算(IFRS)を発表、売上高557億円(前年同期比12.8%増)、営業利益121億円(同34.2%増)、税引前利益120億円(同43.3%増)、最終利益85億円(同46.4%増)となった。
 

各セグメントごとの状況は以下の通り。

①デジタルエンタテインメント事業…売上高289億円(前々期比33.5%増)、セグメント利益104億円(同37.8%増)
モバイルゲームでは、『ウイニングイレブン2017』(海外名『PES 2017 -PRO EVOLUTION SOCCER-』)を約150の国と地域で、また『遊戯王 デュエルリンクス』を韓国で配信開始したほか、『実況パワフルプロ野球』や『プロ野球スピリッツA』なども好調に推移した。カードゲームでは、「遊戯王トレーディングカードゲーム」を引き続きグローバルに展開し、TVアニメ新シリーズに登場する新たなルールに対応したカードをリリースした。家庭用ゲームは『スーパーボンバーマンR』や『ウイニングイレブン2017』(海外名『PRO EVOLUTION SOCCER 2017』)をはじめとした各タイトルが引き続き堅調に推移した。
 

②健康サービス事業…売上高161億円(同6.7%減)、セグメント利益6億円(同42.5%減)
マシンジムとスタジオに特化したフィットネスクラブとして「エグザス」ブランドを復活させ、7月7日に1号店を西九条(大阪市)にオープンすることを発表した。 人気ダイエットプログラム「バイオメトリクス」を食事と運動のサポートを充実させ、より効果的なダイエットプログラムとしてリニューアルした。健康関連商品は、コナミスポーツクラブ選りすぐりのブランド商品を、新たに「コナミスポーツクラブ セレクション」商品として、店頭に加え「コナミスポーツクラブ オンラインショップ」で新たに販売を開始した。
 

③ゲーミング&システム事業…売上高65億円(同4.4%減)、セグメント利益8億円(同8.7%増)
同社グループ初の湾曲画面を用いた新筐体「Concerto Crescent」や大型縦型画面を用いた「Concerto Stack」をはじめとした「Concerto」シリーズの拡充を北米中心に展開した。カジノマネジメントシステム「SYNKROS」では、北米のカジノ施設に加え、海外を就航する大型クルーズ船内のカジノ施設への導入も引き続き順調に推移した。5月にマカオで開催された「G2E Asia 2017」においてフィールド付競馬マルチステーション機「FortuneCup」を出展した。
 

④アミューズメント事業…売上高46億円(同18.7%増)、セグメント利益16億円(同95.5%増)
アーケードゲームは「麻雀格闘倶楽部ZERO」や音楽ゲームを中心とした「e-AMUSEMENT Participation」タイトルが引き続き安定的に稼働。また、ルーレットとボールを使った抽選型メダルゲーム「アニマシリーズ」の最新作「アニマロッタ おとぎの国のアニマ」が本格稼働を開始したほか、アミューズメント施設向けマルチ電子マネー決済システム「シンカターミナル」のサービスを順次開始した。遊技機はオリジナルタイトルのパチスロ最新機種「ラッキーべガス」の発売に加え、前期に発売した実名競走馬育成パチスロ「GI優駿倶楽部」が追加受注を獲得した。
 

なお、2018年3月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、売上高2450億円(前期比6.6%増)、営業利益400億円(同10.0%増)、税引前利益390億円(同9.8%増)、最終利益270億円(同4.0%増)の見込み。
 


 
コナミグループ株式会社
http://www.konami.com/

会社情報

会社名
コナミグループ株式会社
設立
1973年3月
代表者
代表取締役会長 上月 景正/代表取締役社長 東尾 公彦
決算期
3月
直近業績
売上高3143億2100万円、営業利益461億8500万円、最終利益348億9500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム(ロンドン証券取引所にも上場)
証券コード
9766
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