【発表会】中国ヒットメーカー・LOCOJOYの新作『超時空英雄伝説』がお披露目 日中韓のサブカルに精通したスタッフを起用 3ヵ国間のPvP戦も


中国LOCOJOYは、1月11日(現地時間)、新作アプリ『超時空英雄伝説』の発表会を中国・北京にて開催した。

同社と言えば、中国の人気アニメ「我叫MT」を題材にしたスマホゲームがスマッシュヒットを記録しているゲーム企業。日本でも『ボクはMT』名義で2015年12月にリリースされた(関連記事)。日本における知名度は企業・題材IP(ゲームタイトル)共に極めて低いが、中国では大ヒットを記録。なかでも『我叫MT Online』は、中国のApp Storeでリリースした後、トップセールスの6つのジャンルで1位を獲得、総加入者数4,500万人、DAU200万以上を記録し、国民のモバイルゲームと呼ばれており、約1年間トップセールス1位を維持した。
 

そして、今回満を持して贈る新作アプリ『超時空英雄伝説』は、LOCOJOYが古典IPを確保し、2年半の開発期間を経て誕生した第4世代TCG(トレーディングカードゲーム)という。中国、日本、韓国を同じサーバーに3カ国間のPVPが楽しめるようだ。また、世界観は中国国内外の歴史、神話と童話の中のおなじみの有名キャラクターが登場し、日本・韓国のマンガ家も採用した魅力的な2Dグラフィックスを実現しているとのこと。

本稿では、『超時空英雄伝説』の発表会の模様を取材。

 

■中国ヒットメーカーの新作アプリがお披露目


当日は、LOCOJOYの代表取締役であるシン・シャンフ氏が登壇し、スマホゲームの移り変わり、本作のゲーム概要などを語った。

冒頭でも語っているように、LOCOJOYは2013年に中国の人気アニメ「我叫MT」を題材にしたスマホゲームを皮切りに、いくつものヒットタイトルを創出している。IPタイトルを中心に手掛けてきた同社だが、過去のゲーム市場を取り上げ「コンシューマ、PCゲーム、モバイルゲーム、どのプラットフォームでも時代を築いてきたのは素晴らしい“オリジナルゲーム”」とコメントし、オリジナル作品の重要性に触れた。

その後シン氏は、IPではないオリジナルゲームを開発するため、モバイルヒットゲームの法則を調べに韓国に訪問。カジュアルながらも重厚な世界観を築いている韓国のRPGに刺激を受け、カード要素を取り入れた新たなRPG作品『超時空英雄伝説』の開発に至ったという。

新作を作るにあたり、シン氏は3つのポイントを挙げた。1.育成要素の強化、2.カードゲームの新たな形、3.App Storeのトップセールスで必ず3ヵ月No.1を維持する。
 

▲ここでシン氏はモバイルゲームの遍歴について四世代ごとに分けて説明。第一世代はステータス勝負のシンプルなカードゲーム、第二世代はそこからバトル前のセッティングにこだわり、スキルの演出にも磨きがかかったという。


▲第三世代は、中国の大ヒットアプリ『刀塔伝奇』(日本名『Soul Clash』)を取り上げ、タッチパネルを駆使した直感的な操作が求められるようになったと説明。


▲そして第四世代、PvEからPvPへの移行。

第四世代にあたる新作『超時空英雄伝説』は、日中韓3ヵ国での同時リリースが予定されており、グローバルサーバーで三ヵ国でのオンライン対戦(PvP)を実現。

また、キャラクター・美術には800万元(約1億4000万円)を投資、3回のバージョンアップを行うなどの力の入れよう。さらにスタッフには、日中韓のマンガ・アニメに精通した選りすぐりの各国スタッフを起用しているようだ。なお、当初は3Dを予定していたとのことだが、2Dデザインに変更して滑らかな演出を意識したという。
 


▲登場キャラクターはワールドワイドで人気が出るよう歴史上・神話の人物を題材に。

【登場キャラクター】

 
 
 


▲また、タイトルでもある『超時空英雄伝説』は中国の昔のゲーム作品とのことで、同名タイトル及びエピソードをゲームに取り入れるため、600万元(約1億800万円)でIPを取得したという。今回オリジナルゲームの開発とのことだったが、あくまでも同IPはタイトル名の使用が中心となる。


▲リリース日は、iOS版が2016年1月15日(金)AM10:00(現地時間)。
日中韓で同時にリリースされるとのこと。



 
なお、開発期間は2013年9月にスタートしており、2年半にも及ぶ長期プロジェクトの本作。ちょうど当時は、PM2.5(微小粒子状物質)の影響で北京の空気が悪くなっている最中で、実際の開発は山東省に場所を移して進めていたとのこと。開発費は2700万元(約4億9000万円)。
 

▲発表会の最後には、本作に携わったLOCOJOYのスタッフにねぎらいの言葉をかけて締めくくった。
 
▲なお、事前体験版でランキング上位に入賞すると、賞品がもらえるとのこと。


▲余談だが、オープニングでは中国美女たちによる妖艶なダンスが披露された。会場も中国の7ツ星ホテルに加え、発表会後には食事も用意されるなど、スケールの大きい中国ならではの豪華なおもてなしが印象的だった。
 
 

■ゲーム概要


ここからは『超時空英雄伝説』のゲーム概要に説明していく。本作は、異なる時空間の仲間を集めて時空間を正す旅をするタイムスリップファンタジーRPG。バトルはディレクションRPGとアクションタワーディフェンスバトルが融合した戦略性と爽快なアクションが楽しめるとのこと。プレイヤーは、歴史、神話、おとぎ話、小説などの有名キャラクターでチームを構成できる。馴染み深い漫画スタイルの2Dグラフィックキャラクターで、収集の楽しみも意識しているという。

▼ストーリー
「戦」の絶えない日々を送っていた趙雲。ある日、深手の傷を負い、そのまま意識をなくしてしまった。意識が戻ると、目の前にいたのは見慣れない髪色と瞳をした女性と時間軸が複雑に入り組んだ世界が待っていた…

■バトル

 ▲バトルでは、5体のキャラクターを横5×縦3のマス状に配置して、3度にわたって侵攻してくる敵を迎え撃つ。ドラッグしてキャラクターを移動させ、敵に攻撃を仕掛けていく。キャラクターのゲージがためれば強力なスキルが発動可能。

■装備

▲武器、お守り、鎧、マント、アクセサリーなどを強化させて、ステータスを上昇。

■ステージ

▲ステージは踏破式を採用。プレイヤーは雲に隠れた地図を開拓していく。そのほか、プレイヤーの戦闘力に応じて、12体の敵との連戦を繰り広げるモード「星座の塔」も存在。この他にも大陸移動、無限神殿、貿易などの豊富なアトラクションが用意されている。


マス目や画面の向きなどは異なるが、印象としてはセガゲームスの『チェインクロニクル』に近い。日本リリースの際は、PvP要素の面白さでどれほど差別化を生むのかがポイントとなってくる。なお、現在は事前登録受付を「予約トップ10」にて実施中だ。

■事前登録を実施中

事前登録を行うと、特典として、使用すると体力を10ポイント回復できる「体力ポーション」×5、ヒーローの経験値を500追加できる「経験値の書」×10、ゲーム内で使用できる通貨「コイン」30000枚がプレゼントされる。
 
 
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