​【イベント】『ハッカドール』初のライブ&トークイベントの模様をレポート…アプリ・アニメの世界観を再現、3次元に飛び出したハッカドールに大歓声


エイベックス・ピクチャーズは、この日(1月9日)、東京・ディファ有明で、『ハッカドール THE アニメーション』初のイベント「ハッカドール THE フェスティバル」を開催した。イベントは、昼の部と夜の部の二部制となっており、今回は昼の部の模様をお伝えしよう。

 
『ハッカドール』とは
2014年8月よりスタートしたアニメ・漫画・ゲーム・声優・特撮等、オタク向けのスマホニュースアプリ。ユーザー1人1人の好みを学習し、ピッタリの情報をお届けする「君にシンクロするニュースアプリ」というキャッチコピーを持つオタク特化型の“パーソナルエンタメAI”として開発され、短期間で爆発的に成長している。昨年10月から12月までアニメも放送され、ストーリーの密度の濃さと「そこまでやるの?」といいたくなるような展開で人気を博した。


今回のイベントは、アニメに出演するキャストによるトーク&ライブイベントだ。高木美佑さん(ハッカドール1号)、奥野香耶さん(同2号)、山下七海さん(同3号)、上田麗奈さん(同4号)、柚木涼香さん(同0号)に加え、昼の部では作中でも登場した吉岡茉祐さん、田中美海さんがゲスト出演した。高木さん、奥野さん、山下さんによるライブはもちろん、アニメの制作秘話や、初めて明かされた設定、キャストの思わぬ一面が明らかになるなど、初のイベントながらかなりの盛り上がりを見せた。


 
■アニメで印象残ったのは「キャベツ検定」「KUROBAKO」

さて、イベントではトークコーナーからスタートした。このコーナーでは、先日放送が終了したアニメを振り返って印象に残ったシーンや話をキャストやスタッフがあげていった。ここで『ハッカドール』プロデューサーのディー・エヌ・エー(DeNA)の岩朝暁彦氏が登壇し、トーク内容へのコメントや、キャストの質問などに答えていった。

柚木さんと上田さんが第2話の「キャベツ検定」をあげた。柚木さんは、何もしなくてもアイドル的な存在感のあるハッカドールなのに、あえて呪文のような楽曲を歌ったことに衝撃を受けたという。上田さんは、ニコ生で披露した奥野さんの替え歌も印象に残っているそうだ。山下さんは収録時の絵でどんなシーンなのかイメージできなかったが、出来上がったアニメをみて驚いたとコメントした。
 

また、奥野さんと山下さんが第7話「KUROBAKO」をあげた。奥野さんはアニメ制作の現場はこんなに大変なのかと心配したという。また、山下さんは、普段捗らせることに興味がないようにみえた3号が2号と一緒に、頑張っている1号を手伝うと申し出た場面を見て、実はこんな気持ちがあったことがわかり、嬉しくなったという。その回はセリフは一言だけだったが、気持ちを込めて演じたと明かした。
 

3つめの印象の残ったシーンとしてあがったのは、最終回だった。上田さんと村上貴志氏があげたとのこと。上田さんによると、クライマックスの場面ということもあって、キャスト、スタッフともにこれまで以上に気合を入れて臨んだそうだ。そして、村上さんは、1話に登場し捗らせることができなかったアヤメの役に立てたことを理由としてあげていたという。
 

続いて、岩朝氏への質問コーナーとなった。高木さんが"男の娘"である3号が他の女性キャラと温泉に入るシーンがあったが、各キャラの年齢はどうなっているのかと質問した。それに対して、岩朝氏は、3号は10歳くらいで、1号が14~16歳、2号が17~19歳、4号が19~21歳、0号が27歳という設定になっていると回答した。

また、奥野さんから「またお茶の間に戻れることはあるのか」、つまり、第2期の可能性への質問があった。「明言できませんが、皆さんの応援次第です。よくBlu-rayの売上が…などといわれますが、それは一面にすぎません。イベントに遊びに来てくださること、グッズを手にとっていただくこと、そして、Twitterなどで話題にして盛り上げていただくと、(偉い方々の目に止まり)可能性が出てくるかもしれないです」とコメントした。


 
■ゲームコーナー…高木さんが活躍

ここで岩朝氏が降壇して、「ゲームコーナー」が行われた。ゲストの吉岡さんと田中さんが岡村氏のサポート役となった。第1問は、「人形」という単語で連想される言葉を答えていく問題だった。ただし、他の人とかぶると不正解となるものだったが、「人形劇」「蝋人形」「わら人形」など無事、5人とも違う言葉となり、正解となった。
 

「○○○○○ラミレス」というお題に、各自が1文字ずつ答えを書いていく問題では「ポレーアス」という珍回答がでて、会場は笑いに包まれた(正解は「アレックス」)。3問目は、吉岡さん、田中さん、会場にいるファンが出したジェスチャーを当てるジェスチャーゲームだったが、残念ながら不正解。特に奥野さんは、最初に惜しい答えを出すものの、答えるたびに正解から遠くなっていき、他のキャストからツッコミが入っていた。
 
▲客席がジェスチャーしているのだが、壇上からは少し分かりづらかったかもしれない。


次に、「新学力テスト」と題して、中学生レベルの学力テストが行われた。司会のサポートをしていた吉岡さんと田中さんも回答者に加わった。出題された問題は、算数、理科、社会、国語からそれぞれ1問ずつ出されたが、難しい問題もあり、やや苦戦していたようだ。回答者の中では高木さんに注目が集まった。以前開催されたイベントの漢字テストで全問正解で周囲を驚かせたそうで、今回も活躍が期待されたが、それに応えて見事、優勝した。
 


 
■『ハッカドール』の世界を再現したライブパフォーマンスは圧巻

最後にお待ちかねのライブコーナーとなった。高木さん、奥野さん、山下さんが作中に出てくるハッカドール1号、2号、3号をイメージして作った衣装に身をまとってステージに登場した。会場の盛り上がりは一気に最高潮に達した。ステージが電脳空間をイメージした作りとなっていたが、3人の衣装とも相まって、ハッカドールたちが3次元に飛び出してきたかのようだった。

1曲目は、エンディング曲「Happy Days Refrain」だった。アニメのエンディングでは、MMDで表現された1号、2号、3号がダンスをしていたが、ステージ上でも、ハッカドールらしく歌いつつ、アニメのエンディングと寸分違わぬダンスを披露した。奥野さんによると、初めてイベントの場で披露されたとのことだったが、3人のパフォーマンスはファンたちを魅了した。
 

続いて、「First Heart Beat」となった。こちらは2年前のアプリのプロモーションビデオで使われていた楽曲で、同年の東京ゲームショウのステージイベントで披露されたものだ。当時、記者もステージイベントを取材していたので覚えているが、3人の歌唱力の向上に加え、ダンスも一段と洗練されたものとなっており、ハッカドールとともに3人も成長したのかと感じた次第だ。
 

最後に、アニメのオープニング曲「Touch Tap Baby」を披露してイベントを締めくくった。こちらは元気よく跳ねて踊る楽曲となっていたが、ハッカドールらしく、明るく元気よくイベントを終えた。高木さんは、インタビューでヒールでパフォーマンスをする旨を語っていたが、3人はハッカドールらしい、元気の良いパフォーマンスを披露した。
 

なお、ディー・エヌ・エー(DeNA)の岡村直哉氏による司会も見事だった。2年前の東京ゲームショウのステージイベントで司会を担当していた岡村氏だったが、キャストの魅力をうまく引き出していたように見える。『ハッカドール』との長期コラボを行うにあたって、もっともお話をしていた方が岡村氏だったので、ステージ上で活躍する姿を少し不思議な気分で見ていたものである。

さて、初のイベントとなった今回だが、企画の面白さや会場での盛り上がり、演者のパフォーマンス、物販スペースでの行列などをみると、成功を収めたといっていいのではないか。そして『ハッカドール』は、ニュースアプリとして始まり、アニメ化、イベント、グッズ展開など広がりを見せてきたが、今後そのフィールドはさらに広がっていくかもしれない。今後のいっそうの活躍を期待したい。

 
▲何の行列かと思ったのだが、物販ブースでの行列であった。昼の部終了後、缶バッジやTシャツ、タオルマフラーなどを買い求めるファンが殺到した。

 
▲パンフレット。収録を終えた各人のインタビューのほか、岩朝氏とげそいくお監督の対談、両名による全話コメンタリー、OP、EDの作曲を務めたRAMMさんのインタビューなどを掲載。

 
▲THE・ふぇすてぃばる Tシャツ。ホワイトボディに爽やかなグリーンが映えるイベントTシャツ。フロントには大きなサークルにキャラクターのシルエットが描かれている。

 
▲THE・ふぇすてぃばる マフラータオル&リストバンド。ハッカドール1号、2号、3号をモチーフにしたマフラータオルとリストバンドのセット。

 
▲THE・ふぇすてぃばる トレーディング缶バッジ。今回のイベントのために描き下ろしのイラストを使ったトレーディング缶バッジ。1号から、0号までステージ衣装を纏った缶バッジとなっている。

 
▲THE・ふぇすてぃばる トレーディングアクリルチャーム。大胆にあしらった数字モチーフにイベントイラストを配したアクリルチャーム。

 
▲グッドスマイルカンパニーから発売される予定の「ハッカドール1号」のねんどろいどが展示されていた。こちらは5月発売予定だ。

 
(編集部 木村英彦)

■これまで掲載したインタビュー記事

第1回 ハッカドール1号を演じる声優 高木美佑さんに放送直前に迫ったアニメの見どころを聞く!
第2回 音楽Pの村上貴志氏インタビュー「楽曲の基礎は昨年夏にできていた」「ユニットとしていつかは興行やアルバムも…」
第3回 声優の高木美佑さんがおすすめアプリを紹介 アプリライフをはかどらせちゃうぞ! 今回は『Deemo』です!

第4回 プロデューサー岩朝暁彦氏インタビュー「アニメ『ハッカドール』は妥協せずに作り上げた自信作」
第5回 声優の高木美佑さんがおすすめのアプリを紹介 みんなのアプリライフをはかどらせちゃうぞ! 今回は『セガNET麻雀 MJ』

第6回 エイベックス寺田氏にアニメの宣伝を聞く ゲームとの違いやハッカドールならではの露出とは?
第7回 「アニメ放送のアプリへの波及効果は予想をはるかに上回る」DeNA岡村直哉氏インタビュー
第8回 声優の高木美佑さんがおすすめのアプリを紹介 みんなのアプリライフをはかどらせちゃいますよ! 今回は『白猫プロジェクト』
第9回 【ハッカドール×SGIコラボVol.9】ハッカドール1号を演じた高木美佑さんが激動のアニメ放送を振り返る 単独イベントへの意気込みも語る


 
■関連サイト
 

アニメ公式サイト

アプリ公式サイト




(C)DeNA/ハッカドール THE あにめ~しょん 製作委員会
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
https://dena.com/jp/

会社情報

会社名
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
設立
1999年3月
代表者
代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
決算期
3月
直近業績
売上収益1349億1400万円、営業利益42億0200万円、税引前利益135億9500万円、最終利益88億5700万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2432
企業データを見る
エイベックス・ピクチャーズ株式会社
http://avex-pictures.co.jp/

会社情報

会社名
エイベックス・ピクチャーズ株式会社
設立
2014年4月
代表者
代表取締役社長 寺島 ヨシキ/代表取締役副社長 勝股 英夫
決算期
3月
直近業績
非公開
上場区分
未上場
企業データを見る