メガネスーパー、メガネ型ウェアラブル端末の商品プロトタイプ実機を2015年12月末に発表へ まずはBtoB領域での事業展開を目指す方針


メガネスーパー<3318>は、デジタルデバイスODMのリーディングカンパニーであるザクティより技術面での監修を受け商品企画化を進めてきたメガネ型ウェアラブル端末について、2015年12月末に商品プロトタイプ実機(画像はイメージ)を発表する。

メガネ型ウェアラブル端末は、現在のところ企業による活用を想定したBtoB領域を中心に開発競争が展開されている。メガネスーパーは、プロジェクト初期の段階では一般生活者による活用を想定したBtoC領域を主軸に検討を進め、2015年夏の商品プロトタイプ発表を予定していたが、検討を重ねるにつれ、早期の段階ではBtoB領域での事業機会の方がより大きいと判断し、その機会の探索に時間をかけてきた。結果として事業機会が明確に特定されたため、まずはBtoCに先行してBtoB領域において、商品プロトタイプの開発を進めている。同社は、40年間、1,000万人以上の顧客の眼の悩みに向き合うことで培ってきた眼とメガネに関する知見と高い技術力を注ぎ込み、眼鏡チェーンらしい「見え心地」や「かけ心地」にこだわったメガネ型ウェアラブル商品をリリースする予定だ。

同社では、メガネ型ウェアラブルの本質をシンプルに「ディスプレイをハンズフリーにすること=メガネにディスプレイをつけること」と捉え、「視覚拡張」をメインコンセプトに、「見え心地」や「かけ心地」のよさにこだわり、これを追究し続けることで、他社との差別化を図っていく。商品プロトタイプの開発にあたっては、特にBtoBでの実用シーンにおいて、一定水準以上の「見え心地」が求められるため、その実現に向けたデザインを採用した。一方、情報を入力するためのデバイス(カメラやスマートフォンなど)は有線・無線形式で脱着可能にする。これにより、使用側の状況(TPO)に合わせ、活用範囲を広げることにつながるものと想定している。

当初は、早期の拡販が見込まれる倉庫・物流センターなどの物流領域を中心に、今事業年度内に数社への納入を図っていく。また、その他(教育、翻訳、エンタテインメント、農業・畜産など)各領域に精通した専門家と連携し、商品展開を図る業種・業態を拡大していく計画だ。

一方で、BtoC領域については、引き続き検討を進める予定としている。メガネスーパーの顧客の座談会や、クラウドファンディングの活用などを通じ、より生活者の望む商品を開発するよう、特にデザイン面を中心に今後もアップグレードを検討していく方針だ。

(以下、プレスリリースより)

■メガネ型ウェアラブル端末の商品プロトタイプの特長
(1) 「見え心地」「かけ心地」へのこだわり
・「両眼視設計」
表示ディスプレイを両方の眼で見えるようにすることで「見え方」と「眼の負担」を考慮し、長時間の作業や着用でも眼を疲れにくくさせます。

・「ディスプレイ位置の可変性」
人それぞれ異なる「瞳」の位置を考慮し、ディスプレイ位置の可変性を追究することで、常に最適な見え方を提供します。

・「バランス」
着用感を重視し、着用時の前後・左右バランスを追究した設計により、快適なかけ心地を実現します。

・「脱着可能」
メガネ部分からデバイス部脱着を可能にすることで、携帯性や日常での活用範囲の拡大を考慮しています。

(2) 入力デバイスをフリーに
・入力デバイスは「有線」「Wi-Fi」「Bluetooth」にて接続可能にします

※ご使用頂く内容、環境によって、必要となるネットワーク環境やシステム内容は異なります。
※Wi-Fiは、Wi-Fi Allianceの登録商標です。
※Bluetoothは米国Bluetooth SIG,Inc.の登録商標です。