【TGS2015】「これは売れる」…グリーの印象を引っ繰り返した渾身の新作アクションRPG『追憶の青』ステージを取材 敵との駆け引きにも注目


グリー<3632>は、「東京ゲームショウ2015」において、『消滅都市』などを手掛けた子会社・Wright Flyer Studiosの新作アプリ『追憶の青』をプレイアブル出展した。また、ゲーム概要や実機プレイも披露されたステージイベントも実施。

当日のステージイベントでは、『追憶の青』のエグゼクティブプロデューサーであるグリー 執行役員の井坂友之氏を筆頭に、ゲストに元スクウェア・エニックスの部長で、現在は株式会社シシララ 代表取締役社長 兼 ゲームDJの安藤武博氏、KADOKAWA・DWANGOのファミ通App編集部 担当編集長 笠井正彦氏が登壇し、ゲーム概要が語られた。
 

▲左から井坂友之氏、安藤武博氏、笠井正彦氏

本作は、壮大なスケールと重厚なストーリーを併せ持つ片手持ちのベルトスクロールアクションゲーム。ゲームユーザーにとっては懐かしくも馴染み深いジャンル名だと思うが、いわゆる『ダブルドラゴン』や『ファイナルファイト』のように3軸(前後<奥行き>+左右<スクロール>+ジャンプ)で展開するアクションゲームである。一見ありそうで無かった同ジャンルのスマホゲームだが、それを片手持ちの縦画面で表現したという。
 

▲すでにプレイ済みの安藤氏は「めっちゃリニアに動く。フリック操作もよく出来ていて、もうアクションゲームそのもの。ありそうで無かった作品」と太鼓判を押した。
 

▲また、最大3人で同時にバトルできるリアルタイム通信も搭載。仲間と連携して戦いを進めたり、チャット機能でタウンに集まった人たちとの会話も楽しめる。
 

▲物語は重厚な内容が展開されるという。ドラマ相関図のようにキャラクターたちの関係性も深い。なお、シナリオシーンは全編フルボイスで、松岡禎丞さん、佐倉綾音さん、小清水亜美さん、赤羽根健治さんら声優陣が出演。


▲本作には、メインビジュアルに『FF』のパッケージイラストでお馴染みの天野喜孝氏、音楽は『タクティクスオウガ』などの楽曲を手掛けたベイシスケイプの岩田匡治氏、シナリオは『テイルズオブ』シリーズの開発に携わっていたRomanceworkの田中豪氏、松元弘毅氏と豪華クリエイター陣も参加。安藤氏は「欲張りすぎる(笑)。とはいえ、プレイヤーも昔のRPGに思いを馳せて遊ぶはず」と期待感を示した。


ここからは、井坂氏による実機プレイに移った。
 


基本アクションは、画面をドラッグすることで移動、タップで攻撃、フリックでジャンプやステップとなる。左下の3つのボタンはスキルで、消費MPの低い順に発動するとコンボを繋げやすい。もちろん大技から発動することも可能だが、隙が多いため、すぐさま発動できる消費MPの低いスキルから繋げていくのがセオリー。安藤氏は「敵を浮かしてコンボを叩き込むのが気持ちいい」と評価。
 

▲また、スキル攻撃が敵に当たると魔石ゲージが溜まっていき、すべて溜まると必殺技が発動可能。なお、コンボが途切れると魔石ゲージも減ってしまうので注意。

 
▲ボスシーン。軽快なステップとジャンプでボスの猛攻を掻い潜り、的確に攻撃とスキルを当てていく井坂氏。さらにジャンプ中にフリックすると兜割りが出来たり、溜め攻撃も出来たりするなど、片手操作でも難なく柔軟なアクションが楽しめる。安藤氏は「“アクションゲームっぽい作品”ではなく、もうよく出来ているベルトアクションゲームそのもの」と言葉を添えた。


▲最大30人が集まれるタウンでは、チャット機能を通して他プレイヤーとコミュニケーションが取れる。通常の文字も打てるほか定型文も用意。また、ここでは攻撃アクションを確認することも可能。ちなみに実際のマルチプレイでは、仲間と連携して容易にコンボを稼ぐことが可能という。

ひと通りプレイを終えると、安藤氏が井坂氏に対して気になるところを質問していった。

まずキャラクター数だが、ローンチでは100体ほど用意しているとのこと。各キャラクターによって、様々な攻撃のバリエーションがあったため、同じゲーム開発者の安藤氏は「すごい工数でしょ」と驚いている様子だった。職業の種類はファイター、ナイト、マジシャン、プリーストの4種類で、そこから上級職などに派生していくようだ。

開発体制は、エンジニア・プランナー・アートが各10名ずつの合計30名。もともと『探検ドリランド』や『釣りスタ』など、ブラウザのヒットゲームを手掛けてきた同社の古参スタッフが携わっていることにも触れた。ただ井坂氏は「とはいえ、エンジニアの半分以上が新卒」と、新旧スタッフによる相乗効果で、本作が開発されていることも語ってくれた。また、『消滅都市』に続き『追憶の青』というタイトル名については、「和製パブリッシャーを作りたかった」とカタカナではない、日本語表記の思い入れを語ってくれた。武器はアバターのように、装備を変えるとビジュアルも変化するとのこと。
 

▲次から次へと質問を投げかける安藤氏。本ステージはニコニコ生放送でも公開されていたが、そこのコメントでも「○○はできるの?」と視聴者が積極的にゲーム内容を尋ねるシーンがあった。それに気付いた安藤氏は「たくさん質問するということは、ユーザーさんもそれだけ気になっている証拠。ネイティブシフトで、グリーさんのイメージが引っ繰り返った。これは売れる」と力強い言葉を語った。

井坂氏いわく、リリースは「肌寒い季節に…」とだけで明言は避けたが、「今年中には一部お客様に遊んでいただく機会を作る」とクローズドβテストを検討していることを述べた。「アクションゲームのため、爽快感や追加アクション、手触りなど、最後まで妥協せずに開発してほしい」と安藤氏がエールを送った。リリースは、iOS/Android同時とのこと。今後海外展開も視野に入れているという。
 

■敵との駆け引きが楽しめる数少ないスマホアクションRPG



実際に「Social Game Info」でも『追憶の青』をプレイ。前述しているように、本作は縦画面のベルトスクロールアクションゲームで、難なく片手操作でもプレイできるのが特徴。

タップで攻撃してから、敵の攻撃を避けるためにフリックでバックステップするなど、アクションゲームの醍醐味のひとつである“ヒットアンドアウェイ”が、きちんと本作でも体感できたのは嬉しい。敵の予備動作を見て、攻撃するか避けるかといった、敵との駆け引きが楽しめるのは、意外とスマホのアクションゲームでは少ない印象だったため驚いた。

また、ジャンプの操作もスムーズ。「そんなのアクションゲームだから当たり前だろ…」と思われそうだが、スマホのアクションゲームにおいて、ジャンプコマンドはボタンであったり、いまいち動きが変だったりしたものだが、本作は斜めジャンプから攻撃までのアクションが、フリックとタップ操作で簡単に繰り出せる。

これらのスムーズな片手操作のおかげで、敵の後ろに回り込んで、攻撃とスキルで怒涛のコンボを決めてから、必殺技を繰り出す一連の流れが実現、それがかなり爽快。恐るべし『追憶の青』。グリー快進撃を担うタイトルのひとつとして、今後も本作の情報を届けていく。
 
 
 
 
 
 






■『追憶の青』
 

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グリー株式会社
http://www.gree.co.jp/

会社情報

会社名
グリー株式会社
設立
2004年12月
代表者
代表取締役会長兼社長 田中 良和
決算期
6月
直近業績
売上高754億4000万円、営業利益124億9800万円、経常利益130億8600万円、最終利益92億7800万円(2023年6月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3632
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株式会社WFS
https://www.wfs.games/

会社情報

会社名
株式会社WFS
設立
2014年2月
代表者
代表取締役社長 柳原 陽太
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