【アプリ調査】シリーズの概念を良い意味で覆す…『モンスターハンター エクスプロア』の現状を取材! ガチャではない…気になるマネタイズも判明


カプコン<9697>は、6月26日、新作アプリ『モンスターハンター エクスプロア』のメディア向け体験会…もとい探検会を開催した。本作は、大人気アクションゲーム『モンスターハンター』シリーズの待望のスマートフォン向けタイトルで、断裂群島を舞台に秘宝をめぐる物語が展開する“探検×ハンティングRPG”となっている。

本稿では、シリーズの醍醐味「マルチプレイ」を中心に、いよいよ今夏リリースに迫った『モンスターハンター エクスプロア』の探検会レポートをお届け。また、本作のAndroid版「クローズドβテスト」の参加応募も受付中だ。今回「Social Game Info」の読者に向けた、優先枠も用意。同社渾身の新作アプリをいち早く遊べるという、またとないこの機会、ぜひ気軽に応募していただければ幸いだ。
 
 

 

■シリーズの概念を“良い意味”で覆す…ここが凄いよ“スマホ”の『モンハン』


はじめに探検会では、本作のプロデューサーを務めるカプコン CS第二開発統括 第二開発部 部長の杉浦一徳氏が登壇し、これまでの開発経緯について説明。

そもそも本作は、当初発表されていた“お手狩るタッチハンティング”『モンスターハンタースマート』(iOS)(関連記事)を、新たにリファインしたタイトル。思えば筆者も、前進となる『モンスターハンタースマート』を「東京ゲームショウ2013」のカプコンブースで試遊して、「もうこれで完成で良いんじゃないか」と思えるほどのクオリティを感じていたものだ。

しかし、杉浦氏は「“『モンスターハンター』がモバイル上でどうすれば面白くなるのか”、この一点だけに集中して開発を進めていきました。結果的に2年の歳月はかかってしまったが、お待たせしただけのクオリティになりました」と、さらなる意気込みを語ってくれた。

そして、今回『モンスターハンター』をモバイル上で開発するうえで、「スマホ史上最高のモンスターハンター」という開発コンセプトを掲げた。さらに、これを実現するために「グラフィック」「マルチプレイ」「継続する楽しさ」と開発において大切な3つのキーワードを提示。これまで筆者も何度か遊ぶ機会を得ている本作だが、今回の探検会ではその随所で“『モンハン』らしさ”と“スマホゲームならでは”の要素に磨きがかかっていることに触れることができた。

 
続いて、本作の運営プロデューサー・山本千晶氏(写真右)と、ディレクター・岡野勇樹氏(写真左)が登壇し、本作のゲーム概要についてスライドを交えて説明してくれた。

【ストーリー】秘宝を巡る「物語」
—それは、伝説に記されたモンスターとの対峙—
—天変地異により分裂した群島【断裂群島】 —
古のモンスターの伝承と、魅惑的な秘宝の伝説、そして多くの遺跡が残る大地。いま再び解き放たれたモンスターたちを鎮めるべく、島々の遺跡に隠された「秘宝」の力を求め、ハンターたちの探検と狩猟の日々がいま始まる。
 

 



▲本作のメインビジュアル。これまでのシリーズでは、その多くがハンターとモンスターが対峙する場面が描かれていたが、本作では島が中心となっている。岡野氏は「本作は探検がコンセプトです。そのため、探検のワクワクを感じてもらうために、あえてハンターと島が対峙する形にしました」と制作経緯を語ってくれた。


▲“探検のワクワク感”をゲーム上で表現するため、様々なところでこだわりを見せている。たとえば、ホーム画面も目の前に島々が広がる場面構成にし、従来クエストはリスト状に並んでいるものを受注する形だったが、こちらも島を探検していくステージ踏破式にしている。ちなみに、クエストは昼夜でその内容が変わったり、条件を満たすことで地形が変化したり、分岐点が現れたりするなど、次にどうなるかが予想つかないような演出も取り入れているようだ。


 


▲クエストでは、多彩な新発見アイテムが存在。集めていくことで、手帳にコレクション要素として埋めていける。
 

▲各島には、ひとつだけ秘宝が存在する。これを手に入れることで、プレイヤー自身を大きく成長させられる。ちなみに秘宝を手に入れる演出は、重い宝箱をゆっくりと開き、秘宝を上に高く掲げるという凝ったものになっている。「島にひとつしかない秘宝のため、手に入れたときの喜びを大きく表現しました。この演出にはモーションキャプチャーを採用しています」とのこと。


▲本作の独自新システム「武技」(ぶぎ)。モンスターに攻撃するごとに武技のゲージが増え、一定まで貯めることで発動できる。100以上の数ある武技には、敵に大ダメージを与えたり、プレイヤーを回復したりするものまで多種多様。
 

▲一閃【赤熱】:モンスターに大ダメージ!


 
 
▲また、武技のエフェクトも豪快。『モンハン』はリアリティを追求してきたタイトルであるが、「本作はスマホに最適化するために、より分かりやすく、かつ快感が必要だとあえてド派手なエフェクトを実装しています」と説明。
 

▲モンスターは、『3』『3G』から登場。もちろん『4』『4G』のモンスターの実装も検討しているとのこと。このほか、本作オリジナルの特殊種も登場する。
 
■登場モンスター

▲イビルジョー飢餓


▲ジンオウガ亜種


▲ドボルベルグ亜種


▲ブラキディオス


▲リオレウス亜種


▲クルペッコ亜種


▲ベリオロス亜種



 

■マルチプレイにもオート機能を採用、気になるマネタイズも判明



そして、シリーズの醍醐味でもある4人同時「マルチプレイ」。もちろんスマホタイトルでも、4人で1体のモンスターを狩猟する楽しみは健在だ。ただ、気になるのはその通信周りだが、どうやらWi-Fiはもちろん、LTE回線でも距離問わず全く問題なくマルチプレイが楽しめるとのこと

さて、「マルチプレイ」の始め方は従来のスマホタイトルと同様で至ってシンプル。はじめに誰かが部屋を作り、近くにいる人であれば部屋ナンバーを共有してマッチングしていく具合だ。このほかにも「条件検索」を用いれば、他プレイヤーと気軽にマッチングすることが可能。部屋では、チャット機能を通して他プレイヤーと会話できるほか、パワーアップアイテムの有無も決められる。

驚くべきなのは、「マルチプレイ」でもオート機能が搭載されていること。もちろん、一筋縄には行かないモンスターたちもいるため、特攻していくオート機能はあまりオススメできないが、いわゆるシリーズ特有のマラソン(特定のモンスターを何度も狩猟する行為)の際には、かなり重宝する機能といえよう。「マルチプレイ」のオート機能は臨機応変に使っていきたいところ。
 
 
▲会場では、杉浦氏をはじめとする開発陣でマルチプレイを実演。


そして、気になるマネタイズについても言及した。本作では、クエストクリアー後に素材をはじめとする様々な報酬が得られるのだが、報酬画面には鍵のかかった複数の宝箱が2段出てくる。つまり、1段目は普通に獲得できて、さらに手に入れたいときは有償通貨の狩玉を使用して、2段目、3段目と宝箱を開けて報酬をさらに多く手に入れることができる…という仕組みだ。

もちろん有償通貨を使わずに、何度もクエストを繰り返せば報酬を獲得できるが、時間がない人や手際よく報酬を獲得したい人に向けた施策となっている。当初は、武器と防具をガチャで手に入る形だったが、「『モンハン』の原理原則を守りたかった」とし、現在のマネタイズに行き着いたという。
 
 
▲このように、狩玉を使用することで報酬を多く手に入れられる。


 

■リリースは秋頃予定! 今後のスケジュールについて


探検会の最後には、『モンスターハンターエクスプロア』の今後のスケジュールを発表してくれた。
 


▲本作のオリジナルモンスター・リオレウス豪火種は、リリースと同時に実装予定。
 

▲リリース後、多人数・大規模イベントも逐次開催予定。
 

▲アップデートで、新武器種のチャージアックスが実装決定。そのまま実装するのではなく、スマホ版ならではの新要素を加えているようだ。武器種については、今後も新しいのを追加していくという。
 

▲さらに、すでに『戦国BASARA』と『進撃の巨人』とのコラボが決定。
 

▲リリース時期は、秋頃を予定している。
 

【試遊】さらに磨きのかかった“片手”で遊ぶ『モンハン』



ここからは実際の試遊へ。今回は「メディア探検会特別版」として、ジンオウガと本作のオリジナルモンスター・リオレウス豪火種の2体のクエストを、ソロ/マルチで遊ぶことができた。

クエスト中の操作方法は、画面下にある丸型のバーチャルスティックを用いて、移動・攻撃などの動作を指先ひとつで簡単に操作できるようになっている。バーチャルスティックを倒すことで移動、タップで攻撃、またスティック外をフリックで回避、長押しで大剣の溜め攻撃など武器固有アクションといった具合だ。

ガードは、バーチャルスティックの近くにあるガードボタンを長押しで対応できる。武技ボタンを押せば、ステータス上昇や攻撃技などのスキルが発動できるのも本作ならでは。もちろん大型モンスターであれば、狙いたい部位をタップすることで、その部位を中心に攻撃してくれる。カメラワークもきちんと対象をとらえており、プレイヤーは一定のアクションを集中して行える。
 
 
▲マルチプレイでは、出発前にチャットを楽しむことができる。
 
 
▲リオレウス豪火種のマルチプレイ。


筆者は本作の前進となる『スマート』から数えて、過去何度か試遊させていただく機会を得ているのだが、今回のバージョンはこれまでのバージョンとは比べ物にならないほど、細やかなところまで昇華されていると感じた。それこそ「きちんとモバイル上で楽しめる『モンハン』だった」、この一言に尽きる。前回のバージョンから、ガードの位置や武技の増減など、細かいUI(ユーザーインターフェイス)を含め、とくに違和感なく遊ぶことができた。

スマホタイトルのため、意外とタップ連打だけで倒せるかと思いきや、モンスターたちの動きも容赦なく、それこそコンシューマ版と変わらない立ち回りで攻めてくることにも、辛いけど嬉しかった。そのため、我々プレイヤーもモンスターの後ろに回り込んで部位破壊を狙ったり、攻撃の手を止めてガードしたりと、自然に脳内でコンシューマ版の『モンハン』における立ち回りをスマホ上でも実践している自分に気づく

もちろんコンシューマ版と比べれば、かなり簡略化されている部分がほとんどが、マルチプレイでの武器種に応じた立ち回りやモンスターの挙動など、『モンハン』において押さえておきたい要素が本作でも反映されていると感じた。リリース後にはギルド機能なども実装していくことで、コミュニティからなる盛り上がりにも期待できそうだ。

『モンスターハンター エクスプロア』は2015年秋にリリース予定。
 
 

■いち早く新たな形の『モンハン』に触れてみよう! CBT実施概要


■募集期間
2015年6月26日(金)~2015年7月9日(木)13:59

■実施期間
2015年7月10日(金)14:00~2015年7月13日(月)13:59

■対応OS
Android4.1以上

■応募および参加条件
Android端末をご利用で、Gmailアドレスで応募・登録をしていただいた方。
※Android端末をご利用かつ、Gmailアドレス(Googleアカウント)をお持ちの方のみの募集となります。Gmail以外ではご応募できませんので、ご了承ください。
※CBTは応募時に入力されたGmailに紐づいているGoogleアカウントでプレイいただく必要がございます。

■備考
・ご応募はお一人様につき一回のみです。
・応募者多数の場合、抽選にて当選者を決定いたします。
・当選通知は、応募時に入力されたメールアドレス宛てへメールでご連絡いたします。
・CBT実施期間中に、追加当選のご連絡をさせていただく場合がございます。
・抽選に外れた方へのご連絡はいたしませんのでご了承ください。
・CBTでのプレイデータは全てリセットされ、正式サービスには引き継げません。
・iOS端末をご利用の方はご参加いただけません。
・対応OSであっても一部の端末にてご利用いただけない場合がございます。
・アプリのダウンロードは、当選者へ応募時に入力されたメールアドレス宛てにメールでご案内します。

▼「クローズドβテスト」応募者全員プレゼント
■CBT応募特典
ゲーム序盤でとっても役立つ!
『MHXR』オリジナル武器「始まりの宝槌」(ハンマー)



■入手条件
CBTの参加応募を頂いた方
※応募するだけで、もれなくプレゼント!

■配布日時
正式サービス後に、ご登録されたメールアドレス宛にメールでシリアルコードをご送付させていただきます。シリアルコードをゲーム内で入力することで特典が入手可能になります。
 

■『モンスターハンター エクスプロア』
 

公式サイト

 

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株式会社カプコン
http://www.capcom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社カプコン
設立
1983年6月
代表者
代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
決算期
3月
直近業績
売上高1259億3000万円、営業利益508億1200万円、経常利益513億6900万円、最終利益367億3700万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9697
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