ACCESS、14年1月期の連結決算は減収減益…単体は子会社減損で68億円の最終赤字、無配に 今期も減収減益を見込む

ACCESS<4813>は3月13日、2014年1月期通期の連結決算を発表した。売上高は前の期比7%減の109億円、営業利益は44%減の8億円、当期純利益は93%減の1.93億円だった。

法人向けクラウドサービスや電子書籍関連を手掛けるフロントエンド事業が伸び悩んだほか、一部海外子会社での売上の後ろ倒し、ネットワーク事業における主要顧客との取引縮小などの影響で、計画を達成できなかった。
 


単体の最終赤字額は67.8億円と、売上高(60.2億円)を上回る規模に膨らんだ。子会社でネットワークソフト事業を担うアイピー・インフュージョン・インクの「のれん」(買収後に計上する資産)を減損処理し、関連会社株式評価損など特別損失75億円を計上したため。単体の繰越利益剰余金が欠損の状況となっていることなどから、配当は見送る。

なお、連結財務諸表上はすでにのれんを償却済みであるため、今回の単体の赤字が連結業績に与える影響はないとのこと。


事業別では国内ソフトウェア事業の売上高は10%減の50.62億円、事業利益は32%減の17.05億円と減収減益。一方、海外ソフトウェア事業の売上高は0.3%増の20.22億円、事業損益は2.2憶円の赤字(前の期は5.1億円の赤字)とわずかに改善した。

アイピー・インフュージョンを含むネットワーク事業の売上高は7%減の30.79億円、事業損益は1.09億円の赤字(同4.46億円の赤字)だった。フロントエンド事業の売上高は5%増の7.57億円、事業損益は5.44億円の赤字(同1.21億円の赤字)と赤字幅が拡大。法人向けクラウドサービス事業の先行投資が利益面での重荷となった。


2015年1月期の連結売上高は8%減の100億円、営業利益は63%減の3億円を見込む。
 









 
株式会社ACCESS
http://jp.access-company.com/

会社情報

会社名
株式会社ACCESS
設立
1979年4月
代表者
代表取締役 大石 清恭
決算期
1月
上場区分
東証プライム
証券コード
4813
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