【米国Google Play売上ランキング】『Candy Crush Saga』が首位独走! SuperCellも急追し2強時代か GREEとMobageで明暗

今回、2013年の米国Google Playの売上ランキングについても振り返っておきたい。普段、ほとんど触れることがないのだが、アプリ調査会社AppAnnieのまとめたランキングデータを使って、1年間の動きをまとめておこう。

なお、データについては、月末時点のランキングを使っているが、12月のみ30日のものとなっている。App Storeほどではないにせよ、月末特有の動きが反映されている可能性があるので、ご留意いただきたい。

さて、Kingの『Candy Crush Saga』が年間を通じて首位を獲得するなど圧倒的な強さを見せた1年だった。しかし、SuperCellの人気ストラテジーゲーム『Clash of Clans』が10月に登場し、12月には2位に付けた。両社は、『Hay Day』や『Pet Rescue Saga』もランクインしており、2014年はApp Storeと同様、2強時代になるのだろうか。

以下のグラフは、月末時点の売上ランキング表を示したものだ。ディベロッパー別に色を付けて、シェアの変化が視覚的にわかるようにした。Kingを赤、SuperCellを青で表示した。

 
【KingとSuperCell】


また、米国Google Playの特徴のひとつとして、日本のアプリが高いポジションを占めたことがあげられる。特にMobageは4月にトップ50に9タイトルを送り込んだものの、App Storeと同様、SuperCellやKing、EA、Kabamなどの有力アプリに押され、8月から失速しはじめ、12月には4タイトルまで減少した。

 
【Mobage】


他方、MobageのライバルGREEについては、12月にこそ下がったものの、年間を通じて3タイトル以上がトップ50に入り、3月以降になると2タイトルがトップ20に入るなど好調を維持した。『Knights & Dragons』や『Modern War』、『Jackpot Slots』、『Crime City』の活躍が目立った。

 
【GREE】


最後に、月別にみた2タイトル以上をトップ50に送り込んでいるディベロッパーの状況は以下のとおり。9月までMobageが圧倒的なシェアを握っていたが、10月から失速したことがわかる。Mobageと同様、Zyngaも年後半に入ると、トップ50に1タイトルのみとなるなど苦戦しているようだ。EAやKabamも安定して高いシェアを持っていた。

次に、シェアは、複数タイトルを送り込んでいるディベロッパーのタイトルの合計がトップ50に占める割合を示す。これは寡占の度合いを見ようしたものだが、6月~8月のMobageのシェア拡大に伴い、上位だけで50%を占めたが、その後は40%程度に低下した。